〇〇「オジャマシマス....」
チフユ「母さん帰ってくんの夜なんで まだ大丈夫っすよ」
〇〇「あ、そっか笑」
〇〇「集会って何時からだったっけ」
チフユ「21時だったと思います」
〇〇「21時..........」
チフユ「...................先輩」
チフユ「先輩、何抱えてるんすか」
チフユ「ずっとずっと、悩んでそうで」
チフユ「最近ぼーっとしてることも多い ですし」
チフユ「隠さないでほしいです、全部 受け止めますから」
〇〇「...................」
チフユ「ずっとずっと気になってました、 その痣。」
千冬は自分の腕や足の痣を見る。
〇〇「誰にも、」
〇〇「誰にも言わないでね..........」
チフユ「..........はい、」
心を落ち着かせるのに少し時間がかかった。
〇〇「小さい頃からずっと、」
『親からの虐待で苦しかった。』
そう涙で手も声も震えながら小さな声で放ったSOS。
それを聞いた千冬は、
チフユ「..........虐待、っ?」
そう悲しそうに驚いて聞き返した。
チフユ「そんなの..........先輩の方が強いに決まってるじゃないですかっ!!」
〇〇「小さい頃から大人に勝てるほど 強かったわけじゃない、」
〇〇「だから暴力振るわれることも」
〇〇「反抗しちゃいけないのも」
〇〇「全部体に染み付いてて」
〇〇「..........親に勝とうとはできない」
泣きながらそう言った。
チフユ「..........言えないくらい悩んでたん すよね、一人で」
チフユ「もう俺がいますから..........」
〇〇「..........ありがとう、ッ」
チフユ「今日俺の家泊めてほしいって言っ てきたのもそれが原因ですか?」
〇〇「..........そう、ごめんね」
チフユ「いえ、全然気にしないでください」
チフユ「..........みんなにはまだ言わないんです、か?」
〇〇「言う勇気が出ない..........」
〇〇「言ったら毎日心配されて、 いつもの楽しい雰囲気が無 くなりそうで怖くて..........」
チフユ「..........そうですよね、、」
チフユ「..........でも、みんな裏で〇〇先輩 のこと心配してたんです、」
チフユ「だから、今じゃなくていいので みんなに伝えた方がいいと思います」
チフユ「俺が絶対支えますから!」
〇〇「..........うん、っ」
〇〇「ありがとう、千冬は..........」
『優しいね』
この言葉を聞いた千冬は
チフユ「..........っ」
とても苦しそうだった。
千冬のバイクに乗せてもらい、集会場所の神社に着く。
〇〇「..........ふぅ、、」
チフユ「あ、場地さーーん!!」
〇〇「けーすけぇぇ!!」
バジ「一緒に来たのか?」
〇〇「そうそう」
バジ「千冬ぅ、〇〇乗せてるときは ぜってぇ事故んなよ?」
チフユ「はいっす!!」
〇〇「笑笑」
やっぱり楽しいな。
そう思っていつの間にか涙目になってきていた。
〇〇「..........」
バジ「..........?」
我に返ると、見られてはいけないことに気がつく。
〇〇「ごめんっ!飲み物買って くるから先行ってて!」
チフユ「了解でーす!」
俯きながら走って、その場から離れた。
バジ「あいつさぁ..........」
バジ「..........最近よく笑ったあと 泣きそうになってんだよ」
チフユ「..........泣きそうに、?」
バジ「涙目ってヤツ」
チフユ「...................ッッ」
千冬はなぜ泣きそうになるのか察して黙り込む。
バジ「お前、何でかわかる、?」
バジ「心配なんだよ、ただただ..........」
バジ「最近あいつの事しか考えられねぇ」
チフユ「..........〇〇先輩、」
チフユ「いや、僕の口からは何も伝えられ ないっす..........」
チフユ「すみませんっ、」
バジ「何か知ってるのか、?」
チフユ「今日聞きました、でもまだ皆さん に言う勇気が出ないって..........」
チフユ「簡単に言えることではないので...」
バジ「..........そうか、」
チフユ「でも、言えるように頑張る意思は あるっぽいので待っていてほしい です」
バジ「あぁ、..........」
マイキー「よっ!」
ドラケン「〇〇は?」
チフユ「飲み物買いに行きました!」
バジ「..........あぁ、」
ドラケン「..........?」
ミツヤ「よっ、どーしたんだ?」
ミツヤ「あれ、〇〇いねーの?」
マイキー「飲みもん買いに行ったって〜」
ドラケン「待ってるかぁー」
ミツヤ「だな〜」
〇〇「..........はぁ、」
今日千冬に話して辛さも半減した気がする。
結局皆といるから毎日楽しくて幸せだし
それを考えたら家を出るまでの期間、我慢すればいいなんて楽勝に思えてきた。
〇〇「これから頑張るかぁ、!」
そう気合を入れて自販機のボタンを押す。
ガコンッ
買ったのは大好きな缶のクリームソーダ
プシュッ___
缶を開けて飲みながら早足でみんなの方に戻った。
??「クリームソーダ...」
〇〇「いっそげぇ...」
マイキー「遅いぞ〇〇っ!!」
〇〇「ううぇ!?」
後ろから大声がしてビビる。
マイキー「やっほー!」
〇〇「ビビったぁ、、」
マイキー「もーらいっ!」
手に持っていたクリームソーダを万次郎に取られる。
マイキー「やっぱうめぇな、これ!」
〇〇「だよね〜、これしか飲まないもん」
マイキー「つまんねぇ女だな!!」
〇〇「はぁ!?」
私の居場所、ここが世界一大好きだ。