瑞希くんはモテモテです

女の子が男の子を好きになるって

普通だよね...

1話

初恋

20XX年

春

私 北野 美晴

雅ヶ丘学園高等部1年生になりました。

この子は親友のゆい そして私の幼馴染 明るくてとっても可愛い

今日からはもう..高校生...

ザワザワ

きゃぁぁ

生徒玄関から女子の黄色い歓声が聞こえてくる

生徒会だ...

ザワザワ

生徒会....

生徒会 雅ヶ丘高等部しか入ることが出来ない 圧倒的権力を持ち 頭脳、身体 全てにおいて完璧な者しか選ばれることのない エリート集団

一瞬だけ見えた

可愛いようなかっこいいような

そんな美少年

ふわっ

その時の感覚を言葉に表すならこれ

私だけに小さな風がふくような

そんな感覚

生徒会の人...

新生徒会の人なら入学式で紹介してくれるかな...

名前...なんだろう...

どんっ

やばい...ボッーとしてた...

ぶつかっちゃった...

へ...？

さっきの...生徒会の人...

こえ...声変わりまだなんだ...可愛い...

ヤバい...顔があつい...

てか身長が同じくらいだから顔が近いっ！

ゆい！よく来てくれた...！

名前っ...

またっ！

友達さんかな...友達さんのほうもかっこいい..

みずきくん...って言うんだ...

生徒会の人だよね...同級生のかな...？

多分私今顔めっちゃ赤い...

あれから、ゆいに色々聞かれたけど

一応全部拒否

入学式

私とゆいは他校からきて、高等部からだから..ちゃんと話聞かなきゃ

入学式が始まって長い校長の話を終え

みんながウトウトしている時

〜続いては生徒会の紹介でございます〜

そうアナウンスが流れる

生徒会...

みんなと同様ウトウトしていた私は

ガバッと立ち上がりそうになってしまった

生徒会計6人が舞台に立った

ざわざわ

一斉に視線が舞台に集まる

そんくらい権力を持ってるんだろうな...

え？生徒会長....ゆっる.....

わぁぁぁ

わぁ...女の人だ....

おほっ...可愛い...

おーほー....

大丈夫か...生徒会....

わ..かっこい...

書記さんはちゃんとしてるんだ...

次は誰だろ...

1番後ろから出てきた人は''あの人,,だった

やぁばい...かおあつい...

なに...その笑顔...尊いんですけど...

てか...会長さんの弟なんだ...

あ、次の人はさっきの友達さんだ...

なんか...ちゃんとしてる...

なんか、、、ほんとに常識人が少ない...

5クラスもある中奇跡的にゆいと一緒になれた

美術、料理、手芸、吹奏楽、テニス、バスケ、野球

ソフト、剣道、弓道、柔道、卓球、バレー

色んな部活を見て回って

残るはサッカー

きゃぁぁ

女子の甘い歓声とともに

''あの人,,の姿を見つける

ゆいが飲んでいたイチゴミルクを吹き出しそうになる

ゆいの言葉を遮るように口からはなった言葉

''私、好きな人できたよ,,

今まで''恋,,というものをして来なかったので

よく分からないが

これはきっと

“恋”

私の....初恋