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今日も「ノクシア」は平和だ。 油や鉄の匂いと光に照らされて明るいはずなのに各家庭から出る煙のせいで周りは霞んで見える。 子供たちは裸足で走り回り、大人は曲がってしまったパイプを直したり火を起こしたり。 泥臭くて騒がしい、こんなノクシアの朝が俺は嫌いじゃない。
アル
呆れて頭を抱えるマルタ婆さんを他所に手に入れたパンを頬張る。 パサパサになってしまっているが、カビていないからマシな方だ。
リク
アル
リク
目をキラキラさせながら俺を見上げるリクは、毎日俺を遊びに誘う。 そろそろ遊びのレパートリーも底をつきそうなぐらいだ。
アル
リク
リクとセラは孤児で小さい時から俺がよく面倒を見てあげている。 リクは好奇心旺盛だがちょっとビビりなところがあって、セラは歳に似合わず冷静で大人ぶってるようなやつだ。 どっちも俺のかわいい妹と弟だ。
セラ
アル
セラ
リク
アル
アル
アル
リク
俺とリクが拳を突き上げ、「オー!」と言うと、セナは溜息をついた。
セラ
アル
セラ
セラはブツブツと文句を垂れながら古びた小さなバッグの中に3人分の昼飯用のパンを詰める。 こんな俺とつるみながらもセラがこんなしっかりした性格になったのはきっと育て親のマルタ婆さんの影響だろう。
アル
そうして俺たちはノクシアのまだ知らぬ場所を見つけるべく歩き出した。