テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

君を好きになった瞬間。

第4話 - 君を好きになった瞬間。第4話

2023年09月06日

#一次創作

#恋愛

わんぽち

明莉

みんな〜！おっはよう〜！

雫

おはよう、明莉

桃叶

明莉ちゃん、おはよう

明莉

今週も頑張ろ〜！

雫

朝からほんと元気ね

雫

疲れないのかしら…………

桃叶

ﾌﾌｯ、明莉ちゃんらしくていいじゃない

雫

まぁね

彰斗

お！琉唯おは〜！

駿

おはよ

琉唯

おは

彰斗

なぁ〜！

彰斗

もうすぐスミッチの新作のソフトでるんだけどさ

彰斗

これ買ったらみんなで一緒にやらね？！

彰斗

最大6人で遊べるやつなんだよ！

琉唯

あ〜、あのよくCMやってるやつ？

彰斗

そーそー

駿

いいけど、彰斗今月のお小遣い全部使ってないんじゃなかった？

駿

買えるの？

彰斗

うぅ、駿はすぐ現実に引き戻す…………

彰斗

ひどい…………

琉唯

いじけた

駿

ちゃんと考えて使わないからこうなるんだよ

駿

毎回こうなるじゃん

彰斗

うるせー！

彰斗

確かに全部俺が悪いよ！

琉唯

認めるんだ

彰斗

でも、でもそんな言うなよ！

彰斗

オカンか！

駿

産んだ覚えはない

琉唯

駿、このお菓子食っていい？お腹空いた

彰斗

あ、俺も食う

彰斗

暴れたら腹減った

明莉

あ〜！いいな〜！

明莉

あたしも食べたーいっ！

彰斗

一緒に食おうぜ！

駿

一応僕のなんだけど………

琉唯

(うま…………)

明莉

ねぇ、琉唯くん

琉唯

ん？

明莉

今日の授業、一緒にサボらない？ｺｿ

琉唯

まさか、明莉ちゃんからサボる提案されるなんてね

明莉

以外だった？

琉唯

え、いや……

琉唯

……まぁ、そうだね

明莉

そっか！

明莉

あたし結構問題児だったよ？

明莉

授業はサボるし、課題やんないし

琉唯

…………そうなんだ

琉唯

ゆーて俺もだけど

琉唯

授業サボるわ、人殴るわ

明莉

あたしよりヤバいね

琉唯

な、俺も思う

明莉

それにしても落ち着くな〜

明莉

あたしね、中学のころもこうやって屋上来てたの

明莉

やっぱりすることは変わらないんだな〜

琉唯

癖になるよね

琉唯

俺も中学の頃ずっと屋上いたよ

明莉

1人で？

琉唯

そりゃな

琉唯

(………わざとらし)

琉唯

(昨日といい、何がしたいんだか)

琉唯

(………………このまま一緒にいるのは)

琉唯

(ダメな気がする)

明莉

琉唯くんって

琉唯

！な、なに？

明莉

彰斗くんと駿くんと仲良いよね！

明莉

いつからお友達なの？

琉唯

ほんとすごい小さい頃

琉唯

まだ幼稚園にも入ってない時だよ

明莉

え！すごい！

明莉

15、6年ずっとお友達ってこと？

琉唯

まー、そうだね

琉唯

明莉ちゃん達は？

明莉

えっとねー、桃叶ちゃんとあたしは

明莉

幼稚園でお友達になって〜

明莉

雫ちゃんとは小1の時だったと思う！

琉唯

へぇー、じゃあ3人も結構長い付き合いだね

明莉

うん！

琉唯

…………あのさ

琉唯

明莉ちゃん

明莉

ん？なぁに？

琉唯

なんで俺と無理して関わろうとするの？

明莉

え？

琉唯

金曜も、今日も

琉唯

全然笑えてないよ

明莉

！……………

琉唯

俺のこと無理して知ろうとしなくていいよ

琉唯

どうせ分かんないじゃん

明莉

！そ、そんな言い方……

琉唯

別に屋上来るのは好きにしてくれていいよ

琉唯

俺のものじゃないし、ね

ｺﾞﾛﾝ (屋上に寝っ転ぶ)

