冰
ちょっと言い過ぎたか、という反省をしながら机に突っ伏す
よりにもよって体育祭近く
このままあの輪からフェードアウトかなぁ…
なんて考えていると
北斗
冰
北斗
冰
北斗
変にテンションが高い松村
恐らく田中の話は既に松村に渡っていて無視パターンだと思っていたのだが…
てか、なんで僕も返してんだ
そう思い顔を背けてまた突っ伏すと松村のくすりと笑う声が聞こえる
冰
漫画とかではここで一回決別したりするんだけど。
そんなことを思ったのはこの瞬間だけでなく。
慎太郎
なんだそのあだ名
冰
慎太郎
冰
慎太郎
慎太郎
森本くんも離れるどころかなんか距離感は近づいているし
冰
と思えば
樹
冰
普通に話しかけてくる…どころかテンションが高い
樹
冰
冰
樹
樹
冰
北斗
冰
北斗
樹
樹
北斗
冰
樹
樹
冰
北斗
樹
北斗
冰
僕が当たった張本人もこんな様子である
「謝らなきゃな」なんて思っていたのに拍子抜けだ
…こんな感じでも体育祭へのカウントダウンは静かに行われていた
樹
北斗
冰
今はリレーの練習中で、勝手に観戦しているのが2人。
他委員会の人も2人の熱意に引いている…と思ったが顔がいい分女子には熱い視線を送られている
そんな考え事をしながら走ったリレーの結果は1位。
北斗
樹
大我
冰
カナ
カナ
冰
慎太郎
優吾
冰
ビブスを脱ぎながらそう言葉を交わす
優吾
慎太郎
冰
ジェシー
慎太郎
他委員会の中の一人だったジェシーがそう話しかけてくる
優吾
慎太郎
優吾
慎太郎
ジェシー
3人で話していると視界の隅で三沢ちゃんが冰くんに話しかけているのが見える
こーちとジェシーが話し始めたのでこっそりそっちに耳を傾けてみた
カナ
カナ
カナ
内容としては三沢ちゃんが冰くんをベタ褒めするといったものでそれに対する冰くんの返答は冷めたものだった
確かにここまで褒められたら返事困るよなぁなんて軽く考えていると
カナ
冰
耳が良くてよかった。
三沢ちゃんが聞こえていなかったその返答は俺の耳にはしっかり届いていた
冰くんにとって「何でも出来る」は地雷みたいだ。
慎太郎
とあることを思い出し冰くんに話しかける
冰
慎太郎
優吾
慎太郎
冰
慎太郎
慎太郎
冰
承諾されるまで少し粘ろうとも思っていたタメ・呼び捨ては案外簡単に受け入れられた
慎太郎
冰
嬉しさが全てを打ち消して、このときにはもう数分前の記憶は遠くなっていた
そのせいで「覚えていれば、あのとき思いだしていれば、捻れることはなかった。」と後々思うことになるのだが。
まぁ、このときの俺が幸せそうならいっか。
人生山あり谷ありだよね〜
コメント
1件