加州清光
?白虎達にも晴明以外の主が居たの?
白虎
…そうだ
白虎
その御方を、我々は護ることが出来なかったんだ………
加州清光
…!
白虎
私は、その御方を殺した奴を………殺そうとした………でも
白虎
其奴の息の根は、私が止める…ッ
それはダメだよ…!
神さまが人間を殺すなんて…
白虎
ッじゃあ此奴を見逃せというのかッッ!!
もし此処で仇討ちってだけで君が彼を殺したら………
それこそ君に罰が下る
罰を与えるのは、君の役目じゃない
どうした?!
晴明様の御屋敷が…!
…彼をどうするかは都の人間に決めてもらう
白虎
〜〜〜ッ
………何より、晴明だって………
人間を手に掛ける君を見たくないと思うよ
加州清光
…成程
加州清光
つまり白虎の元々の主は安倍晴明公で…
加州清光
その人が殺されて、神ゆえに復讐も叶わなかった、と…
白虎
………あぁ
加州清光
ふーん………じゃあ、晴明が晴明公の末裔で生まれ変わりだったから護ってるってこと?
白虎
………いや
白虎
はじめこそは、…生まれ変わりの彼奴の魂を奪って、晴明様を復活させようと思っていたんだ…
加州清光
?!…復活…?
白虎
………そうだ
白虎
だから6歳の頃に、晴明神社で迷子になっていた時、晴明に主にならないかと声をかけた
加州清光
…どうして、晴明を主だと認めたの?
加州清光
あの様子だと、とても晴明から魂を奪って、晴明公を復活させようとしているとは思えないけど………
白虎
………それが、晴明が10歳になった頃………
白虎
晴明の兄は熱をだしていたから、私たちと一緒にお使いに行ってきてほしいと頼まれたんだ………
加州清光
ふぅん………?
白虎
その時私達は、当時幼かった晴明とデパート火災に巻き込まれたんだ
加州清光
?!
白虎
………彼奴は、神の私達を先に逃がして、自分だけ死ぬ気だったらしい
加州清光
………これは驚いた。生身の人間………それも、まだ10歳の幼子が、そんな判断をするなんてね………
白虎
………私達は、晴明が病院に運ばれたって聞いて、すぐにその病院に駆け付けた
白虎
「私達は神だ。あれくらいの炎は大した事ない、なのにどうして助けた?」………私達は、晴明にそう問いを投げかけた………
白虎
………そしたら彼奴………なんて返してきたと思う…?
加州清光
…?
白虎
「痛いのは同じ。ただ、大切な人を守りたかっただけだ」………って
白虎
そんな、見返りを求めず人を助けるお人好しさと、「共にいることに心地よさを覚える」というところを、ついつい私達は晴明様と重ね合わせてしまっていたんだ…
加州清光
…そっか…
加州清光
その事はもう、晴明に話したの?
白虎
………話した、晴明が高校生の時に………
白虎
正直、嫌われることも覚悟の上だった。魂を奪う目的で近づいたなんて知られたら………怖かったけど、言うしか、私達に道は無かった
白虎
………そしたらな、彼奴………
晴明
そ、…そっか…僕の魂を奪って、ご先祖様を………
白虎
………嫌われても無理はない
青龍
でも、私達はそれを覚悟で……晴明に話しました………
玄武
………晴明
晴明
…!嫌ったりなんてしないよ!!
白虎
え…
晴明
僕達は家族なんだからさ!隠し事はダメだよ!
晴明
話してくれただけでも、僕は嬉しい………
晴明
それに!僕のことを護っててくれたし、今ではちゃんと主って認めてくれてるっぽいしね!!
白虎
〜っ!
青龍
!
玄武
!
加州清光
成程ねぇ………家族、か………
白虎
何を言っているんだ。
白虎
お前だってもう晴明や私達の家族だぞ?
加州清光
!
白虎
だから、勝手に折れたりして晴明を悲しませたりしたら、許さないからな!
加州清光
!…分かってるよ…
加州清光
…俺だって、晴明の魂奪って、晴明公を復活させようだなんて………そんな歴史を変えるようなこと許さない………何より
加州清光
晴明を傷付けようものなら、容赦はしないよ
白虎
wもうそんな事するわけないだろう!
白虎
なんてったって私達にとって晴明は、家族であり、友人であり、仕えるべき大切な主であるからな!
加州清光
!そうだね、(*^^*)
ガラッ
青龍
たっ、大変ですっ!💦
白虎
?!どうした青龍?
加州清光
そんなに焦って………
青龍
今、こんのすけに聞きましたよ!
青龍
時間遡行軍が…!
白虎
!
加州清光
!
青龍
今晴明が戦闘服に着替えてます!二人はお早く此方に!
白虎
わかった!
加州清光
俺も戦闘服に着替えたらすぐに大広間に行くよ
白虎
あぁ!
加州清光
バサッ…(ロングコートを羽織る)
加州清光
さて、と…
加州清光
今日は晴明の初陣だしね…
白虎達と一緒に晴明をサポートしながら…
主のお手並み拝見と行こうか…