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CITY LEGEND

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CITY LEGEND

1 - CITY LEGEND 第1話

♥

11

2024年12月18日

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男の子

おとなになったら?

女の子

うん!

男の子

うーん、特にないかな?

女の子

じゃあさ!3人でじむしょつくろうよ!

男の子

それ、僕も入ってるの?

女の子

もちろん!

女の子

3人で、たーっくさんの人を助けるの!

男の子

でも、僕の力は・・・

女の子

わたしね、知ってるよ!

女の子

じしんがない人ほど、強くて優しいんだって!

男の子

僕は、強くなんか・・・

男の子

僕はいいと思うよ

女の子

ほんと!?

男の子

この3人でいれば、怖いもの無しだよ

男の子

ぁ…

男の子

・・・うん、分かった

男の子

2人がいるなら、僕も頑張る

女の子

やったー!

女の子

約束だよ!

男の子

約束

男の子

約束

齢5歳にして僕たちは未来の約束をした

これが、3人で集まった最後の日

3人のうち1人が、約束の直後に

姿を消したからだ

碧川雨燈

(進路か・・・)

碧川雨燈

(竜は英神(えいしん)学園に行くって言ってたっけ)

碧川雨燈

(確か推薦って言ってたな)

碧川雨燈

すごいなぁ・・・((ボソ

碧川雨燈

・・・え?

進路調査票を見ながら悩んでいると

急に身体が動かなくなった

碧川雨燈

(意識はあるのに・・・)

くそっ!

??

だから言ったでしょ。逃げてもいいことないって

碧川雨燈

(敵・・・と、え、嘘・・・)

信じてくれ!

俺は本当に何もしてないんだって!

??

そういうのは署で聞くから

??

はい、午後4時26分

??

強盗致傷及び銃刀法違反で現行犯逮捕

碧川雨燈

(あれって伝説の・・・)

チッ

??

聴取とあとのことはよろしく

警察

はっ!

??

後、聴取の様子は私のパソコンにも共有するように伝えて

警察

了解しました!

碧川雨燈

(かっこいい・・・)

??

ふぅ・・・

??

ん?

碧川雨燈

あ、

??

あー、ごめん。ギフトにかかったか

女の人が羽を閉じた瞬間

僕の身体はふわっと軽くなった

碧川雨燈

あなたって伝説の・・・

??

・・・

??

君、受験生?

碧川雨燈

えっ、

??

それ、進路調査票でしょ

碧川雨燈

どうして・・・

??

君の横を通る時に見えたから

碧川雨燈

(あの一瞬で?)

??

進路、決まってないの?

女の人はガードレールに軽く腰を下ろして

僕を見て口を開いた

碧川雨燈

・・・

??

じゃあ、学校は?中学生でしょ?

碧川雨燈

青崎第二中学校・・・です

??

青崎・・・

??

・・・

碧川雨燈

えっと、あの・・・

女の人は立ち上がり、僕の前に来て

僕を隅から隅まで見始めた

??

??

(ふっ笑)

碧川雨燈

あの、

??

ねえ

碧川雨燈

はい

??

進路決まってないなら

??

おいでよ、英神学園に

そう言うと、女の人は右手を差し出してきた

碧川雨燈

僕なんかのギフトで英神なんて…

??

人を助けられないって思ってる?

碧川雨燈

??

られる・られない、できる・できないじゃない

??

自分がどうしたいか

??

全てはそれにかかってる

碧川雨燈

(自分が、どうしたいか・・・)

??

・・・

??

仕事あるからそろそろ行く

??

じゃ

碧川雨燈

あ、はい…

碧川雨燈

(あ、思い出した)

碧川雨燈

(あの人、伝説の英雄・・・)

ダークアイだ

担任

昨日渡した進路調査票、出せる者がいたら今出していいからなー

碧川雨燈

・・・

担任

不知火は確か、推薦だったな

不知火 竜

はい

生徒「マジか!」

生徒「やっぱ竜みたいな実力生は違うなあ」

碧川雨燈

(進路・・・)

??『おいでよ、英神学園に』

不知火 竜

・・・燈

不知火 竜

雨燈・・・

不知火 竜

雨燈!

碧川雨燈

((ビクッ!

