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先輩に恋をして

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先輩に恋をして

3 - 先輩に恋をして ③

♥

151

2020年02月04日

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二宮先輩に彼女がいないってわかったものの、好きな人がいることを知ってしまい、しかもその好きな人には彼氏がいて。

真菜

…、こういう場合私はどうしたらいいんだろ

今まで好きな人は1、2人くらい居たけど、こんな場合なんてなかったもん

大学に入ってからの恋がまさか、こんな形の恋だなんて

美莉亜

どうしたー??顔が暗いぞー!

お昼時間、美莉亜とご飯食べてる時だって、なんか悩んでしまってご飯だっていつものように沢山は食べれない。

真菜

…み、美莉亜ぁっ

これ以上自分の中に溜めとくのは嫌だったから、美莉亜にさっきあったことを話す。

美莉亜

そっかそっか。色々あったんだね

真菜

…うん、私はどうしたらいいの、かな?

美莉亜

…んー、私もそんな立場になったことないから、何とも言えないんだけどね

真菜

…、だよね

美莉亜

まぁでも二宮先輩への気持ちは消さずに今まで通り接するのが1番なんじゃない?

美莉亜

いきなり態度変えたりしたら相手からしたら変かもじゃん?

真菜

…うん

美莉亜

それに、今まで通り接するのが真菜らしいし!

真菜

…、ありがと

美莉亜

友達でしょ?いつでも相談のるってー!

真菜

…、あ

部活

ちょっと早く来すぎちゃったから誰もいないのかなと思った矢先、ダンダンッとボールをドリブルしている音が聞こえた。

真菜

…っ//

そこにいたのは、自主練をしている二宮先輩。

投げたボールが、丸い弧を描いたように綺麗なシュートをした。

和也

よっしゃ!

そう言いながら両手でガッツポーズをする二宮先輩にトクンッて心臓が激しく揺れた。

和也

…ぁ

和也

真菜ちゃん、いたの?

真菜

//、は、はい

和也

じゃあ俺のシュート見てくれた?

真菜

はいっ!すっごい上手でした!//

和也

フフッ、ありがと

二宮先輩は嬉しそうに軽く口を緩ませながらポンポンッ…と頭を軽く撫でてくれた。

真菜

//ッ、に、の、みやせんぱ…

和也

フフフッ紅くなりすぎ(笑)

そう言いながら、可笑しそうに今度は笑った。

雅紀

あーーッ!和也が真菜ちゃんに手ぇ出してるー!!

相葉先輩は入ってきた瞬間、二宮先輩が私の頭を撫でてる姿を目撃したみたいで、そんなことを大声で言った。

和也

あいばか。そんな訳ねーだろ。てかいちいち声大きすぎだっての

そう言いながら軽く雅紀くんの頭をポカッて叩く。

雅紀

いでーーー!!

和也

リアクションが大げさすぎだっての(笑)

そんな会話を2人がしていたらふと、相葉先輩の後ろから、顔だけヒョコッと出して2人の姿を見つめるミキさんの姿。

ミキ

ふふ、着いて来ちゃったんだ♪

そうニコニコッて嬉しそうな表情を浮かべながら、相葉先輩の腕にギュッてさり気なく抱きつく。

雅紀

和也ごめんっ、今日、見学したいとかミキが急に言い出して!

和也

んー、まぁ俺は良いけど部活中にイチャコラは禁止な

ミキ

和也くん厳し〜(笑)

その後、二宮先輩は“ちょっと自主練で疲れたから”とか言って何処かへ1人で行ってしまった。

そんな二宮先輩の後ろ姿がすごく寂しそうに見えて、私は気づいたら二宮先輩の後を追っかけていた。

真菜

二宮先輩!

そう呼べば、ビックリした様に私の方へ振り向く。

和也

真菜、ちゃんどうしたの?

真菜

…え、あの……っその

真菜

二宮先輩が、辛そうに、見えて……

和也

俺が?

真菜

はい…

そう言えば、二宮先輩は力無くその場へしゃがみこんで、自分の前髪を軽く、くしゃってした。

和也

俺、だっせーな

和也

まだ、諦められてないんぜ?ミキの事

真菜

二宮、先輩

和也

真菜ちゃん、こんな俺、だっせーって思うだろ?

なんて眉毛を八の字のしてそんなこと言う二宮先輩に

真菜

そんな事ないですよっ二宮先輩は全然ダサくなんかないです!

なんて言ったら、二宮先輩は切なそうにふふって笑みを浮かべて

和也

真菜ちゃんは、ほんとーに優しい人だね

ってそんな言葉を言った。

真菜

…っ、そんな、二宮先輩の方が全然優しい、です

和也

フフッ、そんな気ぃ使わなくって良いんだよ?

そんな、気なんか全然使ってない

ただ、二宮先輩が優しすぎるから

雅紀

おおーい!まーだぁ?

