ー翌日朝ー
私は支度を済ませ、母親の所へ向かう
星宮
星宮の母
今朝の6時半だけどこの人頭大丈夫かな
星宮の母
星宮
母親の前に正座で座る
そして母親が櫛を取り、私の髪に触れる
星宮
思い切り髪を引っ張られ声が出る
星宮の母
星宮
ブチブチと髪の毛が千切れる音がする
星宮の母
目が潤んで涙が零れそうになる
星宮の母
皮膚を引っ張りあげられる痛みに解放されると、腕を引っ張られ外に出される
星宮の母
星宮
ー
八百屋のおばちゃん
八百屋のおばちゃん
星宮
八百屋のおばちゃん
星宮
物凄く痛かったけどね
八百屋のおばちゃん
八百屋のおばちゃん
八百屋のおばちゃん
この人が余計なこと言ったのか…
おばちゃんからしたらただ心配なだけだったんだろうが、私からしたら余計なお世話でしかなかった
星宮
星宮の母
あぁ、なるほど
八百屋のおばちゃんが私を心配して、何か疑われると面倒だから髪の毛を結んで私を連れてきた
そして元気であることを見せ、また元の生活に戻る
早く星宮の家から出て一人になりたい
ありのままの自分を愛してくれる人に出会いたい
そう強く思っていた矢先の事だった
夏の夜だった
周りの男共は花火を持って騒いでいる
私は普段と同じように気配を消して家を出た
星宮
ご飯は作ってもらえないから、自分で探して食べるしかない
でも面倒だから自分の家から離れていて、星宮家と関わりのない家から貰っている
ご飯くれる人
星宮
ご飯くれる人
名前は覚えてないけど、あの人には本当にお世話になった
そしてご飯を食べ終わり、家の近くになると…
村の人
星宮
野次馬達が火事の場所であろう所へ走っていく
その方角は私の家がある場所で…
気になったので行ってみることにした
燃えていたのは間違いなく私の家だった
星宮
村の男の子
ちら、と横を見るといつも私を馬鹿にする餓鬼が顔を青白くさせて立っていた
清
そしてその隣にいた平等人間が私に話しかける
話を聞いてみると、花火を持った状態で走り回っていたらしい
そしてそれが私の家に飛び、消そうと思って息を吹きかけるも止まらず発火
そして今になる
村の男の子
村の男の子
横で何かボソボソと喋っているが私は相手にせず萌え続ける家を見た
水で頑張って消火している
星宮
清
肩を震わせ、お互いを見合う
星宮
村の男の子
村の男の子
星宮
清
村の男の子
星宮
星宮
村の人
星宮
私はその言葉を聞いて真っ先に家の中へ入った
星宮
少し歩くと二人の人骨があった
それは私の部屋だったであろう場所に横たわっていた
村の人
燃え盛る炎の中、私は両親を失った______
大正コソコソ話
二人の遺骨が千夜の部屋にあったのは、火事が起きたことを心配して二人で駆けつけたからです。 ですが千夜は夜ご飯を食べに外へ出ていた為、部屋にいることはありませんでした。 家に居ないことが分かって安心、そして千夜を傷つけた自覚があり… 最期は二人で一緒に燃えて死んで行きました。 愛し方も育て方も下手でしたが、最期まで二人とも千夜のことを愛していました。
ーー 意味が分からないところがあれば教えるので、コメントに書いてってください!!
コメント
20件
親クズ人間だと思ってたけど地味にいい親だったんですけど... 天国で仲良くしときます⇦もう天国にいる人 見るの遅れたから自爆×2しとこハハハ
親の事心配しなくていいんだよ!?千夜ちゃん!?