不知火 竜

どうしたの?ぼーっとして

碧川雨燈

あ、いや・・・何でもないよ

不知火 竜

・・・

不知火 竜

進路、決まってないんだ?

碧川雨燈

うん

碧川雨燈

僕のようなギフトが戦いに役立つとは思わないし、ましてや人を助けるなんて

碧川雨燈

とてもじゃないけど…

不知火 竜

雨燈はさ、もうちょっと自信持とうよ

碧川雨燈

担任

碧川、ちょっといいか?

碧川雨燈

・・・はい

不知火 竜

行ってらっしゃい

碧川雨燈

うん

担任

はい

先生から渡されたのは、

A4サイズの茶封筒

碧川雨燈

これは?

担任

HR前にな、英神学園の先生がわざわざ届けに来てくださったんだ

担任

碧川、昨日スカウトされたんだって?

碧川雨燈

いえ・・・あの、僕・・・

担任

碧川の成績なら、スカウトが無くても十分英神に入れるが・・・

担任

何が不安なんだ?

碧川雨燈

??『自分がどうしたいか』

??『全てはそれにかかってる』

碧川雨燈

・・・

碧川雨燈

あの!

担任

ん?

碧川雨燈

その、これを届けてくださった先生っていつ出ていかれました!?

担任

HR始まる前に来て・・・

先生「ふたりが来るほんの少し前に帰られましたよ?」

担任

だそうだ

先生『だから、そう遠くには 行ってないんじゃないか?』

碧川雨燈

ハァ、ハァ・・・

碧川 雨燈『あの、僕、 英神行きます!』

先生『決定でいいんだな?』

碧川 雨燈『はい!』

碧川 雨燈『それと、1限目遅れるかもです!』

碧川雨燈

ハァ、ハァ・・・

碧川雨燈

((ガチャ!

碧川雨燈

((パタン!

碧川雨燈

(いた!)

碧川雨燈

あ、あの!!

??

ん?

碧川雨燈

ハァ、ハァ・・・。スゥ・・・ハァ〜…

碧川雨燈

・・・あの、昨日のお返事の前に

碧川雨燈

1つ、聞いてもいいですか?

僕がそういうと、昨日の女性は ゆっくりと僕の方に向き直った

碧川雨燈

僕は、生まれつき自分に自信がなくて・・・

??

・・・

碧川雨燈

ギフトも戦い向きじゃないし・・・

碧川雨燈

それでも!

??

・・・

碧川雨燈

それでも、街のために誰かの笑顔のために

碧川雨燈

僕のようなギフトでも役に立ちますか、?

??

・・・

??

今夜午後8時30分、旧秩父橋ね

??

じゃ

碧川雨燈

えっ

碧川雨燈

(来いってこと?)

碧川雨燈

ただいまー

ーガチャー

碧川陽

雨燈!?

碧川雨燈

どうしたの?そんなに驚いて

碧川陽

あんた、英神学園から手紙!手紙届いてるよ!

碧川雨燈

知ってるよ

碧川陽

雨燈、英神行くの?

碧川雨燈

うん

碧川陽

そっかぁ

碧川雨燈

まあ、行く・・・っていうか、スカウトされたんだけど

碧川陽

スカウト?

碧川陽

え、スカウト?

碧川雨燈

うん

碧川雨燈

何で2回聞いたの?

碧川陽

ごめん

碧川陽

え、誰にスカウトされたの?

碧川雨燈

英神学園の先生

碧川雨燈

昨日学校帰りに、その先生が敵を捕まえてるとこに遭遇してさ

碧川雨燈

その先生のギフトにかかっちゃって

碧川雨燈

進路に悩んでるのか聞かれて、決まってないなら英神学園においでって

碧川陽

すごいじゃん!

碧川雨燈

しかもその先生・・・

碧川陽

うん?

碧川雨燈

・・・いや

碧川雨燈

その先生に、今夜8時30分に旧秩父橋に来るように言われてて

碧川陽

旧秩父橋?

碧川雨燈

ん、どうしたの?姉ちゃん

碧川陽

・・・

碧川陽

今月に入って火事が増えたでしょ?

