紫
俺は週に2回くらいだったな。
紫
そんなに食わん
桃
意外〜。
桃
お弁当もうどんかと思ってた、
こんな調子で
俺と桃はだらだらと雑談のラリーを続けていく。
桃は最初こそはツンツンとしていたが
小ボケやツッコミを挟んでくるタイプで
意外と絡みやすい。
これなら仲良くなれると踏んで
「桃たん」と呼んでみたら
それはやめてと一蹴された。
真面目ボーイとの距離感は難しい。
とはいえ
この散歩の目的は交流では無い。
そろそろ本題を切り出してもいいタイミングだろう。
俺は桃に視線を流し
あくまでも軽い口調で質問した。
紫
なんで
紫
わざわざ俺を頼ってきたの?
桃
え
桃
えーと
桃
それは、
桃はさ答えにくそうに
視線を逸らす。
普通に考えれば
こんな見ず知らずの馬鹿を頼るより
親や親友を頼るべきだろう。
紫
やっぱり
紫
俺のファンなのか...?
桃
ほんとに違うから
桃
二度と言わないでね
紫
あ
紫
はい
俺が押し黙ると
桃は観念したように口を開いた。
桃
僕をよく知ってる人だと
桃
いざってときの決心がつかないだろうし。
桃
それに...
桃
周囲を混乱させたくなかったから
桃が述べる「いざ」は
言うまでもなくドッペルゲンガーの殺害を意味するのだろう。
生前の桃を知る人間には
酷な話に違いない。
桃
あと
桃
僕は苺高校の1年なの
思わぬ名前が飛び出した。
苺高校といえば
俺が日々勉学に励む学び舎だ。
1年の桃は
後輩にあたる。
桃
僕のクラスでも
桃
紫ちは有名なんだよ
紫
まさか
紫
ファンクラブでもあるのか?
桃
...ノリで生きてる超絶馬鹿が居るって噂で
紫
一気に雲行きが怪しくなってきたな
流れから察するに
どう転んでも好意的な意見は期待できないだろう。
桃
紫ちって
桃
文化祭で校舎を丸焼きにしたんでしょ
桃は確かめるように俺の顔を覗き込む。
紫
それが事実なら
紫
俺は今頃牢屋だ
桃
あれ。
桃
じゃああれはデマだったのかな
紫
いや...
紫
近いことはした
次回❤×470