明莉

(琉唯くん、何か変だよ)

明莉

…………あたし

明莉

琉唯くんのこと知りたい

琉唯

え？

明莉

ほんとだよ

明莉

だから、琉唯くんのいる屋上に来たの

琉唯

！…………

明莉

なんでか分からないけど

明莉

つい、追っちゃうの

明莉

琉唯くんの背中を

琉唯

…………ありがとね

明莉

！…………

琉唯

でも、俺とあんたり関わらないでほしい

明莉

！…………

明莉

え……？

琉唯

別に、明莉ちゃんが嫌いとか嫌とか

琉唯

そういうのじゃないよ

琉唯

全部自分のため

琉唯

知りたいって思ってくれるのは嬉しいよ、ありがとね

明莉

る、琉唯く……

琉唯

それじゃあ俺は先に戻ってるから

明莉

ま、待って！

明莉

琉唯くん！

ｶﾞﾁｬﾝ

明莉

っ…………！

琉唯くんは

なんでそんな苦しい顔をするの？

キーンコーンカーンコーン

琉唯

(あ、タイミング良かったな)

彰斗

あ！琉唯ー！

琉唯

！…………彰斗

彰斗

ちょうど探しに行こうと思って出たんだよ！

駿

また屋上行ってたの？

琉唯

うん

琉唯

やっぱ落ち着くわ

彰斗

俺も行きたーい！

琉唯

無理、汚れるだろ俺の屋上が

彰斗

ひっど！！

琉唯

あ、あと俺帰るわ

駿

え？なんで？

駿

体調悪いの？

琉唯

いや、ちょっと仕切り直しっつーか

琉唯

ちょっと、辛くて

彰斗

！……………

駿

……………そっか

駿

早退すること先生に伝えた？

琉唯

まだ

琉唯

これから行く

琉唯

んじゃ

琉唯

俺1週間休むから

琉唯

ノート机の中入れてあるから書いといて

彰斗

おっけー！

琉唯

駿よろしくな

駿

はいはい

彰斗

え！？俺は！？

琉唯

お前の書くノート汚ぇじゃん

琉唯

字は普通だけど書き方がキモイんだよ

彰斗

さっきから酷くない！？

琉唯

ほんとのことだし

琉唯

んじゃあ、またな

駿

またね

彰斗

またなー！

駿

………………

彰斗

…………………

駿

なぁ、これ本当にやばくない？

彰斗

ま、また始まりそうだな

彰斗

なぁ〜！やだよー！

彰斗

俺もう琉唯と離れたくねーよぉー！

駿

俺も同じだよ

駿

てか、急になんで？

彰斗

知らねーよ

彰斗

朝まで元気だったよな〜？

駿

うん

駿

家のことで何かあったとか？

彰斗

ん〜、分かんねぇけど………

彰斗

こういうの考えるのやめようぜ！

彰斗

きっと、琉唯はこういうの望んでないと思うしさ！

駿

………うん、そうだね

駿

彰斗ってほんと友達思いだよね

彰斗

そうかー？普通じゃねぇの？

駿

普通でも僕はそう思うよ

駿

彰斗は昔からそーいうやつだし

駿

すごいよ

彰斗

ん〜、わからん！

駿

はは、彰斗っぽい

彰斗

あ！駿！教室戻って消しゴム飛ばししよーぜ！

彰斗

なんかやりたい！

駿

なんだそれ

駿

負けないよ？

彰斗

俺だって！

駿

(彰斗は、自分の凄さを分かっていないけど)

彰斗

＿＿＿＿＿！

駿

＿＿＿＿

駿

(自分の言葉で人を救える人なんて)

駿

(本当に、すごいことなんだよ)

明莉

(結局、今日1日中)

明莉

(屋上いちゃったな)

あたし

何してるんだろう………

なんで俺と無理して関わろうとするの？

明莉

(してないよ)

どうせ分かんないじゃん

明莉

(どうせとか、言わないでよ)

