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一日千秋(いちじつせんしゅう)～３つの愛～

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一日千秋(いちじつせんしゅう)～３つの愛～

第2話 - 一人目の王子

41

2020年10月25日

#時代物

#恋物語

#タイムスリップ

ミカン

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ミカン

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香奈(かな)　美奈につかえている人

美奈お嬢様ー！
どこですか？

と、大きな声で人を呼んでいる声が聞こえた。

美海は名前が自分と似ていたので自分と勘違いして返事をしてしまった。

美奈(みな)《美海》

はーい、私はここよー！

すると、その声に気づいたのか叫んでいた人がこっちへ向かってきた。

すると、誰かが美海の腕を引っ張った。

美海が振り向くと男の人がいた。

すると、美海の口をふさいで草むらに隠れた。

こっちへ向かってきた人達も通りすぎていった。

魁(かい)　王族の第一王子

はー、危なかった！
おい、美奈！
また家から抜け出したのか？

美奈(みな)《美海》

(美奈？抜け出す？
何言ってるの？この人。
変なの。)

魁(かい)　王族の第一王子

聞いてるのか？
どうした？具合でも悪いのか？

美奈(みな)《美海》

あ、あの、どなたですか？

魁(かい)　王族の第一王子

え？何いってるんだ？
私だよ！王族の第一王子、魁！

美奈(みな)《美海》

王族？
もしかして、私、タイムスリップしたのー？

美海が叫んだ。

美奈(みな)《美海》

ううん、そんなはずないわ。
多分これは夢よ。

美海が自分のほっぺたを思いっきり引っ張った。

美奈(みな)《美海》

イテテテテテ！

魁(かい)　王族の第一王子

なあ、美奈、何があったんだ？
両思いだった私の名前まで忘れるなんて。

美奈(みな)《美海》

え？
両思いだなんて、滅相もない。

そして美海がボソッと

美奈(みな)《美海》

私がお断りよ。
あなたにはもったいないわ。

と、言った。

魁(かい)　王族の第一王子

ん？何か言ったか？

美奈(みな)《美海》

え？
あ、いいえ、何も。

魁(かい)　王族の第一王子

ふーん、まあいい！

魁(かい)　王族の第一王子

行きたいところがあるから、一緒に来て！

そう言うと、魁は美海の手を引っ張って走った。