じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
まずい、これはやらかしたかも。
突然ですが皆さん いくら好きな人との時間の為だからって 成績を投げる生徒がいるでしょうか。
ここです。
たっつん
たっつん
のあ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
昨日一日目の補習を難なく終えて 今日は2日目。 どっちかと言うと今日の方がメインだ。
……俺は先日行われた定期テストで まあ…あのたっつんもびっくりな点数を取ったわけで。
ちなみにテストが難しかったとかじゃ なくてこれは意図的に取った点数だ。 他の先生に事前に聞いた''2日間''の補習になる基準をギリギリで満たした点数。
何をしているんだと思われるかも しれないのだが俺だって最初は ここまでするつもりなんてなかった。 わざわざ完璧だった成績を捨ててまで 補習の時間を作らなくとも先生と 関われる時間は沢山あったからだ。
だがそんな俺には今全くの余裕が無い。
完全に焦り散らかしている。
……なぜなら。
えと
シヴァ
うり
じゃぱぱ
そうどうして俺がここまでに余裕を なくしているか…その理由は1つ。 先日の放課後に鈴木先生に呼び出され 話をしたその後日鈴木先生は 本当に髪型をショートに変えて 学校へ来たからだ。
先生のタイプはショートで そんなに好きなら変えれるほどの 覚悟があるのかと俺があの時 そう言ったから。
胸下あたりまであった髪の毛が 肩上の方までバッサリ。 ……正直なところ雰囲気が 大きく変わってまだ見慣れないその姿は悔しいほどに似合っていた。
それに加え髪が短くなっても 決して大人の女という雰囲気は 失っていない鈴木先生は まさにゆあん先生のタイプ。 ……このままではいよいよ 勝ち目がなくなってしまう。
そしてどうしようかと悶々と考え 打開策を見つけるも最前の方法が 全く見つからず困り果てていた時に 始まったのが今回のテストで。
試験中も問題は全て理解出来ている はずなのにどうしても最後まで ペンが進まなかった。
結果今考えたら本当に意図的と 言えるかは分からないような赤点を 取ってしまったという訳だ。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
どぬく
じゃぱぱ
ヒロ
ヒロ
じゃぱぱ
るな
じゃぱぱ
あからさまな棒読みによって ただ誘導されているだけなのは 分かっているのだが 今の俺には完全な図星。 それはもうダイレクトに そして深く刺さってきた。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
シヴァ
シヴァ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
────────────
ゆあん
ゆあん
いやめちゃめちゃバレてんじゃん。
まじでなんでだよ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
うん…まあ予想はしてたけども。
これはやはりたっつんの仕業だった。
苦手な単元だったとか適当に言ったのも全部バレていたらしい。
……たっつんあいつマジで処す。 だからあいつあの時 あんな反応だったのかよ。 最悪だ…と絶望するも校長と補習だけは 何とかできないものかとダメ元で ゆあん先生に問いつめてみると 思いのほか上手くいってくれたようで 結局の補習相手はゆあん先生だった。
ここは神様に感謝でも しておくことにする。
そして何とか無事に 最初の鬼門を突破し本題へ。
じゃぱぱ
ゆあん先生からしたら 面倒臭いただの補習なのかも しれないが俺からしたら正直 補習自体はどうでもいい。
先生と居れるこの時間が重要なんだ。 だから仮に校長と補習なんて恐ろしい ものになっていたとしたら まじで3分で補習終わらせてた。 こんな馬鹿なことしてるから 忘れてるかもだけどなんせ俺一応 学校トップだからね。 さじ加減で出来ちゃうんだよ そういうことも。
……まあけど相手はゆあん先生。
ここまでは何とか狙い通りにいけても 重要なのはここから。
そしてここからはもう怒涛だった。
じゃぱぱ
俺がゆあん先生に鈴木先生の事 問い詰めて。 余裕を持った先生に振り回されては 本音を吐かされて。
しまいには言うつもりが なかったことまで。
じゃぱぱ
困惑している先生を見て 後悔の念に駆られた。 もっと絶対良い言い方があったはず なのにまさかこんな形で言うことになったなんて……かっこ悪すぎる。
────────────
まあそんなこんなで 冒頭に戻ってきたんだけど。
流れでつい口が滑ってしまった。
嘘でもいいから…なんて、 微塵も思ってないのに。
そして先生は少しだけ黙った後 静かに口を開いた。
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
嬉しくない、全く。
脳だけはゆあん先生からの「好き」 という言葉に反応し一瞬で 誤作動を起こしたのだが あくまでこれは情けをかけられた だけで本心では無い。
……本当に嘘でもいいなんて 言わなければ良かった。 ずっと欲しかったはずの''好き''の言葉を喜べない時があるなんて。 …これじゃあただ惨めなだけじゃんか笑
教室に数秒の沈黙が続き 気まづいような雰囲気が流れる。 ……どーしよもうこのまま 3分で終わらす? せっかくの先生との時間だけど?
……けどそれよりも今は一刻も早く この場を離れたいと思う。
だって流石にこんな状況で このままは無理だろ……
ゆあん
じゃぱぱ
なんて思っていたのに。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
この場に再び聞こえた好きの一言。 1度ではなかったことが嬉しくてでも それと同時にすぐに現実に戻されて。
真逆すぎる感情の往復に俺の顔は 今どうなってしまっているんだろう。
……もういいから そんな期待させないで。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
あぁ〜言っちゃったな笑
まあこうしてしっかり言わなくても 既にこの気持ちはバレてると 思うんだけどね。 ……それでもどうせ言うなら ちゃんと言いたかったから。
…てか俺そんな哀れに 思われてんのかな? 嘘でもこんな量の「好き」は流石に 心臓も持たないんだけど。 もういっその事このまま既成事実 でも作ろうかな。 とつい良くない思考へと 走ってしまう程に。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
嘘か本当どちらを望むか。 そんなの、決まってるじゃん。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
まともに取り合ってくれてないのか 思いが伝わってないのか。 そう思うほどのあまりのゆあん先生の 発言の軽々しさについ席を立って 訴えようとした瞬間それより先に 動いたのはゆあん先生だった。
補習用に動かしてある向かいあわせの 机越しにこちらへ乗り出すようにして ゆあん先生の顔が近づいてきて数秒。
一瞬、何が起きたか分からなかった。
だけど確かな感触を感じたのは ──────唇。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
なんだ、なんだこれ。
急展開すぎる。 もう完全に思考が停止し理解も 出来ないが俺は多分頭からつま先まで その全身が暑く火照っているんだろう。
だってこれは。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
どうやらこれは夢じゃないらしい。 先生に好きって言って貰えた。 生徒としてじゃなかった。
そしてさっき ──────キスされたのも。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん先生に出会ってから約半年。 やっと思いが通じあった。 彼に出会ったこの教室で 昔と変わったのはお互いの想い。
やっと先生に''本当の好き''を貰えた。
ゆあん先生は鈴木先生と出会っても尚 俺を好きでいてくれた。 それが何より嬉しくて、幸せで。
……だからこそ完っ全に浮かれていた。
ゆあん
やっとゴールしたはずの俺のこの恋。
ゆあん
じゃぱぱ
まだまだ先は長そうです。
コメント
12件
ほんっとに最高!!! 更新されてるの気づいてスマホ鷲掴みして飛んできました!(遅い) まさかの展開すぎる!この作品まじで1番好きです❤️💚✨ これからも応援してます!!👊
生まれてきてよ゙ がっ゙だ
あッ……【速報】みるくが死にました。原因は尊死、嬉死です。何故かは多分夢小説でいい展開を見れたからでしょうか、よかったです。👍🏻