梨華
おっはよー
圭吾
…はよ
圭吾は隣の席の男子
女子1
圭吾の隣の席なんてイヤでしょ
梨華
そうでもないよ
女子2
えー、私だったら、絶対イヤなんだけど
女子1
ウチも
梨華
でも、ちょっと素っ気ないだけで、普通に優しいし、面白いじゃん
女子1
そうかなぁ?
女子2
私にはちょっとわかんないや
みんなは圭吾のことを、素っ気なくてヤダって言うけど
私はそんな圭吾のことが
好き…なんだ
数学の授業
圭吾
梨華
梨華
なに?
圭吾
コレ貸して
圭吾
そ、それは、圭吾と両思いになれるようにおまじないした紙が入っているシャーペン!!
それは貸せないぃーーー
梨華
そ、それじゃないのにしてよ
圭吾
えー
圭吾
他のヤツ、派手
梨華
そ、そんなことないって
梨華
だから、それはやめてよ
圭吾
いいじゃん
圭吾
サンキュ
くぅー
その笑顔はズルい
もう、取り返せなくなっちゃったよ!!
まぁ、シャー芯は結構入っていると思うし、大丈夫かな…
休み時間
圭吾は日直の仕事をやっていた
圭吾
あぁーー
圭吾
もう全然終わんねぇー
圭吾
早くレクに参加したいのにー
ポキッ
圭吾
あ、シャー芯無くなった
圭吾
はぁ…
圭吾
ん?
圭吾
なんだこれ
圭吾と両思いになれますように
圭吾
!!
圭吾
り、梨華が書いたのか?
圭吾
ま、じか
圭吾
…嬉し
結局、圭吾はレクに参加出来なかった
帰る直前
梨華
そうだ、圭吾
圭吾
おわっ
梨華
…何
圭吾
い、いや何でもない
梨華
そう
梨華
でさ、シャーペン返してよ
圭吾
おう
圭吾
…
梨華
早く返してよ
圭吾
あのさ、この紙って梨華が書いたの?
梨華
!!
圭吾
答えてよ
梨華
ち、違うよ
梨華
そんなの書くわけないじゃん
圭吾
…そっか
圭吾
…
梨華
…
圭吾
でも
圭吾
俺の気持ち言わせてもらう
梨華
…え?
圭吾
俺、梨華が好きだ
梨華
!!!!!!
圭吾
別に返事とかいらないから
圭吾
もう…分かってるし
梨華
ううん
梨華
分かってないと思う
圭吾
は?
梨華
私、圭吾が好き!
圭吾
!!!!!
圭吾
…え?
圭吾
ム、ムリに言わなくてもいいよ
梨華
ムリに言ってない!!
圭吾
で、でもさっきこの紙は書いてないって
圭吾
書くわけないって
梨華
そ…それは
梨華
その紙がバレると思ってなくて
梨華
その…慌てちゃって
梨華
だから
梨華
紙を書いたのは私!!
梨華
圭吾が好きなの!!
圭吾
…
圭吾
付き合ってよ