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コメント
1件
今回も最高でした✨️ 続き楽しみにしています!
今日の主
今日の主
しばらくのあいだ沈黙が落ちた その場には一一三人がいた けれど fuにはkzしか見えていない。 kzとその向こうの空っぽな空間 だけどそこには、確かに "shu"が立っていた 月明かりに照らされながら どこか気まずそうにけれど 優しい目で二人を見つめている
fu
fu
fu
その言葉に、 kzの瞳がわずかに揺れた 一方少し離れた場所で shuは目を見開いた
shu
聞こえているのに、fuはshu に気づいていない shuは小さく息を吐いて kzの背中を見つめた
shu
fu
shuの心が静かに波打った その言葉に嫉妬よりも なぜか安心を感じていた
shu
kz
風が三人の間を抜けていく それは確かに「三人の」空間だった 見えないはずのshuが、 その瞬間だけはちゃんとそこに "いる”ように思えた
夜明け前の空が 少しずつ青く染まりはじめていた 潮の香りが風に混じり 砂浜の温度もゆるやかに 冷たくなっていく kzは静かに立ち上がり shuの方を見つめた その瞳には笑みと少しの寂しさが 入り混じっている
kz
shuはうなずいた いつもみたいに笑っていたけど その声は少し掠れていた
shu
shu
kz
shu
そのやりとりを少し離れて 見ていたfuは二人の空気の中に “何か大切なもの"を感じていた 見えなくても確かにそこに "誰が”がいる fuは空を見上げて、 そして目の前の "空っぽの空間”に向かって 静かに言った
fu
kzが驚いて振り返る shuも目を丸くする
fu
shuの瞳が少し大きく開き やがて___ふっと笑みがこぼれた
shu
声はfuには届かない けれど不思議とその瞬間朝の光が 三人の間をやわらかく包みこんだ 潮風が頬を撫で空の色が白み始める shuの姿は、ゆっくりと薄れていく kzはその背に手を伸ばしたが もう届かない
shu
shuは笑った その笑顔のまま 朝の光の中に溶けていった 波の音だけが、あとに残った kzは静かに目を閉じ 隣に立つfuが小さく息を吐いた
fu
kz
夜が静かに明けていく 海は少し白く霞み 波の音もやわらかくなっていた shuが消えたあと kzはしばらくその場所に 立っていたけれど ようやく息を吸いこんで顔を上げた
kz
すると、遠くから聞き覚えの ある声が聞こえた
rm
そこらじゅう探し回ったのか rmは肩で息をしていた
fu
rm
rmは頷き ふわりとグレーの日傘を開いた その瞬間kzの目がまん丸になる
rm
kz
rmは少し照れたように笑う
rm
kzは目を瞬かせふっと笑った
kz
rm
傘の影がkzを包み 朝の光がkzの肌を やわらかく避けていく kzの黒いマントが風に揺れる
kz
rm
3人は笑い合いながら 砂浜を後にして並んで歩いた