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第十九話 個の為に全を擲つ者達1
ベッドの中で
手元にあるルービックキューブを
かちゃかちゃといじりながら
Broooockは日々を過ごす
もう何度も六面の色を揃えた
Broooockはこの遊びにも飽きていた
Broooock
よく様子を見に来てくれる
魔法使いのみんなと 話すのは楽しいけれど
自分で動くことすらままならない
Broooockはそんな事を呟いた
すると、かたんと入口から音が鳴った
Broooockはそちらに視線を向けると
そこにはパンダのパーカーを着た 男が立っていた
?
Broooock
?
ニッと笑った彼の水色の瞳は 爛々と輝いていて
Broooockは目を見開いた
Nakamuと名乗った彼は
この魔法学校に通う生徒らしい
立ち入り禁止に指定されている
Broooockの部屋を興味本位で訪れた彼は
Broooockの良き話し相手になってくれた
二人でできる様々な遊びも教えてくれて
BroooockはNakamuとたくさん遊んだ
Nakamuは友人である
きんときも連れてきて
三人でよくBroooockの病室で遊んだ
Nakamu
きんとき
Nakamu
Broooock
きんとき
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
Nakamu
Broooock
世界最強の魔法使いと謳われる スマイルは
魔法学校の教員としても働いている
Nakamu
きんとき
Broooock
Broooock
Nakamu
Broooock
きんとき
それじゃぁ、とNakamuときんときは
Broooockを信じて任せることにした
二人がBroooockの病室を後にした事を 確認すると
Broooockは魔法で信号を送った
何も用事がなかったのか――
スマイルはすぐに Broooockの病室にやってきた
スマイル
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
そもそもにして Broooockのいるこの病室は
生徒は立ち入り禁止である
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
Broooockはスマイルに Nakamuときんときとの出会いから
今日に至るまでの経緯を説明し
彼らとの接触が 非常に充実した日常になった事
これからも彼らと遊びたい気持ちを伝えた
スマイル
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
そう言いながらスマイルは Broooockの額に人差し指を当てると
洗浄魔法が施された
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
一人で叫んで大騒ぎして疲れたと 眠るBroooockを後目に
スマイルはBroooockの部屋を後にした
スマイル
スマイル
Broooockは感情を持つ生物として
自然発生した唯一の魔族である
彼の体を調査したところ
悪魔の血が流れていることが判明した
実質Broooockは 悪魔と魔族の混血であるとも言える
自然発生した為
遺伝子というものを持たないBroooockは
病原体に対する抗体を全く持っておらず
よく高熱を出して寝込んでいた
体力を鍛えようにも外に出れば
病原体に見舞われるせいで
Broooockは外を走り回ったことは愚か
歩くことさえあまりしたことがない
同じくBroooockの傍で自然発生していた
二人目の生物魔族も 保護されているものの
意識が覚醒したことはないし
今はどうにか生きながらえている状態だ
恐らく彼が目覚めることはないと スマイルは踏んでいる
唯一の生き残りとなるであろう
Broooockを保護することは
生物魔族の第一人者として 最優先事項なのだ
次にNakamuときんときが Broooockの病室を訪れた時
そこにはスマイルがいた
Nakamuときんときは緊張を体に走らせ
びしっと姿勢をよくして直立した
Broooock
Nakamu
きんとき
二人はお辞儀した
そんな二人の姿に Broooockは気の抜けた笑い声をあげた
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
Broooockはゲラゲラ笑うし
スマイルは無表情で Nakamuに紙を差し出してくる
Nakamuはそれを受け取って 申請書をじっと見つめた
きんとき
Nakamu
Nakamu
きんとき
きんとき
Nakamu
ぱぁっとNakamuときんときは笑った
Nakamu
スマイル
きんとき
きんとき
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
Nakamu
Nakamuは署名して紙をきんときに回す
きんときもそれに署名をすると Broooockに回す
スマイルは顔を顰めた
スマイル
スマイル
Nakamu
Nakamu
スマイル
きんとき
Broooockの署名も終わり スマイルに回そうとしたが
Nakamuがそれを取り上げて 更に何かを追記した
それからNakamuは スマイルに紙を渡した
スマイルがそれを確認すると
半ば強制的に書かれた スマイルの名前があった
スマイル
Nakamu
スマイル
スマイル
Nakamu
きんとき
スマイル
Nakamuときんときは スマイルの話を最後まで聞かず
Broooockの病室から走り去っていった
Broooock
Broooockは置いて行かれた スマイルを見て大爆笑していた
それからNakamuときんときは
すぐにきりやんを連れてきた
クラスでゲーム大会を開いたとき
きりやんはすごく 大会を盛り上げてくれたらしい
候補に挙がってすぐに勧誘
きりやんは少しだけ難色を示したものの
ゲーム部に入る返事をくれた
Nakamu
Nakamu
きりやん
きりやん
きりやん
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きりやん
Nakamu
Nakamu
きんとき
Broooock
スマイル
Nakamu
こうして小さなゲーム部活動
ワイテルズが発足した
スマイル
スマイル
Nakamuやきんときは もう何度もここに遊びに来ている
洗浄魔法の話も今目の前でしていたし
察する部分はあるだろう
スマイルは簡潔に Broooockの身体が非常に弱く
歩くことさえままならない事を伝えた
スマイル
スマイル
スマイル
Nakamu
Nakamuは勢いよく手を挙げた
スマイル
Nakamu
Nakamu
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
Nakamu
Nakamu
きりやん
Nakamu
きんとき
きりやん
Nakamu
三人はBroooockの部屋から 飛び出していった
部屋にはBroooockとスマイルの 二人だけが取り残された
スマイル
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
Broooockは目を伏せた
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