君になりたくて

ピピピピ…

明里はアラームを止めて体を起こした。

その時、明里の母親が部屋の扉を開けた。

明里は練習前にドリンクを作っていた。

一颯は明里の隣でドリンクを作り始めた。

ドンッと、ドリンクが手から滑り落ちる。

明里は慌ててドリンクを拾う。

一颯は明里の頭を撫でた。

一颯は真剣な表情で明里に少しづつ近づく。

明里が振り向くと、凌が怒った表情で立っていた。

一颯は体育館へと行ってしまった。

ー1月1日ー

明里は凌に向かって頭を下げた。

2人は自販機に並ぶ行列を見て顔を見合せた。

凌の背中を追うように行列に向けて進んで行く。

ドンッ

その時、誰かと肩がぶつかってその場に座り込んでしまった。

肩がぶつかった人は明里を立ったままじっと見つめていた。

凌が慌てて手を引いて明里をその場に立たせる

凌は金髪の男の子のことを睨んだ。

金髪の男の子が凌になにか言おうとした時、

女性が金髪の男の子の腕に抱きついた。

2人は人混みの中へ消えていってしまった。

凌はなにか考え込むように黙っていた。