『浟嶜!今日は何して遊ぶ?川?山?姉さんは沢山したいことがあるよ!』
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浟嶜¦ね、えさん、?
浟嶜¦姉さんなんだよね、?ねぇ、目を覚まして…起きてよ、、なんで冷たいの…
僕は姉さんの体を揺さぶる
ピクリとも動かない体、冷たい肌、鼻に着く、死臭と血液臭
浟嶜¦姉さん……
浟嶜¦幸せだったんでしょ、?信じたくないけど、、姉さんが言うんだもん、ほんとだよね、?
浟嶜¦沢山聞かせてよ…第四皇子との思い出…
浟嶜¦他の皇子は、?優しかった、?
浟嶜¦ねぇ、姉さん…姉さんほんとに、、
どれだけ抱きしめても抱き締め返してはくれない
どうして僕を置いて行っちゃったの、?
僕が変わり始めたのはその頃からだった
何をするにも興味が湧かないし
人と関わるのが面倒くさくなった
僕の叔父は心配して気にかけてくれるし、幼なじみだって、笑顔にしようと頑張ってくれる
けど、どうしても心が重い
姉さんが居ない世界なんて、僕にとっては生き地獄でしか無かった
僕はまだ子供で兵に志願することも出来ない
姉さんを殺した人間に、敵を撃つことすらできない…
僕は…僕なんてッ…
叔父¦浟嶜!!兵に志願できるって!!
浟嶜¦……へ、?
叔父¦今、兵士の数が足りてなくて、確実に戦力になり得る獣人なら、って!
浟嶜¦……僕、、行くよ。
浟嶜¦僕は、姉さんのために戦う…
叔父¦頑張れよ…絶対死ぬな…
浟嶜¦大丈夫。姉さんの敵取るまでは死ねないから。
「今回も勝ったって」
「将軍様かっこいい~♡」
「こら、!仮にもあの人獣人でしょ…」
群衆が今日も騒いでいる
僕はあれから五年ほど兵士を務め、将軍になった
いつも顔を悟られぬように顔半分、鼻から下を仮面で覆うけど
まるで口枷のようであまり好きではない
いまだ、姉さんが傍に着いていたとういう第4皇子やその他の皇子には会えていない
いつか会う日が来るのならば、姉さんのこと、聞かなきゃ…
「捒 浟嶜。ちょっと来い」
『将軍様になんて口を、!』
「将軍?笑わせるな。こいつは獣人だ。それに、今日から将軍じゃなくなる。」
浟嶜¦…は?
「だからお前は将軍様じゃなくなんの。左遷だよ左遷。」
浟嶜¦………
何故だ…僕は何か過ちを犯したか、?
ただ姉さんの敵をとるために、顔も分からない犯人を殺すために戦っていた
僕は誰より強かったはず、、それなのに、どうして……
「その代わり皇子の傍で従獣として働け。」
浟嶜¦…お、うじ、?
「そうだよ。この国には七人皇子がいるだろ。そのうちの第4皇子の従獣が死んだらしく、困っているようだから、お前をそっちに回す。」
第4皇子…姉さんが傍に着いていた皇子…なんの偶然だろうか…
受けるしかない…
浟嶜¦…お受け致します。けれど、おひとつおきかせ下さい。
「なんだ、。」
浟嶜¦どうして、私なのですか?他にも適任のものはおりましょう。
「第4皇子がお前ではいけないとおっしゃったのだ。」
浟嶜¦………物好きか、、ボソッ…
「質問は以上だな。さっさと行くぞ。」
浟嶜¦はい。
姉さん待っててね…僕、もう少しだよ…
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コメント
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うわぁぁ! めっちゃいい…🥺 ずっと読めてなくてごめんね((
私が馬鹿なんだ、、、ごめんよ、主人公の名前読めない((殴
気になるぅぅ(´´ิ💋´ิ`)ゥフン!!