ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
🎤
俺は人間界で言う『学校』 の教室 に来ている
もちろん俺の姿なんて見えないから ぼーっと空中に浮いたりしても 誰も俺の事なんて気に留めない
🎤
今回こそ、絶対に、、、、
🐼視点
🐼
長い廊下を歩きながら小さな ため息をこぼす
俺はこの白尾高校の1年生 みんなからはよくなかむ、と呼ばれてる
めちゃくちゃ甘党ってこと以外は ごく普通の男子高校生だ
勉強は、、まぁ、うん
まぁそんな俺が
なんでため息なんてついてるか
それは同級生の1人 ーーーースマイルと呼ばれる 彼についてだった
彼とはまぁ、小さい時からの仲で
中学は別々になって連絡も取らなく なっちゃったけど
高校で感動の再会!
、、、、したと思ったんだけど
また一緒になれて浮かれていたのは
ーーーーーーーー俺だけだった
彼は抱きつきながら再会を喜んだ 俺の手を払いのけ
こちらをちらりと見ると
久しぶり、とだけ残して その場を立ち去ってしまった
彼は無口だが仲いいヤツとかと 喋ったり遊んだりする時は とても饒舌で
笑顔だって見せる
そんな彼が数年ぶりに会った 友達であるはずの俺に向けた視線は、、
喋りかけんな、とでも言いたげだった
ただそれは俺に対してだけでは無い
同じクラスのやつに聞いてみても
誰に対してもあんな感じらしい
入学からはや1ヶ月、 最初はスマイルに話しかけてたヤツらも 諦めて関わらなくなったらしい
まるで孤高の1匹狼にでも なったかのように
そんなの耐えられなかった
俺は彼の、スマイルの笑っている 姿が好きだった
なにかといじられキャラであった スマイルはいじられることこそ 多かったが
彼の周りはいつも笑顔だった
そしてスマイルも、、、、
俺はどうにかしてスマイルと また前のような仲に戻りたい
ただ、それだけなのに
今日も彼のクラスに行って 彼をそれとなくゲームに誘ってみても ただ『無理』と一刀両断されてしまった
じゃあまた今度な!なんて彼の前では どうにか明るく振る舞ってみたが
彼からの拒絶にもう俺の心は ボロボロだった
思わず涙がこぼれそうになる
どこかの教室から聞こえるとても 楽しそうな騒ぎ声にさらに 俺の胸はキュッと締め付けられる
こんな時は本当にマイナスな思考ばかり してしまうのは俺の悪い癖だろう
もう、無理なのかもしれない
🐼
思わず顔も下を向いてしまう
さっきより長いため息をひとつついて 早く一緒に帰る約束をしている 彼らの元へ向かう
🎤
知らない声がして思わず顔を上げる
するとそこには
目と鼻の先、それこそおでこが ぶつかっているんじゃないかって 思うほどの距離に
声の主であろう人の ーーーーーーーー顔があった
🐼
思わず声を上げ尻もちをついてしまう
🐼
🎤
🎤
🎤
彼はふはは、と笑うと 俺の方へと手を伸ばす
ありがとう、とお礼をいいつつ 手を借りて立ち上がる
思わずじっ、と彼のことを 見てしまう
俺よりも少し背が高く いかにも『優男です〜』みたいな 顔を貼り付けている
うちの制服をきているし、上履きは、、
俺とおんなじ色、つまり1年生だ
なのだが、、、
🐼
思わずそんなことを聞いてしまう
自分で言うのもあれだけど 俺は人よりも記憶力が高い
そして人数が少し少ないこの学校の 同学年、つまり1年生の全員の 顔と名前は一致しているはず
なのに、、、、、
🎤
🎤
🐼
初対面で失礼なのは承知だが 思わず声が出てしまう
こいつは何を言ってるんだ
🎤
そういうと親指と人差し指で丸を作り
その丸越しに俺を見てくる
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そう言いながらニヤッと笑う彼
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🎤
🎤
🐼
そう、だけど
なんでこいつがそんなことを、、、
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🐼
どこからどう見ても怪しさ全開だ
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🎤
からかうのもいい加減にしろ
そう言うはずだった
そのはずなのに、、、、
🐼
俺の口からは全く違う言葉が 出ていた
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彼は目を細めて笑う
正直言って怪しすぎる
ただ
もうやけくそだった
こいつの言ってることが本当かなんて 分からない
ただからかって面白がっている だけかもしれない
でも
もしかしたら、、、、
そんな希望を俺は捨てられなかった
それこそ神にでも縋る思いだった
ーーーーもうどうにでもなれ
🐼
🐼
🐼
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🎤
🐼
🐼
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🎤
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🎤
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🎤
そういうと彼は俺の首に ペンダントをかける
とても青く幻想的に輝く小さなモチーフ がついているペンダント
🐼
🎤
🎤
🐼
🎤
🐼
正直不安しかない
ただ、今の俺にはこうすることしか 出来ない
俺の方へと差し出す彼の手を 握る
俺はゆっくりと目をつむる
心の中でゆっくりと数を数える
1
2
3
4
5
6
ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
ぱんけーき
コメント
2件
続きが見たくて夜しか眠れないかきぴざに涙を流した
うん最高 とりま❤3000👍←いつの間にかなった 続き楽しみにしてます