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罪悪感と背徳感

第6話 - 亀裂

2025年10月06日

#恋愛

#切ない

#大人ロマンス

#三角関係

#嘘

星奈　華夜

莉緒

今日は蓮くんと、快くんのお店に行く日・・

莉緒

やっぱりちょっと緊張するな

莉緒

どんな格好していこうかな・・

そんなことを考えながら準備をしていると

莉緒

あ、秋くん・・

秋

莉緒ちゃん！今日休みだよね？

秋

暇ならご飯行かない？
この前のお詫びに奢らせてよ！

莉緒

秋くんごめん、今日は予定あるんだよね

秋

そっか、何するの？

莉緒

蓮くんと、快くんのお店行く予定だよ！

秋

え、蓮と2人で？

莉緒

そうだよ！

秋

へぇ、そっか！楽しんでね

莉緒

うん！誘ってくれたのにごめんね！

秋

全然良いよ！

まま

あれ、今日も出かけるの？

莉緒

うん！

まま

この前の子？

莉緒

今日は違う人だよ！

まま

ふぅん・・

莉緒

なに・・？

まま

モテモテなんだなって思って！

まま

さすがままの娘！

莉緒

そんなんじゃないから！

莉緒

あっ、迎え着いたみたいだから行ってくるね！

まま

行ってらっしゃい、楽しんでね！

莉緒

おまたせ！

莉緒

わざわざ来てくれてありがとう！

蓮

全然良いよ

蓮

ご飯食べた？

莉緒

食べてない！

蓮

じゃあ先にご飯行くか！

莉緒

行きたいっ

蓮

何食べたい？

莉緒

焼き鳥・・

蓮

いいね、焼き鳥にビールが最高だよな！

莉緒

わかる！

蓮

莉緒ちゃんって、意外と渋い趣味してるよな

莉緒

おじさんみたいってよく言われる・・

蓮

おじさんて・・

必死に笑いをこらえてる蓮を見て、少し嬉しくなった

居酒屋

蓮

ここ美味しいんだよ

莉緒

ビールもすごい冷えてる！

蓮

最高だろ！

莉緒

うん！

蓮

なんか莉緒ちゃんって、最初思ってた印象と違うかも

莉緒

え、どんな印象だった？

蓮

ちょっと、とっつきにくいイメージだったけど

蓮

今は、話しやすい子だなって

莉緒

それは最初、蓮くんが変な絡み方してきたから・・

蓮

それはほんとにごめん・・

少し苦い表情を浮かべて謝る蓮くんを見て、にやけてしまう

莉緒

ごめんごめん、もう怒ってないよ！

蓮

にやけてるじゃん・・

蓮くんとは、好きなものや嫌いなもの、趣味など共通のものが多かった

仲良くなるのに時間はかからなかった

蓮

ふぅ、腹いっぱい

莉緒

私も、いっぱい食べちゃった

蓮

そろそろ快の店行くか！

莉緒

そうだね！

蓮

ここからなら、歩いていけるから歩いて行こうか

莉緒

そうだね

莉緒

ねぇ蓮くん、奢ってもらうのはなんか悪いよ

蓮

良いんだよ

蓮

男は、気に・・てる女の子・・前で・・かっこつけたいんだよ

蓮くんが俯いて何か言ったが、よく聞き取れなかった

莉緒

え・・？

莉緒

ごめん聞こえなかった、なんて言った？

蓮

なんでもない！今日は奢られといてよ

莉緒

わかった・・ありがとうね！

5分程歩くとBARに着いた

快

いらっしゃい

快

莉緒ちゃんも来てくれたんだね

莉緒

こんばんは！

秋

蓮！莉緒ちゃん！

蓮

あれ、秋？

秋くんも1人でBARに来ていた

蓮

秋が1人でここに来るなんて珍しいな

秋

たまにはな！

秋

蓮も莉緒ちゃんも、ここ座ったら？

莉緒

うん

蓮

俺ちょっとトイレ

莉緒

・・・

秋

びっくりした？

莉緒

うん

秋