碧川雨燈

うん

碧川陽

雨燈が帰ってくる前にね、ニュースでやってて

碧川陽

今月で5件も火事が起きてて、それが全部放火なんだって

碧川雨燈

放火?

碧川陽

うん

碧川雨燈

それと旧秩父橋に何の関係があるの?

碧川陽

放火現場が5件とも、旧秩父橋の近くなんだって。ニュースでやってた

碧川雨燈

あ…

碧川陽

その英神の先生が、何の用で何のために旧秩父橋に雨燈を呼ぶかは分からないけど、

碧川陽

行くなら気をつけてね

碧川雨燈

うん

碧川雨燈

´-

碧川雨燈

今日のご飯は生姜焼き?

碧川陽

そう。雨燈好きでしょ?笑

碧川雨燈

うん笑

碧川陽

あと味付けだけだから、先に手洗ってきて?

碧川雨燈

はーい

すみません、いいのがなかったので、 これで許してください🙇‍♀️

??

今日は満月か

碧川雨燈

すみません、!

碧川雨燈

遅れました、ハァ・・・ハァ・・・

??

8時20分。上出来

碧川雨燈

えっ?ハァ、ハァ・・・

碧川雨燈

ところで、あの・・・

碧川雨燈

あなたって、伝説の英雄ダークアイ・・・ですよね?

??

・・・

碧川雨燈

(違った、?)

ダークアイ

そう

碧川雨燈

やっぱり!

ダークアイ

でも、あまり大きな声で言わないで

碧川雨燈

あ、すみません…

碧川雨燈

でも、どうして・・・

ダークアイ

ダークアイを覚えてくれてるのは、凄く嬉しい

碧川雨燈

当たり前じゃないですか!

碧川雨燈

ダークアイといえば、18歳にして事務所を立ち上げた兄と同様、高校を卒業してすぐに事務所を立ち上げ

碧川雨燈

相棒にかつての同期の2人を入れ、今ではあちこちに部署を構えるほどの超大手事務所の所長にして

碧川雨燈

No.1の座は未だ落ちることなし!完全無欠の英雄!

ダークアイ

分かった、分かったから

ダークアイ

ていうか、めっちゃ喋るんだね

碧川雨燈

あっ、すみません・・・!

碧川雨燈

僕、憧れの英雄がダークアイで、それで・・・つい…

ダークアイ

へぇ

ダークアイ

にしては、憧れに誘われたにも関わらず即答してこなかったけど?

碧川雨燈

それは・・・

ダークアイ

まあ、いいや

ダークアイ

本職の立場上、あちこちから英雄として呼ばれるとかえって迷惑なの

ダークアイ

公に捜査ができないから

碧川雨燈

捜査?

碧川雨燈

でも昨日、敵捕まえてました・・・よね?

ダークアイ

あれは、買い物の帰りに警察がいて

ダークアイ

事件の概要と犯人の人相を聞いて、野次馬の中に見つけたから追っかけてただけ

ダークアイ

そこにあんたがいたんだよ

碧川雨燈

そうだったんですね

ダークアイ

それで、あんたをここに呼んだ理由だけど

碧川雨燈

放火、ですよね?

ダークアイ

話が早い。誰かに聞いた?

碧川雨燈

姉に、ここに行くと伝えたら

碧川雨燈

今月に入って5件の放火現場が全て、この旧秩父橋の近くだって

ダークアイ

そう

ダークアイ

(まあ、ニュースにも出た情報だし)

ダークアイ

犯人が今までと同じなら、犯行時刻は21時ジャスト

ダークアイ

私は公に捜査ができない。消防・救急が来るまで時間がかかる

碧川雨燈

はあ・・・

碧川雨燈

それで、僕は何で・・・

ダークアイ

ギフト、雨でしょ

ダークアイ

担任の先生に聞いた

碧川雨燈

あ、

碧川雨燈

・・・え?

碧川雨燈

まさか、僕にその火を止めろって言うんですか?

ダークアイ

・・・

碧川雨燈

嘘ですよね?

ダークアイ

碧川雨燈

はぁ…

ダークアイ

とでも言うと思った?

碧川雨燈

ダークアイ

あんたのギフト・雨で、放火を止めて欲しい

ダークアイ

あんたがしてくれるなら、私はその隙に放火魔を探し出して捉える

ダークアイ

その後に負傷者がいれば・・・

碧川雨燈

ま、待ってください!

