「ヒロインとサブキャラ」
青黄
青赤入ります、
赤
黄
今日も頼まれる、 君からの依頼
こんな地味なサブキャラ、 ヒロインの人形でしかない、
長い前髪を少し触り 彼の後ろを着いていく、
赤
教室に響く彼の 明るい声、
青
彼が向かうのは 僕の好きな人の所、
その後ろを地味な僕が ついていく、
赤
青
存在感も薄く、地味な僕に 唯一挨拶してくれる、
青
赤
彼は毎日僕たちの方を向き そう一言言う、
まぁ、彼に言っているだけだろうけど、
青
赤
青
青
彼は毎日そう聞いてくれるが、
黄
赤
黄
そうだ、僕はただのサブキャラだ ヒロインの邪魔をしてならない、
黄
赤
青
赤
僕なんて、最後まで 喋らしてもらったことすらない、
青
黄
僕は2人の雰囲気を 壊す訳には行かず
静かに席へ戻って行った、
教室から中庭を眺めると いつも通り2人がお弁当を 食べていた、
黄
小さなため息を付き 僕は屋上へ向かった、
ガチャッ
誰も居ない屋上に ドアの音だけが響く、
黄
僕はドアを閉め フェンスに近ずく、
黄
こうやって空をずっと眺めるのも 悪くないなと思ってしまう
最終下校のチャイムがなる、
昼休み以来、不安心で 教室に戻れなかった、
黄
自分の体を壁から起こし 僕は教室へ向かった、
コツコツッ
静かな廊下に僕の靴の音だけが響く
?
黄
自分の教室から 誰かの声が聞こえる、
赤
黄
変なタイミングで 来てしまったなと、
自分の中で唱える、
黄
気づけば僕の目からは 沢山の涙が零れていて、
僕はまた、屋上へ 走って戻って行った、
青
黄
僕の目からは 涙が止まることを知らず 次から次へと零れる
黄
なんで、サブキャラが いるんだろ、
その疑問は一瞬にして解けた、
ヒロインの “ 踏み台 ”だったんだ、
ただの、玩具、人形でしかない、
入学式が終わって すぐに彼に声をかけられ、 その時、僕は本当に嬉しかったが、
全て、この為だったんだ、 なんの感情もなかったんだ、
そう、改めて思った、
黄
気付けば僕の涙は枯れていて
僕はフェンスに手を置く
黄
黄
僕はフェンスを飛び越える、
黄
黄
黄
そう言って僕は 後ろに倒れていった、、
グイッ
黄
グイッギュッ
後ろから誰かに 抱きしめられる、
青
耳元で求めていた人の声が 低音で響く、
黄
僕は彼に抱き寄せられ フェンスの中に入れられる、
青
黄
ギュッ
青
青
彼は今まで見たこと無いほど 真剣な目で僕の事を見つめる、
黄
黄
青
青
青
僕と彼の間に 沈黙が続く
青
いきなり彼が呟く、
黄
青
青
青
青
僕の目からは一筋の涙が こぼれ落ちる、
黄
青
青
ギュッ
青
僕は彼を抱きしめる、
黄
黄
黄
チュッ
黄
青
黄
青
黄
青
こんな僕でも
ヒロインじゃなくても、
幸せは訪れる、
改めて、
そう感じた、
“ 信じていればきっと報われる”
その言葉が
この物語のエンディングを飾った
ℯ𝓃𝒹
コメント
54件
ヒロインとモブキャラが結ばれる設定大好きな私にとっては最高です。 ブクマ失礼しますっ!!
うっわ、すき
最高です ヒロインとモブキャラの設定がまず最高です