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学校の自販機にあったホットココア。
凍える寒さの中、パーカーを忘れた僕には甘すぎる魅惑だった。
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手の中に収まる温もりは、芯から凍えた身体を温めてくれる。
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そう言ってカーディガンを僕に掛けてくれる。
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寒くないはずなんてない。
今の外の気温は秋とはいえ1桁前後だ。
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取り敢えず昼休みはココアとさとみくんのカーディガンの温もりで乗り越えた。
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──困る
彼のそういう一挙一挙に、心を揺さぶられる。
悔しい気持ちもするが、それよりも嬉しい気持ちが勝ってしまう。
笑顔で手を振り、爽やかに立ち去るさとみくんを見て、溜息を吐いた。
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同性にこんな思いを抱えるなんて、駄目だって分かってた。
それでも引き寄せられてしまった。
口の中には、まだ甘い。
しかし口以上に心も甘かった。
溶けて無くなってしまいそうな程に。
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窓から冷たい風が当たる。
それでも寒くなかった。
寧ろ、
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さとみくんが引き起こした、甘い熱さだけが残っていた。
没
コメント
2件
なんか…めちゃくちゃ好きです…!!(語彙力皆無) フォロー失礼します!
言葉選びがセンスの塊すぎる。言葉の暴力、甘いねめっちゃすき🫶🏻🤍