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今日起きたこと、それは俺を 混乱させるには十分だった。

月島は俺を置いて死んだ。 急性アルコール中毒らしい。

君のいない世界。 そこで過ごすなど、俺には考えられない。

俺たち、ずっと一緒だったじゃん。 お互い、何処か欠けていて、 お互いが居ないと成り立たない。

なのに、月島がいない。

酷い、ロミオとジュリエットなんか 比にならない悲劇じゃないか。

君の匂いも、口調も、身長も、 笑顔も、顔もいつか忘れる。

ただ、月島の死は ずっと、未来永劫 俺に付きまとう。

俺には…月島以外頼れる人なんていない。 友達はいるけど、信頼してない。

親もクソ喰らえだ。 父さんは幼い頃、蒸発して? 母さんはどんどん狂って精神科。 一体、どこまで俺を不幸にすればいい?

日向

……満月だ。

月島の髪のように黄色い月。 なぁ、月島。お前なら今の俺を 笑ってくれるのか?

そして、受け入れてくれるのか?

日向

こんな事……聞いても無駄に決まってる。

日向

そうだろ? 月島………

雑踏の中、俺のか細い叫びは 何も無いかのように消えてゆく。

夜ノ匂い、 車ノ音。 街ノ灯、 人々ノ聲。 その全てが俺を嘲笑してる。 そんな気がした。

憂鬱感が俺を飲み込んでゆく。 今の俺はゾンビだ。

いや…死にたがり。 その方が正しい。

実際、夢で月島に会って、 死ねって言われたら 多分、とゆうか絶対 飛び降りる。

日向

……これから俺、どうしようかな。

月島が居ないんじゃ、全てつまらない。 ……いや、1つあるかも。

月島はバレーが好きだった。 詳しくは分からないけど、MB。 そう言ってた。

日向

なぁ月島、お前の好きな物をやれば、
俺も好きになれる?

満月は肯定してるように見てた。

日向

……月島は何処の高校に行きたかったんだっけ。

確か、月島は志望校を決めていた。 確か、烏野高校? のはず。

昔はバレーが強くって、 最近は結果が良くないから 俺が流れを変える。 …そう意気込んでいた。

日向

お前が喜ぶか、わかんないけど…
やってみるよ。 バレーを

日向

それに、これもあるし。

月島が持っていたバレーボール。 それと、バレーシューズ。

叔母さんに持っていけ。 そう言われたから持って帰った 月島の遺品。

日向

なんとなく、ボールを抱き締めたら…

日向

……近くに月島がいる気がする。

日向

月島が抱き締めてくれたみたいに、
暖かい気分になる。

靴のサイズは……うん。 俺と同じ。

日向

月島、お前の好きだった物が俺の好きになるよう、
俺、努力してみる。

日向

……あれ、俺。 葬式の時泣いたっけ?

思えば、俺って泣いた事あったか? ……ダメだ。 思い出せない。

よく考えたら、俺の笑いって、 作り笑いだし、 (月島しか知らないだろうけど…)

皆がなんで笑ってるのか、理解出来ない。

日向

…あれ? 俺って社会不適合者??

日向

……いや、劣ってるんだ。

日向

確かに、勉強もあんまりだし、

日向

俺は…高く飛べるくらいだし、

日向

背も平均以外だし…

日向

感情豊かなフリをしてるだけ、

日向

絶対に、普通の人より劣ってる。

そんな事考えてたら、家に着いてた。

日向

……この世界に月島はいない。

日向

俺の恋人に似た人は、もう消えた。

日向

俺の心の支えになってた人は消えた。

日向

俺が学校に行く理由だった人は消えた。

日向

あぁ、皆にどんな顔を見したらいい?

日向

(分からない。 分からないよ、教えてよ……)

日向

(いいや、休もう。)

日向

しばらく、人と関わりたくない。

日向

誰も……俺を責めることなんて…出来ない。

君が好きだった物が俺の命になった。

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さいこう!!

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