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アリス
あの女が共犯者？
アリス
嘘よね…
アリス
何言ってるの？冗談？
ロージー
冗談だと思う？
アリス
でもそんな…
アリス
マラサンサーラは地方の分家の
アリス
小さな豪族の女の娘
アリス
軍滑力で澄めり込むような女に
アリス
その上、ミカリの仇
アリス
あんな、権力と名誉でねじ振れるような奴に
アリス
スパイなんかできるワケない！
ロージー
それがね、できるのよ
ロージー
できてしまうの
アリス
意味わからないわ
ロージー
ラブのことは聞いてない？
アリス
知らない
アリス
というか、知る術すらないかな
アリス
ラブは今引きこもりの状態
ロージー
それもそうね
アリス
あの子に何ができると思う？
ロージー
何もできないわ
ロージー
かつて『冥界の姫』と呼ばれた私も
ロージー
義妹のあの子も
ロージー
もう何の力も持ってないの
アリス
………
ロージー
ねぇお願い
ロージー
私たちに力を貸して！
アリス
…考えておくわ
そう言って、アリスは去っていった
ロージー
………
ロージー
大丈夫かしら…
ラブ
………
美しい少女が、神話を読み耽っている
ラブ
ｰｰｰｰ『そして、女神様は』
ラブ
『無事に天守様と結婚しました』
ラブ
めでたしめでたし
ラブ
………
ラブ
あー
ラブ
いつ見ても、くっだらない
ラブ
なーにがめでたしだか
コンコン
ロージー
ラブ？入るわよ
ラブ
……お義姉ちゃん
ロージー
あら
ロージー
またその本を読んでたのね
ラブ
ほっといてよ
ラブ
私のことなんて
ラブ
どーでもいいんでしょ
ロージー
急にどうしたのよ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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