僕の名前は「ほとけ」
中学1年生で、双子の兄「しょう」と一緒に学校に通っている。
でも、周りから僕は「影」としか思われていない。
最初は、他の子と比べられることが多かったけれど、今はもうそんな比較も苦痛でしかない。
学校では、みんなから冷たくされて、何かあるとすぐ「しょうの弟」と呼ばれる。
正直、惨めだ。
いつも何かしらの理由で殴られる。
学校の裏で、誰も見ていないときに。
でも、誰にも助けを求めることができない。
先生だって僕を見て見ぬふりするから
みんながしょうを褒め称えている中、僕だけがその影に埋もれている。
ある日、また裏の方で暴力を受けていたとき、ふと思った。
「どうしてこんな目に合うんだろう?」
自分の手首を見ると、隠していた傷が痛む。
リスカ、僕の唯一の逃げ道だ。
痛みは、心の奥に沈んでいる苦しみを一時的に忘れさせてくれるから。
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