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それは、“鬼を斬れる者”として名を得る儀式──
恐れと、祈りと、覚悟の夜が始まる
日没直前
千風は山のふもとに立ち、他の受験者たちと並ぶ
年齢も雰囲気も様々
どこか殺気立っている者もいれば、震える者もいる
彼女の背中では、髪飾りの鷹の羽が静かに揺れている
少年剣士
鷹羽 千風
少年剣士
鷹羽 千風
鷹羽 千風
鷹羽 千風
鱗滝の教えを思い出す
鬼を斬るのは技ではない、信念だ
日が沈み、藤の花の結界が解ける
山の中へ受験者たちが散っていく
静寂。 木々のざわめき。 不穏な空気──
突然、鬼が襲いかかってくる
鋭い爪が闇を切り裂く。
千風は回避と同時に剣を抜く
鷹羽 千風
鷹羽 千風
斜めに跳び、風の軌跡を描くように斬撃。
鬼の腕が吹き飛ぶ。
だが──鬼は笑う。
鬼
鬼
千風の瞳が揺れる
鷹羽 千風
鷹羽 千風
あの夜、村を襲った鬼のひとり
蓮を泣かせ、千風に“恐怖”を教えた鬼──
怒りで動けば斬撃がぶれる
呼吸が乱れれば、命が尽きる
だが──
鷹羽 千風
鷹羽 千風
鷹羽 千風
鷹羽 千風
羽ばたきのような動作で、複数の斬撃を繰り出す。
動きが速すぎて、霞のように見える。
鬼
鬼
鷹羽 千風
鬼の首を切り落とし、彼女は深く息を吐く
数日の死闘を越え、千風は生き延びる
目には疲れと共に、静かな決意が宿っていた。
案内役の隠が、名を問う
隠
鷹羽 千風
鷹羽 千風
過去は消えない。 でも、それを抱いて、進むしかない。 私の剣は、まだ未熟。 だけど──もう、誰も泣かせない