俺と関わらないでほしい

明莉

っ…………！

琉唯

明莉ちゃん………？

明莉

！え………

琉唯

え、ちょ、なんで泣いてんの！？

明莉

！あ、こ、これは………

琉唯

あー、ごめん

琉唯

ハンカチ持ってないや

琉唯

袖で拭くけどごめんね

明莉

(…………また)

明莉

(胸が、温かい……)

明莉

琉唯くん、ごめん

琉唯

え？

明莉

琉唯くんの言う通り

明莉

分からないかもしれない

明莉

だけど、知りたいのは本当なの

明莉

それだけは

明莉

信じてほしい……

琉唯

！……………

琉唯

………謝るのは俺の方だよ

明莉

！…………

琉唯

言い訳に聞こえるかもしれないけど

琉唯

怖いんだ、前に進むのが

明莉

え………？

琉唯

光の方に進んで、今までの普通が

琉唯

壊れるかもしれないって思うと

琉唯

すごく、怖い………

明莉

琉唯くん………

琉唯

はは、こんなのただの言い訳だよね

琉唯

ほんとに、ごめん

琉唯

それともし、自分こと攻めてるなら

琉唯

そんなこと、しないでほしい

明莉

！……………

明莉

………琉唯くんは

琉唯

！…………

明莉

本当に、温かい人だね

琉唯

え………？

明莉

………琉唯くん早退したんじゃなかったの？

琉唯

え、あぁ、水筒忘れて取りに来た

明莉

そっか！

明莉

それじゃあ、あたしは帰るね！

明莉

じゃあね！

琉唯

…………うん

明莉

(…………またねって、言いたかったな)

琉唯

…………明莉ちゃん！

明莉

！な、なぁに？

琉唯

…………またね

明莉

！……………

ﾄﾞｷ

明莉

う、うん

明莉

ま、またね！

なに、今の

胸が、あつい

明莉

(琉唯くん、あんな顔するんだ………)

明莉

(でも、なんか)

明莉

(懐かしさがある気がする)

〜次の日〜

彰斗

今日から1週間琉唯いねーのか〜

駿

こういう時っていつもより1週間が長く感じるよね

彰斗

な！分かる！

雫

？琉唯くん1週間も休むの？

彰斗

おー、今ちょっと辛……

ｶﾞｼ

彰斗

んグｯ………!?

駿

ちょっと体調崩したみたいでさ

桃叶

あら、そうなの？

雫

だから昨日早退してたのね

駿

なんか風邪ひいちゃったみたいだよ

彰斗

咳ヤバいって朝言ってたよな！

駿

うん、まぁ1週間あれば治ると思うし

駿

大丈夫じゃないかな？

雫

そうだといいけどね

明莉

…………………

明莉

(昨日の、琉唯くんの顔が忘れられない)

明莉

(屋上では、苦しくて悲しい顔してた)

明莉

(放課後は、一瞬温かかったけど)

明莉

(その後は、苦しい顔、してた)

明莉

(なんで琉唯くんは、そんな顔をするんだろう)

雫

明莉！

明莉

へっ………？

雫

へっ……？じゃないわよ

雫

何回話しかけても反応しないし

雫

どうしたの？

明莉

え、な、なんでもないよ！

雫

ｼﾞｨｨ──ｯ

明莉

う、な、なんでそんな見てくるの……！

雫

別になんでもないです〜

桃叶

雫ちゃん、明莉ちゃんが自分の話しを聞いてくれなかったのショックだったみたいよ

明莉

え！

雫

ちょ、何言ってるのよ！

明莉

へぇ〜、雫ちゃん

明莉

そんなこと思ってたんだ〜

雫

う、うるさいわね！

雫

悪い！？

駿

(思ってたんだ)

彰斗

…………もしかして、琉唯のこと何か知ってるのか？

明莉

！…………

駿

あ、彰斗？

雫

え？な、なんのこと？

桃叶

(……………彰斗くん、いつもと雰囲気が)

明莉

え、っと、ごめん

明莉

なんのこと？

彰斗

………………

駿

(彰斗、何か言うつもりないだろうな)

彰斗

…………そっか！

彰斗

わりぃ急に、変なこと言っちまって

彰斗

忘れて！

明莉

…………うん

明莉

(…………この2人なら)

明莉

(琉唯くんのこと、話してもいいかな)

雫

明莉、帰りましょ

明莉

あ、ごめん！

明莉

あたし職員室に用事あって

明莉

帰れないんだ

桃叶

あら、そうなの？

雫

そう、久しぶりに部活休みだから一緒に帰りたかったのに……

明莉

ご、ごめん！

明莉

(し、雫ちゃんに犬耳が生えてる……!?)

