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マフィア物語Ⅱ －血濡れた絆、千年の契り－

第12話 - 昔話

2023年04月16日

#まふぃあ

#創作

#マフィア物語

#第4回テノコン

華

こんにちは、こんばんわ。

華

前置きも特にないのでどうぞ。

薫

途中でも質問があったら遠慮なく言ってくれ。

日晴

わかりました。

狄

俺も聞いてていいですか？

真

好きにしたらいい。

薫

俺らはソロで活動していた。

薫

そもそもソロ活動している事自体が珍しいが、

薫

お嬢以外はなんとか生き残っていた。

日晴

なんで先輩は除かれてるんですか？

薫

お嬢は強すぎた。

薫

敵対組織を一人で壊滅できるほどに。

狄

どれほどの規模をですか？

薫

そうだな…レベル的にはここ、人数的には50人くらいじゃないか？

薫

それも昔だから今がどうか知らないが。

日晴

ひぇ…

薫

続けるが、俺らは一緒に動くことが多かった。

薫

一人の負担が減って効率が良くなるという利点があるから

薫

俺、牧、真、お嬢の4人でチームを組むことにした。

ギィ

名前はなんでノワールになったんだ？

薫

それは……お嬢が決めたから。

薫

理由は知らない。

ギィ

そうか…

薫

さっきも言った通り、お嬢は強すぎた。

薫

チームの成果が8割方お嬢によるものだった。

薫

俺としてはそんなのわかりきってるものだったし、

薫

当然なことで諦めてもいた。

狄

諦める…ですか。

薫

ああ、自分がいくら頑張ったってお嬢には勝てないと。

薫

でも、俺は苦しんでいるお嬢をずっと見ていた。

薫

俺が勝てなくても、お嬢を少しでも救えるならそのままでも良いと思っていた。

牧

…私もチームを組む少し前ですがお嬢様の苦しみに触れたことがあります。

牧

その時に、自分はこの苦しみ以上のものを受けたことがない、と感じたんです。

牧

この世界は人の中にある闇や苦しみが大きい人が上に立つ…という例外があります。

ギィ

そうだな。

ギィ

個人の戦闘技術や部下の統率力などが高い者が上に立つのが定石だが、

ギィ

過去が重い者が上に立つこともある。

牧

補足ありがとうございます。

牧

お嬢様の苦しみを少しでも紛らわす事が出来るのなら、

牧

とお嬢様の駒として、メイドとしてお傍にいようと決めました。

薫

……でも、そんなお嬢が気に入らなかったんだろうな。

薫

チームを結成して半年後……真は……お前は、

薫

オレらを、いやお嬢を……”裏切った”……よな？

日晴

！

狄

なん……で

真

裏切った？そもそも俺は信用してなど……

薫

はい、かいいえ……で答えろ、真。

真

ッチ……

薫

はい……でいいな。

薫

それでお嬢が衝突寸前だった海外マフィアに情報……居場所や使用武器などを売った。

薫

素直に離れればいいのにっ！

薫

お前は……人一人を完全に壊したんだぞっ！

麗

壊した……ね。

薫

お嬢……なんで？

麗

真の言い分が気になって。

麗

それに……私は既に壊れてたわよ。

麗

あと……真が情報を売ると分かっていて放置した。

牧

なぜですかっ？！

麗

なぜって……利用出来るからよ。

麗

一度に私が邪魔だと思うものが排除できるチャンスだったから。

麗

まあ、私は置いといて真の言い分を聞きましょう？

真

その後は言いにくいだろ…

麗

知らん。

真

薫が言ってたように俺は麗が気に入らなかった。

真

俺が持ってないものを持っていて。

真

それを見せつけるように成果を出しまくって。

真

それが羨ましかった、憎かった。

真

だから……俺に出来る最大の嫌がらせを……

真

中国マフィアに情報を売った。

麗

そう。

ギィ

ひとついいかい？

ギィ

麗、なんでチーム名を「ノワール」にしたんだ？

麗

なんで……って、ギィはコードネーム？が「ルージュ」じゃない。

麗

そして組織名も「ルージュ」。

麗

だから統一するのがいいかと思って。

麗

ただそれだけ。

ギィ

そうか、ありがとう。

麗

……

麗

両親に兄弟に恵まれて、呪縛も無く、やりたいことが出来て。

麗

そんな君達が心の底から羨ましい。

日晴

羨ましい……ですか？

麗

ええ。

麗

ちゃんと明日はやるわよ、真

真

そう出ないと困る。

アリス

あの、ノワール様。

アリス

一つ質問よろしいでしょうか

麗

何？

アリス

なぜ、この日本での戦闘が終わった後千年王国との戦闘になるのでしょうか。

麗

ギィが治めている支部を自ら壊すことになる。

麗

立て直すからという言い訳は効かない。

麗

となると本部が必ず制裁してくる。

麗

それに巻き込まれるのは予測できる。

麗

こんなのでいい？

アリス

はい、ありがとうございます。

麗

千年王国……"ミレナリア"……ね。

アリス

！！

狄

！？…なんでその名前を！

ギィ

手を出すな……と言ったはずだが？

麗

勝手に首を突っ込むのなら良いでしょう。

麗

まあ、アリスや狄が知ってるのは知らないけれど。

麗

私は人に聞いたわ。

ギィ

はぁ……どうなっても知らないぞ。

麗

そう。助けてもらおうなんて思ってないから安心して。

アリス

──…狄くん、
後で時間があったら…少し来てくれる？

狄

ッ…分かりました……

華

お疲れ様でした。

華

かなり前に出した過去の要素を引っ張ってきたりしているので、忘れていた方もいるかと思います。

華

余裕があれば戻っていただけると…

華

とても嬉しいです。

華

次回はこの後の展開にとても重要なお話になります。

華

早めに出せるよう努力しますので、お待ちください。

華

それでは、またお会いしましょう。

マフィア物語Ⅱ －血濡れた絆、千年の契り－

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