執事
執事
私
執事
執事
私
私
お母さん
私
お父さん
お父さん
私
私
執事
執事
お母さん
家族全員で食卓を囲んだ。
久しぶりにみんなで食べる料理は、
いつもよりとても美味しく 感じられた。
私
私
執事
執事
私
執事
執事
私
私
執事
執事
執事
私
執事
執事
執事
私
執事
執事
執事
執事
私
執事
執事
私
私
執事
執事
執事
執事
私
私
執事
仕事熱心なパパと、綺麗なママ。
そして優しい執事。
こんな温かい家族に囲まれて、
私は幸せ者だ。
すー… すー…
お母さん
お母さん
お母さん
執事
お父さん
お父さん
執事
執事
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
執事
お母さん
お父さん
お父さん
お父さん
執事
お父さん
お母さん
2人の男女は、お嬢様が寝た束の間の 休息ということで
屋敷を後にした。
簡単な話だ。
両親が蒸発してしまったお嬢様は
ショックで記憶を塗り替えて しまった。
母は美人モデル。
父は海外へ飛び回るカメラマン。
完璧な家族を望んでいた彼女のために
俺は大金を払い
彼女の理想の物語を作り上げた。
俺は絶対に叶えてみせる。
彼女の好きな、ハッピーエンドを。
お嬢様は、幸せそうにスースーと 寝息を立てていた。
執事
執事
執事
私
疲れて、私の隣に突っ伏して 寝てしまった執事の彼に
そう呟く。
簡単な話だ。
両親が蒸発した後、私は記憶を塗り替えたふりをした。
ショックだったのは本当だけれど。
そんな私のために、執事の彼は作り物の家族を作ってくれた。
彼は私のために、毎回大金を払って くれている。
そんな、自分の目に見える形で愛情を注いでくれると安心した。
私はこれが彼の愛だと思った。
明日も、作り物の家族という形で 彼の愛を確かめる。
私は、彼に大事に思われている ということを
確かめたいだけなんだ。
だから私は馬鹿でいる。
お願いだから、どうか私に幸せな物語を見せ続けて。
コメント
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相変わらず素敵すぎますー!
愛の形は様々だね