幻覚

雫

明日は？明日は帰れる？

明莉

うん！大丈夫だと思う！

雫

そう、じゃあ明日まで我慢しとく

雫

それじゃあ、また明日

桃叶

またね、明莉ちゃん

明莉

うん！またね〜！

明莉

…………犬耳

幻覚

彰斗

犬耳？

明莉

！び、びっくりした〜

彰斗

へへ、わりぃ

彰斗

犬耳がどうかしたのか？

明莉

ううん！雫ちゃんに生えただけ！

駿

(雫ちゃんに………!?)

駿

えっと、今日はどうしたの？

駿

話しって

明莉

あ、それが

明莉

その………

彰斗

？

明莉

る、琉唯くんのこと、なんだけど

駿

え………

彰斗

琉唯の………？

明莉

うん

明莉

雫ちゃん達の前だとあれかなって思って

明莉

あの時は言わなかったんだけど……

彰斗

その話、聞かせて！

明莉

！…………

明莉

うん

明莉

その、昨日琉唯くんと屋上行ったの

駿

あ、だから1時間目2人いなかったんだ

明莉

う、うん

明莉

その時、琉唯くんに言われたの

明莉

なんで、無理して関わるの？って

駿

え？

明莉

もちろん、無理して関わってるつもりないの

明莉

ただ、琉唯くんのこと知りたかっただけなの

明莉

なのに、あたし

明莉

琉唯くんに、あんな顔させちゃった……

駿

明莉ちゃん…………

ｶﾞﾗｯ!

琉唯

あれ、開いてた

！？

琉唯

ん？

琉唯

え、なんでいんの？

彰斗

いや俺達のセリフな！？

駿

え、な、何しに？

琉唯

屋上の鍵忘れて取り来た

明莉

(昨日水筒忘れて取りに来てたのに)

明莉

(今日は鍵忘れて取りに来たんだ……)

琉唯

てか、3人で何してたの？

彰斗

あ〜、琉唯のことはな……

ｶﾞｼｯ!!

彰斗

んグｯ………!!!

駿

ダメ

明莉

ダメ！

琉唯

…………………

明莉

(や、やばい……？)

駿

(お、遅かったか……？)

彰斗

(お、終わった………!?)

琉唯

…………………

琉唯

(なんか、仲良さそうにしてる…………)

駿

えっと、その

ｶﾞﾗｯ

雫

あれ、開いてる

桃叶

良かったわね

！？

雫

ん？

明莉

ｱ………

雫

え…………

明莉

(ど、どどどうしよう……！)

明莉

(琉唯くんのこと話してたなんて言えない！)

明莉

(だって本人いる……)

彰斗

ﾌﾞﾊ……ｯ!!!

彰斗

2人とも口抑えすぎな！？

彰斗

し、死ぬかと思った〜………

駿

あ、ごめん

明莉

ご、ごめんね！

明莉

離すの忘れてた

彰斗

いや、大丈夫！

琉唯

何言いかけてたの………

彰斗

世界の動物の話し！してた！

世界の動物の話？

琉唯

は？

明莉

そ、そう！

明莉

く、クオッカとか

駿

そうそう、クオッカって世界一幸せな動物って言われてるんだよ

雫

あ、それ聞いたことある

雫

口角がいつも上がってて、いつも笑ってる

雫

みたいなのよね？

彰斗

そうなの……

彰斗

よぉ〜…………

駿

(こいつ…………)

