-余談・注意-
【アイコンについて】
アイコンを自分で 描いた絵にしようと思っていたのですが
いかんせん絵が下手でして…
合間にも書き下ろしで絵を挟もうかと思いましたが辞めました。 下手な絵が話の中に入ると集中できないと思いまして
アイコンはWikipediaより引用した 国旗を使わせて頂こうと思います
【今回のカプ表現】
緩い表現
🇬🇧×🇫🇷 🇫🇷×🇬🇧 🇩🇪×🇮🇹 🇮🇹×🇩🇪 不明×不明 不明の内容を知りたい方は、ネタバレ覚悟で下までお進み下さい。知りたくない方は、目を瞑るだのなんだのしといてください。
🇷🇺×🇨🇳 🇨🇳×🇷🇺
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国籍、性別、年齢を問わず、年のあちこちで人間が殺されていく。 凡庸な世界ならば、大騒ぎへとなるはずの 大事件──。
しかし、この世界ではそもそも "普通"の尺が狂っている。
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新聞を折り畳み、紅茶の皿を軽く傾ける。 よく開いた茶葉の香りが舌に滲む。
モノクル越しに揺らぐ紙面を見やり、 血液特有の鉄臭さと紅茶の香りが同居する マグカップを、静かに机上に置く。
イギリス
イギリス
イギリス 種族 ▶︎ 吸血鬼 紋章 ▶︎ 月の紋(満月) 男 177cm 人間年齢 23歳
大西洋に浮かぶ島国。紅茶を愛する英国紳士で、皮肉混じりのジョークを好む捻くれ者。フランスとは喧嘩を貿易している。
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紅茶の余韻に浸っていたところへ、不機嫌な声が割り込んできた。 呆れと、少しだけ怒りが滲んでいることが声からわかる。
イギリス
フランス
フランス
彼は首元に巻いていたリボンを指先で摘み上に少しずらす。 傷跡を見せるように。
フランス
フランス 種族 ▶︎ 半血 入れられた血 ▶︎ イギリス (月の紋) 男 180cm 人間年齢 23歳
イギリスに無理やり血を入れられ、半血にされた。高いプライドを持ち、自分以外にはあまり興味を示せない。芸術肌の美形。イギリスのことを深く恨んでおり、対立関係にあるが奇妙に気が合う瞬間もあり、対立と友好が入り交じった複雑な関係を続けている。実際、イギリスにお世話になっているのも事実。
イギリス
フランス
イギリス
新聞の記事を、ここを見ろと言わんばかりにコツコツと指で叩く。
フランス
イギリス
"連続殺人"と聞けば、 普通は「人間が殺された」と思い込んでしまうだろう。
イギリス
イギリス
フランス
怪訝そうにイギリスを見つめる。 確かに、吸血鬼が黎明局の連中以外に 大量に殺されるのは珍しい。
イギリス
イギリス
フランス
イギリス
立ち上がり、マグカップと皿を片付けながらキッチンへと背を向ける。
イギリス
フランス
フランスは生唾を飲み込み、イギリスの背中を見つめている。
イギリス
ふいに振り返り、細めた目で笑いながらフランスを射抜く。
イギリス
フランス
イギリス
退屈そうにしているフランスを見て、イギリスは小さく考える。
イギリス
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彼の服を引っ張り、急かすように指を指す。
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ドイツ
イギリス
厄介なのが現れた、と悟ったイギリスは、日傘を閉じ近くの店へ身を滑り込ませる。
フランス
フランス
呆れた声が店の外から聞こえ、フランスが窓越しにイギリスを見つめる。
イギリス
イギリスに言われるがまま、自身も店内へと入り小声で問いかける。
フランス
イギリス
イギリス
フランス
名前だけは聞いたことある。けれど具体的に何をしている組織か思い出せず、顎に手を添えて悩む。
イギリス
イギリス
店の奥の陰からそっと外を見る。 道端で話し込んでいる様子で、こちらには気づいていないようだ。
イギリス
ドイツ
突然声を荒らげ、自由に歩き回るイタリアを追いかける。
ドイツ 種族 ▶︎ 人間 所属 ▶︎ 黎明局 黒檻 武器 ▶︎ 拳銃 男 180cm 人間年齢 21歳
生真面目で働き者。努力家であり、ビールを好む酒豪。完璧主義だが、時折どこな抜けた凡ミスをすることもある。白誓、主にイタリアの監視役を任されている。
イギリス
フランス
そっと胸を撫で下ろすフランス。
イギリス
イギリス
フランス
イギリスが捕まるのは構わないが、こちらへ飛び火するのは御免だ。
フランス
イギリス
フランス
フランス
店の扉から少しだけ顔を出し、呑気に喋っているイタリアを指さす。
イタリア
イタリア
イギリス
イギリス
イタリア 種族 ▶︎ 吸血鬼 所属 ▶︎ 白誓 紋章 ▶︎ 太陽の紋 男 178cm 人間年齢 22歳
明るく能天気なラテン男。主にドイツに監視、管理されているが、当の本人はドイツを率直に慕っており、強く信頼している。女癖が酷い。
フランス
フランス
ただの吸血鬼殺戮集団だと思ってた、と小さく呟く。
ドイツ
外では、突然ドイツが声を荒らげた。
その声と共に、イタリアがこちらへと駆けてくる。追いかけるように、ドイツも真っ直ぐこちらへと向かってきた。
イギリス
フランス
イギリス
フランス
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背後からかかった呼び声に反応し、イギリスは迷わずにそっちに向かう。フランスも慌てて続いた、
その直後──イタリアが店内へ飛び込んでくる。
なんとか回避できたようだ。
日が暮れた帰り道。
イタリア
イタリア
ドイツ
ドイツの手には、イタリアが買い物したと思われる紙袋が山のように積まれていた。
ドイツ
ドイツ
イタリア
そう言いながら歩いていたイタリア。
ドンッ
不意に誰かにぶつかった。
イタリア
ドイツ
ドイツ
言いかけたところで、ドイツの言葉が止まった。
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目の前に立つは、大柄な男。
低く喉の奥で響くような声。 そして鋭い目。
その気配だけで
吸血鬼だと
理解することができた。
ドイツ
動かねば。捕まえなければ。
黎明局として、見逃す訳には行かない。
──そう思うのに、足が動かない。
恐怖で全身が固まり、男を引き止めることも叶わず
ただその背中が、暗闇に消えていくのを 見送ることしか出来なかった。
──夜空がよく靡く。
こんな時間に出歩けば、吸血鬼に襲われてもおかしくない。
闇が深く、街灯の光でさえも頼りない。
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路地裏の奥で、よく響く低い声と、少し高めの声が聞こえる。
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勘が鋭いな、とくぐもった笑い声が混じる。
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興味深そうに相槌を打つ。
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歪んだ口元がニヤリと、暗闇の中で微かに光る。夜空の星のように、鋭く白く輝いた。
コメント
2件
コメント失礼致します🙏🏻世界観やキャラクターの設定の設定が好みすぎて思わずフォローしてしまいました💞💞🇮🇹家の口調や設定がとても解釈一致で大好きです😭😭続きを楽しみに待っています!!