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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作 赫×桃?(桃様は喋らない)
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第2話『お前がいない誕生日』
病室の窓から差し込む春の光が、白いカーテンを柔らかく揺らしていた。
真っ白なシーツ。
呼吸を知らせる機械の、一定のリズム。
消毒液の匂いと、静まり返った空気の中で――らんは、ただ静かに眠っていた。
なつ
なつ
扉をそっと開けて入ってきたのは、赤いパーカーにキャップを被ったなつだった。
いつもなら、明るく軽やかな足取りのなつも、この時ばかりは、どこかぎこちない歩き方でベッドへと近づいた。
なつ
なつ
らんの顔を見て、なつは一度、小さく息を飲んだ。
なつ
なつ
なつ
ベッドの傍に腰を下ろし、らんの手をちらりと見る。
指先に残るかすかな擦り傷が、事故の衝撃を静かに物語っていた。
なつ
なつ
笑うように言ったけれど、その声には、かすかな震えが混じっていた。
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつは、ポケットから小さな紙袋を取り出す。
中からそっと取り出したのは―― 6色のペンライトと、寄せ書きされた色紙だった。
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
言葉が途切れる。
病室には、機械のリズムだけが淡々と鳴っていた。
なつ
なつ
なつ
なつ
なつの声が、ほんのわずかに震える。
なつ
なつ
しばらくの沈黙。
春風がカーテンをふわりと揺らした。
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
それでも、ベッドの上のらんは、まぶたひとつ動かさなかった。
……それでも、春の香りが部屋を包んだ気がした。
なつは、鼻をくすぐるその匂いに小さく笑って言った。
なつ
なつ
立ち上がって、そっとらんの髪を撫でる。
なつ
なつ
扉が閉まり、再び静寂が戻った病室。
窓から差し込む光が、ベッドの上に小さな桜の影を落とす。
まるで、 「まだ終わってないよ」と語るかのように。
第2話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡30
rara🎼
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コメント
16件
泣かせにくるの何なの!💢
初コメ失礼します🙇🏻♀️՞ あの、泣きました☆ 神作すぎます
神作定期…。 ほんとに毎回毎回好きすぎて言葉がでててこないです…続き楽しみにしてます!