文也
俺は文也野球少年だ
文也
いよいよ大会が開催される
監督
おい文也ちょっとこい!
文也
なんですか?
監督
お前の成績が非常に悪い
監督
次の大会でいい成績を残さなかったらレギュラーはもう無いと思え
文也
え、
監督
返事!
文也
は、はい!
文也
はーしっかり練習しないとまずいなー
文也
また素振り一日1000回やるか
文也
大会まであと3日だからな
緑川
おい文也
緑川
次の大会で結果出さないとレギュラーから引きずり降ろされるらしいな
文也
緑川!聞いていたのか
文也
なんかオススメの練習法的なのはないのか
文也
なんでもいいから教えてくれ!
緑川
ふん……
緑川
まだ世には出ていない練習道具がある
緑川
俺のとうさんの会社が開発していてな
緑川
このカバーをバットの持ち手に被せば打ちやすくなりホームラン大量だ
文也
は?そんな怪しいもん信じられるわけないだろ
緑川
まぁ騙されたと思って今日の練習で使ってみろよ
練習終わり
文也
本当にすげーなこれ
文也
どういうカラクリなんだ?
緑川
それは言えない
緑川
ただしそれは試合では使えない
文也
なんで?
緑川
それは正規の方法で作られていない
緑川
そんなもんを見られたらお前は一生野球人生を送れなくなるだろう
文也
そんなやばいやつなのか?
文也
てかそれなら意味なくね
文也
結局本番で使えないなら
緑川
このカバーでホームランの感覚を養えれば本番でもきっと打てるだろう
緑川
実際僕も1ヶ月前の大会でホームランを打っただろ?
文也
あ、たしかに
緑川
そのくらい効果があるんだ
文也
すげーな
文也
本当にありがとう!感謝してるぜ緑川
緑川
困った時はお互い様だろ
その後俺は練習に励んだ
その成果もあり練習ではカバーがなくてもホームランを打てるようになった
いよいよ大会本番
文也
よし誰もいないここで
文也
カバーつけて最後の練習をするか
緑川に協力してもらい最後の練習をした
文也
(いよいよ打順が回ってきた)
文也
(でも練習してきたからきっと打てる)
文也
(ホームラン打って監督を見返してやる)
文也
(それにこういう大会はプロのスカウトも多い)
文也
(このままプロに入ってやる)
カキーーーーン!
見事にホームランを打った
バットをグラウンドに置き喜んだ
カバーが砂で汚れてしまった