碧川雨燈

僕に放火を止めるとか、無・・・無理ですよ!

碧川雨燈

だって今までの放火だって、消火に時間かかったって・・・!

ダークアイ

そう

ダークアイ

でも今回は違う。あんたがいる

ダークアイ

消防・救急が来る前に少しでも火を抑えたい

碧川雨燈

でも…

ダークアイ

あっ時間

碧川雨燈

えっ

碧川雨燈

ちょ、

ダークアイ

大丈夫

ダークアイ

あんたなら出来る

ダークアイ

自分を信じて

ダークアイ

誰かの笑顔のために、役に立ちたいんでしょ?

碧川雨燈

っ・・・

ダークアイ

行くよ

碧川雨燈

・・・はい!

碧川雨燈

嘘・・・

ダークアイ

あー、やっぱりか

碧川雨燈

え?

ダークアイ

言ったよね?

ダークアイ

犯人が今までと同じなら、犯行時刻は21時ジャスト

碧川雨燈

それは火をつけた時間じゃ・・・

ダークアイ

21時ジャストっていうのは、火が大きく燃え上がり、近所の住民が気づく時間

ダークアイ

あんたのギフトの詳細は?

碧川雨燈

手のひらから雨を出して、感情で強弱が変わります…

碧川雨燈

でも、これは・・・

ダークアイ

許していいの?放火魔を

碧川雨燈

ダメ…ですけど、、

ダークアイ

連続放火事件のせいで、怯えてる方や傷ついた人がいる。その人たちのことを思って

碧川雨燈

・・・

碧川雨燈

スゥ〜…ハァ〜…

碧川雨燈

・・・

ダークアイ

ふっ笑

ダークアイ

バサッバサッ))

碧川雨燈

(雨、50mm!)

それから警察や消防が到着したのは

火が完全に消火された5分後だった

ダークアイ

午後9時20分、放火の容疑で現行犯逮捕しました

警察

ご協力感謝致します!

英雄「君が炎を止めたの?」

ダークアイ

´-

碧川雨燈

あ、はい…

消防士「英雄目指してるの?」

碧川雨燈

えっと、それは・・・

英雄「もし目指してるなら、将来俺の相棒に ならないか?」

消防士「是非ともうちに来てもらいたい!」

碧川雨燈

あの・・・

ダークアイ

子どもを困らせて楽しいですか?

英雄「ダークアイ!」

英雄「なぜあなたがここに?」

ダークアイ

モルモットの世話

英雄「えっ、」

英雄「モルモットって・・・」

碧川雨燈

ダークアイ

送る

ダークアイ

帰るよ

碧川雨燈

え、あ、はい!

英雄「ねえ、君!」

碧川雨燈

碧川雨燈

僕ですか?

英雄「さっき、ダークアイが君のことモルモットって言っただろ?」

碧川雨燈

あ・・・

碧川雨燈

(あれ僕の事だったんだ)

碧川雨燈

(ていうか、モルモットって・・・)

英雄「ダークアイが使うモルモットって、愛弟子って意味だからね!」

英雄「ま、実験マウスもよく使っててそのこともモルモットって言ってるけどな」

英雄「余計なこと言わないの!」

碧川雨燈

愛弟子・・・

碧川雨燈

愛弟子!?!?

英雄「しっ!余計なこと教えたって叱られるから!」

ダークアイ

何してんの?

英雄「ひっ!」

ダークアイ

お姉さん心配してるんじゃない?

碧川雨燈

あ、今から帰ると連絡入れ・・・あれ?

碧川雨燈

スマホがない、

ダークアイ

碧川雨燈

え、どこに・・・

ダークアイ

連絡

碧川雨燈

あ、はい!

英雄「あれ絶対、勝手に連絡先入れただろ笑」

英雄「そういうことしれっとできるからかっこいいよねえ」

英雄「男女問わず惚れるよな、あれは」

今日は、ダークアイのスマートな 仕事のこなし方

そして、僕が誰かの役に立てると

初めて知れた日になった

この作品はいかがでしたか?

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天才ですか?天才ですね

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