やっぱり、びっくりしたような顔してた！

莉緒

秋くん、違ったらごめんね

莉緒

私が、蓮くんと今日ここに来るって言ったから来たの？

秋

そうだよ

莉緒

いっしょに飲みたいなら連絡してくれたら良かったのに・・

秋

そんなんじゃないよ！

莉緒

そうなの・・？

秋

莉緒ちゃんと蓮が2人でいるの、気に食わないんだよね

莉緒

え・・

快

え、秋ここに来たの偶然じゃないのかよ

秋

偶然じゃないよ、俺1人でBARとか来ないし

秋

莉緒ちゃんが、今日蓮とここに来るって聞いたから来た

快

はぁ・・

快

お前、その癖そろそろやめた方がいいぞ

莉緒

癖？

秋

別に良いじゃん

莉緒

どうして蓮くんと私が2人でいるのが嫌なの？

秋

なんとなくだよ

莉緒

なんとなくって・・

秋

俺が最初だったし・・

莉緒

最初・・？

蓮

ただいま・・

蓮

あれ、どうした？

莉緒

いや・・

秋

なんでもない！蓮何飲む？

蓮

俺、ビール！

蓮

莉緒ちゃんは？

莉緒

じゃあ、私もビールで・・

秋くんの言動に、驚きと疑問を残したままいっしょに飲むことになった

秋

今日どこにご飯行ってきたの？

蓮

近くの焼き鳥屋

秋

へぇ、今日はイタリアンじゃないんだ

蓮

そうだけど、なんで？

秋

別に！

秋

莉緒ちゃん、俺ともご飯行こうよ！

莉緒

う、うん・・

蓮

・・・

なんだか気まずい・・

莉緒

ちょっとお手洗い行ってくるね

気まずさに耐えきれずに、トイレに逃げた

蓮

・・ろよ

秋

別に・・じゃないし

私が戻ろうとすると、3人が話しているのが聞こえた

秋

莉緒ちゃんに最初に目をつけたのは俺なの！

莉緒

私の事話してる・・？

気まずさもあり、皆んなの元に戻れずにいた

蓮

誰が最初とか関係ないだろ

快

これは、蓮が正しい

快

秋、お前は昔から気に入った人を自分の所有物みたいに扱う癖があるけど

快

ほんとに良くないぞ

快

仮に、秋と莉緒ちゃんはまだ付き合ってもいないんだから

秋

・・・

蓮

秋、お前他に女いるだろ

秋

関係ないじゃん

蓮

・・・

蓮

麗奈さんとはどうなってんだよ

蓮

この前、ここでかかってきた電話の相手も麗奈さんだろ

秋

お前に関係ないだろ・・

蓮

そんな状態で、莉緒ちゃんまで困らせるなよ

秋

なんで蓮にそこまで言われなきゃいけないんだよ！

快

2人とも、一旦やめろ

快

秋、お金いらないから今日は帰れ

秋

なんで俺？

秋

蓮が帰れば良いじゃん、俺莉緒ちゃんと飲むし

快

今日莉緒ちゃんは、蓮と来てるんだよ

快

お前も飲み屋ならわかるだろ

秋

あっそ、もういいわ

秋くんは、苛立った様子で店を出て行った

快

はぁ

莉緒

あの・・

快

あぁ莉緒ちゃん・・

快

ごめんね、秋帰ったよ

莉緒

うん

蓮

聞こえてた？

莉緒

うん、ちょっとだけ

蓮

そっか

快

ごめんね、気使わせたね

莉緒

いや・・私は全然

蓮

今日はもう帰ろうか・・

莉緒

そうだね・・

快

俺ももう店閉めようかな

快

2人とも、このあと時間ある？

蓮

俺は良いけど・・

莉緒

私も大丈夫だよ

快

じゃあちょっと待ってて

快さんが閉店作業をしてる間、蓮くんと私はあまり喋らなかった

罪悪感と背徳感

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星奈　華夜

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