っていつもと変わらないそんな元気な相葉先輩の声が聞こえた。

和也

はいはい。行くって

二宮先輩はそう返事しながら相葉先輩の方へ体を向ける。

雅紀

それじゃ、俺たちは今は単なる自主練みたいなもんだから真菜ちゃんはミキの隣で見学してていいよ

そう言われ私はミキさんの隣に移動する。

ミキさんの隣に椅子を置いて座ればミキさんと目が合って、私が戸惑ってたらミキさんはクスリと笑って

ミキ

かーわいいっ

そう言いながら軽く口を緩ませながら笑った。

ミキさんはやる動作一つ一つが可愛くて、女の子らしくて、こんなとこに二宮先輩は惹かれたのかな?

なんて、心の中でちょっと思ったりもした。

______________________ ______________

芽亜

真菜ちゃーん。来るの早いじゃん!

少ししてやって来た芽亜先輩。

真菜

芽亜先輩

芽亜

…あれ?隣の子は?

ミキ

私っミキって言います。和也の幼馴染で雅紀の彼女ですっ//

芽亜

雅紀の彼女なのー??雅紀ったらこんな可愛い子捕まえちゃって~

それから自主練をしていた2人が私たちの元へやって来た。

和也

…、お。芽亜、来てたんか

芽亜

来てましたよー!

芽亜

それよりさ!雅紀!このミキちゃんって子と付き合ってるんだって~?

そう芽亜先輩が言うと、その“付き合ってる”って言葉に反応して

雅紀

っ//、そ、そうだけどっ。どうして知ってんの??

芽亜

ミキちゃんが教えてくれちゃいました☆

顔を真っ赤にして驚く相葉先輩に、悪戯な笑みを浮かべて言う芽亜先輩。

ミキ

あ、雅紀。言ったらまずかった…?

雅紀

そんな事ないよっ!全然っそんなっ//

そんな2人の姿を見たあとにふと、二宮先輩の姿を見れば複雑そうな表情を浮かべていた。

雅紀

…ん?ニノ顔色、おかしいんじゃない?

浮かない顔をした二宮先輩の異変に同じく気がついた様子の相葉先輩が、不安げにそう言葉を投げかける。

けど

和也

ばーか!そんな訳ねーだろ?気のせいだって!

そう言った後、“早く自主練しよーぜ”ってボール片手に行ってしまった。

せん、ぱい……

無理してる

絶対、二宮先輩無理している

芽亜

真菜ちゃん

ふと、心配そうなそんな声で声を掛けてきた。

真菜

…芽亜、せん、ぱい?

芽亜

さっきからずーっと浮かない顔

芽亜

どうしたの?
  何かあれば言って?ね??

そう言ってくれる芽亜先輩に、私は少しだけ、二宮先輩のことを話した。

芽亜

…和也の傍に
  真菜ちゃんが付いていてあげて

真菜

…へっ、私?

芽亜

そう。今、真菜ちゃんが出来ることってそれくらいだと思う

芽亜先輩にそう言われてからは、二宮先輩の傍について、廊下とかですれ違いざまでも精一杯の笑顔で声をかけた。

そんな日々が続いて、私は以前よりも二宮先輩と居る時間が増えた。

二宮先輩とは両思いになれなくっても、こうして一緒にいれる時間が増えただけでもすっごい嬉しかった。

和也

おっ!その弁当美味そうじゃん

真菜

ほんと!?私の手作りなのっ

美莉亜がお休みの今日は、二宮先輩と一緒にお昼を食べた。

和也

俺なんて毎日学食だし(笑)

真菜

今日は気分♪私も大体学食だよ?

和也

一緒かよ~(笑)

なんて楽しく会話をしながら2人でお昼を食べてたら、向こう側に相葉先輩とミキさんが向かい合って嬉しそうに微笑んでる光景が見えた。

いつもなら落ち込んでるはずの二宮先輩の表情はなんか、今日はそうでもなかった。

真菜

…二宮先輩っ

和也

んー?

真菜

なんか、変わりましたね?

和也

え?俺が?(笑)

真菜

だって…、目の前に相葉先輩とミキさんの姿が見えてるのに、全然辛そうな顔してませんから

そう私が言えば、“真菜ちゃんには敵わないなっ(笑)”って笑いながらそんなことを言った。

真菜

……え?どう言う意味ですか??

和也

ンフッ(笑)分かんなくっていいよ

そう言い終われば、再びご飯を食べ始める。

和也

あ、それとさ。俺、諦めついたんだ、ミキの事

真菜

えっ!いつの間にですかっ!?

和也

ちょーっと前からかな?

真菜

なんか、あったんですか?

和也

んーまぁ、ちょっと、ね?

そう言いながら、私の目を見て嬉しそうに微笑んだ。

この作品はいかがでしたか?

151

コメント

5

ユーザー

めっちゃ続き気になる! めっちゃ面白かった~!おおちゃんに♥プレゼントします笑

ユーザー

めっちゃ続き気になります! 面白かった〜😊 ハートパワー❤押しときます!

ユーザー

❤下さいねщ(☆▽☆щ )😂 本当はもっと早く投稿するつもりでしたが、遅れてすいません😱 次回の続きの方は早めに投稿出そうと思います😁 ❤いっぱいで応援よろしくです😂 久々の投稿ってな感じなので、、、 言い訳になりますね😅 よろしくお願いします😁😅

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