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春色リプレイ

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春色リプレイ

5 - 言えない言葉、聞こえる鼓動

♥

23

2025年11月20日

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体育祭の翌日

教室に入ったひよりは、 昨日の出来事を思い出して胸がバクバクしていた

ひより

(みなと…あんなに必死に抱きしめてくれて…)

ひより

(でもあおいちゃんの顔も頭から離れない…)

するとドアが開いて、 みなとが入ってきた

みなと

……おはよう

ひより

お、おはよう…

ちょっとぎこちない

そこへ瞬もきて、空気はさらに複雑になる

しゅん

ひより、昨日ほんと危なかったよな

しゅん

……怪我ない?

ひより

う、うん!平気!

みなとは瞬を鋭く睨む

みなと

(……なんでお前が先に声かけてるんだよ)

先生

あおい、欠席

ホームルームになると、先生が言う

先生

えー、あおいは体調不良でお休みです

ひより

(体調不良…昨日のこと、気にしちゃったのかな)

胸がチクッと痛む

帰りの準備をしていると、 ひよりの机に影が落ちた

みなと

ひより。屋上、来てほしい。

ひより

え……?

みなと

昨日の“続き”を話したい

ひよりの心臓はドクンと跳ねる

夕焼け色の屋上。 風がふわっと吹いて、二人だけの空間になる

みなと

ひより。俺……

ひより

…………

みなとは深呼吸をして、 真剣な目でひよりを見た

みなと

小学校の時からずっと——

その瞬間

ガチャッ

屋上のドアが開いた

しゅん

……何話すの?

ひより

し、しゅん!?どうして……

しゅん

ひよりが心配で

しゅん

みなと、お前昨日のあれの後でいきなり呼び出すとかさ…

しゅん

ひよりが困るだろ

みなと

なんで邪魔すんだよ!

しゅん

邪魔してない

しゅん

ただ…ひよりは“二人きりが不安な時”もあるんだよ

ひより

(そんなこと…しゅん、なんでわかるの……)

みなとは拳を握る

みなと

……俺の話の“続き”、聞いてほしかっただけなのに

雰囲気は最悪に

みなとが去ったあと、 ひよりとしゅんだけが屋上に残った

しゅん

ひより、みなとに言われると動揺するだろ?

ひより

そ、それは……

しゅんは一歩近づく

しゅん

だったら俺の話も、聞いて

ひより

……しゅん?

しゅん

……俺、ひよりのこと守りたい

しゅん

みなとにだけいい顔させる気はない

ひより

っ……

しゅんの声は柔らかいけど その目は真剣すぎて逃げられなかった

しゅんの言葉を受け止めきれず、 ひよりは耐えられなくなって屋上を飛び出す

ひより

(どうしよう……みなとも瞬も、私に向かってきて……)

ひより

(でもあおいちゃんの気持ちも無視したくない……)

階段を降りながら涙がこぼれそうになる

階段の影に、 あおいが立っていた

ひより

えっ……あおいちゃん…?

あおいは制服の袖を握りしめていた 目は真っ赤

あおい

……ごめん、休んでたって嘘

あおい

体育祭のあと、どうしても…みなとに会う勇気が出なかった

ひより

…………

あおいは震える声で言った

あおい

でもね、ひよりさん

あおい

あなたが泣きそうな顔して走っていくの見て……

あおい

私、もっと怖くなったの

ひより

……あおいちゃん?

あおい

みなとのこと、譲れるわけないよ

あおい

でも、あなたのこと嫌いにもなれないの

ひよりの胸がぎゅっと痛む

あおいはひよりの手を両手でつかんで言った

あおい

……ひよりさん

あおい

私ね——みなとだけじゃなくて、あなたも好きなのかもしれない

ひより

————え?

階段の電灯がチカッと光る ひよりの世界が一瞬止まった

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