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02 __ 再来
椎葉〇〇
そんな風に思いながら、今日も過ごす。
昨日あんな事があったからなぁ、疲れちゃった。
顔を隠すように机に突っ伏して寝てるフリをかましていると、
昨日聞いたばかりの声が聞こえた。
及川徹
及川徹
騒がしいその声に少しだけ顔を上げると、
思った通り声の主は及川くん、?だった。
及川くんは私の方を見てちょいちょいと手を動かす。
私は誰に用があるのかとキョロキョロと辺りを見回す。
痺れを切らしたのか、及川くんはこっちへ近付いてきた。
及川徹
及川徹
椎葉〇〇
馬鹿みたいに可愛くない声が出た。
目の前まで来た及川くんは、私の事をビシッと指差す。
まさか私に用事だなんて、そういう発想がなかった。
椎葉〇〇
椎葉〇〇
椎葉〇〇
不安になって俯いてモジモジしてると、
及川くんはおもむろにポケットから携帯を出した。
及川徹
椎葉〇〇
帰り道、携帯電話の画面を睨みながら歩く。
画面の連絡先欄には"及川徹"の文字。
私なんかが交換していいのかという気持ちと、
私なんかが断っていいのかという気持ちがぶつかり、
結果、素直に従って交換したのだ。
椎葉〇〇
私は携帯に向かってただ拝む事しか出来なかった。