テラーノベル
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ひなの
ひなの
中也
太宰
ひなの
重力がうるさい 。
誰かの足音は銃声みたいに響く
__まただ
中也は歯を食いしばって指先を壁に押しつけた
感覚が鋭すぎてコンクリートの冷たさが痛みに変わる。
中也
センチネルであることを呪う瞬間はいつも同じだ
世界が自分に必要以上に迫ってくるようだ
中也
能力が引きずられる、重力が応える
制御しろと頭の中ではわかっていても感覚が言うことを聞かない
そのとき。
名前を呼ばれただけで騒音だった世界が 一段と静かになった
中也
そう言ったはずなのに足音は止まらない
そいつが俺の目の前に立つ
そう、目の前にいるのは" 太宰 治"だ
軽口でいつもの調子
なのに _
そいつが視界に入った瞬間音が遠のくような 感覚になった
太宰
太宰
中也
太宰の手が手首に触れる それだけで重力が静かに息をひそめた。
世界の中心が自分から_太宰へと映る
太宰
囁く声が脳内に直接届く
悔しいほどに楽だった。
中也
無意識に太宰の袖を掴むと太宰は一瞬目を伏せる
太宰
静かな声だった
でも中也は知っている
この世界で自分をここまで黙らせれるのは
太宰 治、たった1人だということ
コメント
4件
だめだ 尊い
ほーーーーーーん、???へーーー??めっちゃいいじゃん、??え、何これ、すごく良いな…?