明莉

雫ちゃん達はどうしたの？

明莉

帰ったんじゃ……

雫

お弁当忘れちゃったのよ

雫

明莉は職員室での用事終わったの？

明莉

うん！

明莉

なんか案外早く終わって

明莉

教室に荷物取りに来たら彰斗くん達いたから話してたの！

雫

そう

雫

あ、それなら一緒に帰れる？

明莉

うん！

雫

やった

桃叶

ふふ、嬉しいわね雫ちゃん

雫

えぇ

明莉

………えへへ

明莉

なんか、そんなに喜んでもらえちゃうと照れちゃうなぁ

トスｯ (みんなの心に矢が刺さる)

雫

……………あんた、それ他でやっちゃダメよ

明莉

え？

桃叶

明莉ちゃんはかわいいわね〜

桃叶

飴ちゃんあげるわ

明莉

ほんと！？わーいっ

彰斗

……………は、破壊力がすげぇ

駿

なんかもう、全部吹っ飛んでった

琉唯

それな………

明莉

それじゃあ3人ともまたね！

雫

じゃあね

桃叶

またね

雫

明莉、奢るからケーキ食べいきましょ

明莉

え！？い、いいよ

明莉

お金は自分で払うし……

桃叶

私も出すわ！

雫

よし、それじゃあ行きましょう！

明莉

え〜！？

彰斗

ケーキ…………

駿

好きだもんね、彰斗

琉唯

それじゃ俺も帰るわ

琉唯

またな

彰斗

あ、ちょっと待て！

琉唯

え？

彰斗

あ、ちょっと待て！

琉唯

え？

彰斗

あのさ、ごめん

彰斗

嘘ついた

琉唯

………は？なんのこと？

彰斗

本当は明莉ちゃんと琉唯の話してた

琉唯

……………え？

駿

明莉ちゃんから聞いたよ

駿

屋上でのこと

琉唯

！………

彰斗

明莉ちゃん、心配してたぞ

彰斗

ちゃんと話した方がいいんじゃねぇか？

琉唯

…………お前らには関係ないだろ

琉唯

口出しするな

彰斗

関係あるとかないとかそういうんじゃねぇんだよ

彰斗

俺は、琉唯が辛そうにしてるのは嫌なんだよ

琉唯

っ………！

琉唯

勝手なこと言ってんじゃねぇよ

彰斗

………勝手なことかもしんねぇ

彰斗

だけど、友達に、女の子に

彰斗

明莉ちゃんに、心配かけさせんな

琉唯

…………………

駿

琉唯

！……

駿

これを乗り越えることはすごく難しいと思うし

駿

"怖い"と思う

駿

だけど、前に"進まないと"いけない時だってある

駿

本当は、明莉ちゃんのところに

駿

いきたいんじゃないの？

琉唯

っ……………！！

琉唯

俺の気持ちも知らないで

琉唯

んなこと言ってんじゃねぇよ！

ｶﾞﾀﾝｯ!!!

彰斗

！………………

駿

！彰斗！大丈夫か？

彰斗

お、おう、ギリ

琉唯

っ…………

琉唯

俺には……

彰斗

！…………

琉唯

俺には無理なんだよ

琉唯

どう足掻いたって、前に行こうとしたって

琉唯

動かないんだよ

駿

！……………

駿

琉唯……？

琉唯

お前らの言う通り

琉唯

話したいし、いきたいよ

琉唯

でも、俺には出来ない、無理なんだよ

彰斗

っ………！

彰斗

なんでそうやって出来ないって、無理だって決めつけられるんだ！

琉唯

！…………

彰斗

じゃあ、今の俺らの関係はどうなんだよ

彰斗

琉唯が望んでくれてたからじゃないのか？

彰斗

俺と駿が願っていたものじゃないのか？

彰斗

無理だと、出来ないと思っていたものが繋がったのは

彰斗

前に進めたからじゃないのか………？

琉唯

っ…………

琉唯

それとこれとは、違うんだ

琉唯

もう、"あの頃"には戻れないんだよ

琉唯

………帰る、じゃあな

駿

！琉唯！

彰斗

っ…………！

君を好きになった瞬間。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

わんぽち

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。