主
その日は特に変わったことなんてなくって、いつも通りだった。
てるちゃんとお喋りして、いつも通り家に帰った。
いつもと違うことと言ったら、 珍しくみんなが学校に行ってて、家に誰もいなかったことと、少しの胸騒ぎを覚えたことくらいだった。
まひとくん
誰もいない部屋に挨拶だけして、 この家のルールとしてある、1番に帰った人がポストを見る、ということをした時だった。
胸騒ぎの正体がわかった時は。
まひとくん
いつも手紙なんて届くはずないのに、今日は珍しく届いていた。
宛名を見て、驚く。
まひとくん
僕たちの、グループの名前だった。
僕たちは、ヤンキーだから、グループ名があって、そこで、色んな人たちをボコボコにしていた。
最近はだいぶ有名になっているらしくって、よく喧嘩をふっかけられては、ばうくんが買っていた。
でも、今回みたいにしっかり、手紙が届くことは初めてだった。 それに
まひとくん
全身に怖気がして、誰かに監視されているような気がした。 怖くなって、家に急いで戻った。
まひとくん
僕の消え入りそうな声は、静かな部屋にかき消された。
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