宮田陽依
ど、どこに!?
野上奏多
いいから...!
野上奏多
たまには、俺の言う事、黙って聞けよ!
宮田陽依
ビクッ
宮田陽依
...。
宮田陽依
なにそれ...
宮田陽依
私、いつ野上くんと夫婦になるって言った?
野上奏多
親が、決めた
野上奏多
親がだよ。
野上奏多
俺は納得した。
野上奏多
今まで...何回も見合い断って、君しかいないって思った。あの日。
野上奏多
ちゃんと、俺なりに考えたんだよ!
野上奏多
だからたまには、俺の言う事、聞いて...
野上奏多
頼むから...
宮田陽依
...ごめんなさい...
宮田陽依
何。
宮田陽依
何がしたいの?
野上奏多
...え?
宮田陽依
認めた訳では無いけど...流れ的に...そうしないといけないって...悟った。
宮田陽依
だから...
宮田陽依
何したい...?
野上奏多
お前とこの映画見たかった...。
宮田陽依
え?...これ、
野上奏多
舞さんに聞いた。この映画見たいんだって?
宮田陽依
う、うん。
今日だけ...。
映画を見た。
そのあと食事して、家に帰った。
何も話さず...何もなく、時が過ぎた。
野上くんは王子様。
私は...周りの女子生徒からすれば悪魔の魔女に過ぎない。
いつの間にか自分を失ってしまっていた。
もう何もわからない。
翌朝
ピンポーン
野上奏多
陽依さんをお向いに上がりました。
親
あらーそうなの?
親
いつもありがとね。
野上奏多
いえ。
宮田陽依
お、おはよう...
野上奏多
行こっか。
宮田陽依
うん。
なぜこんなに平常心で居られるの?
昨日、怒らせちゃったのに。
小瀧 真陽
あれー?
小瀧 真陽
陽依じゃん!
宮田陽依
真陽くん...
宮田陽依
え!?
小瀧 真陽
久しぶりー。
小瀧 真陽
元気だった?
宮田陽依
なんでここに?
小瀧 真陽
転校するんだー。
小瀧 真陽
また一緒にいられるね。
小瀧 真陽
陽依ー💗







