瑚琴
瑚琴
瑚琴
瑚琴
瑚琴
狐艫
いつからだったろうか、人形のために服を作り始めたのは
狐艫
狐艫
1作品出来ればその人形を抱きしめた
狐艫
その時を幸せだと思いいつでも作り続けた
狐艫
母
母
狐艫
狐艫
狐艫
誰だって認めてくれない
認めてくれると信じてたのに
結局は心を縛り付けられる
母
母
母
狐艫
自分らしくてばない、"男の子"らしくである。俺は俺を認められていない。
狐艫
母
母
俺は……小生は……拙者は……僕は……それが、しは
狐艫
裁縫道具などをかき集めすぐに片付けた。
狐艫
狐艫
クラスメイト
クラスメイト
笑われながそう言われる
クラスメイト
クラスメイト
狐艫
きっとどこでも認められないと知っていた。
思い知らされた
どこでなら認められるのであろう
そう考えては衣装のデザインを考えた
深聖
鏡に手を当てそう問う
頭がおかしくなりそうになりながらそれを続ける
深聖
たまに行く学校には狐艫のキーホルダーをつけている
見えないところだから推す必要ないはずなのにという思いが強くも迷いはない
結局は推す
深聖
深聖
狐艫が少しずつ人気になるせいでお金とか使うものが減ってきた。
深聖
目にかかる前髪が鬱陶しく切ってしまった。
深聖
深聖
深聖
たまには……とヘアアレンジとかしたりしてもいいかな、とヘアゴムに手を伸ばした。
深聖
何も変わらないこの光景
こちらを見つめ黙り込むみなのすがた
あ、来たと言わんばかりだ
深聖
クラスメイト
クラスメイト
深聖
クラスメイト
ガヤガヤと騒がしくなる
うるさい中授業を受けた
???
???
???
同担拒否の思いとはこれほどまで重いのか
あーあ、と画面をスクロールする
???
笑える。私の方が愛してるんだから
誰よりも、ね
???
???
ガサガサ
???
???
???
有華
名前を呼ばれる
私の名前はこの人の為にある
有華
???
???
有華