??
先輩はオレのことが好き、嫌い──
つぶやきながら花びらを一枚ずつ、むしりとる
??
好き……
??
嫌い……
??
??
好き……
??
嫌い……
足下には白い花びらが大量に散乱している
??
好き……
??
嫌い……
??
好き……
最後の花びらをむしりとった
??
あは
??
やっぱりそうだよね〜
??
先輩はオレのことがだーい好きだもんね
??
??
はぁ……
??
アイツらが邪魔しなきゃ
??
今でもずーっと
??
一緒にいられたはずなのに…………
??
??
会いたいな…………
??
……先輩
尊
……ん?
気配を感じ、尊(ミコト)は周囲を見渡した
尊
…………気のせいか?
思わず左耳のピアスにそっと触れる
“彼女“からもらったもので、特異体質な自分にとってはお守りのようなものだった
尊
尊
(……なんか、嫌な予感がする…………)
しばらく、その場から動けなかった…………
??
……会いに行っちゃおうかな
??
??
決ーめた
??
先輩に会いに行こうっと♪
満面に笑みを浮かべる
??
待っててくださいね、先輩
??
次は絶対に──
??
??
離さないから