適当に自殺してたまたま転生して鬼殺隊になった件

自分でも分からない

ただ親の金で食って遊んで寝るこの毎日

幸せなのに愛されてるのに何もされてないのに

私はなんで死にたいんだろ

なぜか分からないけど全てに退屈を感じる

私はこの世界から消えたいのか？それともただこの世界に飽きただけなのか？

なぜか生きるのに手軽さと辛さをずっと感じる

あぁ…神様

私が我儘なのは分かってます

ただ退屈を変えてください

ここはどこなんだ…

その時私はずっと眠っていた感覚だったた

………

なぜか…手足が小さい

私はすぐに分かった転生したんだと

ただその時私の心にあったのは

少しの絶望と無念と罪悪感と僅かながらの期待だった

私の目の前にはボロボロでホコリや縫い目がたくさんあり所々に毛玉が付いていた浴衣を着ていたお母さんらしい人物が見えた

お母さんらしき人が…

いや、お母さんが微笑んで居た

この世の幸せを噛み締めたかの様に

私はこの愛情の環境に生まれた事の嬉しさに加え

罪悪感や悲しみが込み上げて来た

このお母さんが産んだのは他でもないこの前世の記憶がある不気味な私を産んだのだ

私はなんとも言えなくなった

けど今回は神がくれたチャンスだ

このお母さんが普通の子を産めなかった代わりにちゃんと真っ当に生きよう

私はそう胸に誓った