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ジャッジメント・ジェノサイダー

第2話 - 団体の恐怖に巻き添い

2022年03月27日

#ホラー

#人間の本性

#殺戮

#バトル、ファンタジー、

#終末の理想郷

ピンクッティ

あれから時間が経ち、夜になってからどうしてもこの村で活動している団体について気になってたまらなかった。

毛山ザクト

さっき、おばちゃんが言ってたのはいったい何やったんやろ？

毛山ザクト

たしかにニューチューブで見るような謎の集落に来たみたいな感じだったけど。

毛山ザクト

まあ、犬鳴村や転生物のファンタジーノベルじゃあるまいし俺の考えすぎか…
取りあえずかなり話聞くだけで体力使ったらもう、寝よう。

毛山はそのまま眠りについた。

だいぶ明るくなり、目が覚めた。今は別にチェックアウトでもないし、何日か計算しそびれていたが時間はあるから、とりあえず、昨日話していた団体について調べてやろう。

毛山はそう考えながら先程、別のスタッフに用意された食事を済ませてから準備をする。

毛山ザクト

とりあえず外に出る準備をしておかないとな。流石に田舎だから泥棒は入ってこないだろうけど。

毛山ザクト

外に出てみると意外と空気は美味しくて自然は綺麗なんだけどねえ。

毛山ザクト

車は返って通りたい道にも制限あるだろうから旅館に置いてきて正解。まあ、鍵は無くさないようにして探索開始っと。

毛山は早速、自然探索をしながら草原を探索しながら、畑がある場所へ向かった。

毛山ザクト

あれが例の畑か。さっき言った通りのとは全然違う。

イメージとは程遠く、どうやら根菜野菜を栽培しているようだった。

昨日とは正反対に人もいて体力がありそうな若い男性から中年の男性までいる。

農家作業員

おはよう。見ない顔だねえ。観光で遊びに来たのかい？

突然、初めてみる顔の中年男性から声をかけられた。

毛山ザクト

おはようございます。まあ、そんな感じのとこっすね。

農家作業員

ようこそ。共生集落へ。

毛山ザクト

共生集落？限界集落じゃなくて？

農家作業員

ここでの生活感を見て限界にみえるかね？ここはみんなで協力しあって助け合って協調して平和に暮らしている「共生集落」よ。

毛山ザクト

ここは何村というんですか？

農家作業員

特に村というよりそもそも地名は無いんだよ。廃村を我々、団体で開拓して出来た村だからね。

毛山ザクト

すごいではね。ここではどんな野菜を栽培しているのですか？

農家作業員

この畑ではキャベツや白菜を無農薬で栽培しているのさ。農薬を使うと洗うまでが大変で万が一の時、食べてしまったら大変だろ？

毛山ザクト

言われてみれば確かにそうですね。
ところで皆さんはどんな団体でどんな活動をされているのですか？

毛山は一通り、会話してから気になっている現地の団体や活動内容について触れてみることにする。

農家作業員

ここでは発展した文明社会に合わず移住してきた人達で農業や狩猟、料理など、他にも色々あるがみんなで協力しながら生活しているんだよ。

毛山ザクト

そして活動内容はどう言った内容なんですが。

農家作業員

それに関してはお兄さんがここに移住して私達と共同で暮らすようにすれば分かってくるはずだから、興味あるなら今からでも、何ヶ月経っても良いから試しに来てみるが良いよ。

活動内容まで聞いてみたものの蔑ろにしているのか知らないが具体的な事だろうと教えてくれ無かった。

毛山ザクト

ところで警察とかこんなところにいるんすか？

毛山は興味本位でこの集落の治安などについて問いかけてみる。

農家作業員

ああ、ほんの数名だが駐在さんがいるし、彼らも協力してくれて助かるよ。まあ犯罪なんて起きないから駐在さんも余計な仕事しなくて良いしお互い万々歳だろう。

毛山ザクト

確かに都会で暴走族やヤクザを捕まえたらそれもそれで捜査資料の作成とかで大変そうっすもんね。

農家作業員

そういうこと。比較的、暇を持て余してるから巡回中に世間話したりとかしているよ。

駐在警察官

おはようございます。今日も豊作そうですね。現職なのに盗み食いしたくなるぐらいに新鮮そうですね！

農家作業員

噂をすればだな。おはよう。今日も忙しい中、お疲れさん。まあ、都会勤務より楽だろうけど。

駐在警察官

そこの若い兄さんもおはよう。新しい新人？

毛山ザクト

いえ、長い休みだったので偶然、どこに行こうか迷っているところでここを観光することにしたんですよ。

駐在警察官

そんなに休みがあるんですか？
めっちゃ羨ましいです。僕がまだ北九州市で勤務している時なんか犯罪多発でなかなか休めなかったんですよ。

毛山ザクト

介護職なんで働き詰めで久しぶりに有給休暇取れたんでたまたまですよ。

警察官と農家作業員と雑談を楽しんでいるところ、他の農作業員達は恨めしそうな目で毛山を見ていた。

何か畑仕事をしている人を見る限り、異様な空気を感じるし雰囲気はお世辞にも良いとは言えなかった。

毛山ザクト

おはようございまーす！

毛山はフレンドリーな気前で挨拶をしてみた。

農作業員

おはようございます！(ニッコリ)

さっきまで形相がすごかったのに挨拶をすると急に顔色が変わったのでさらに恐怖を感じる。

しかし、顔に出したり口に出したり出来ないため表面上だけ愛想良く振る舞う事にした。

農家作業員

そろそろお昼の時間だな。良かったらお兄さんも軽く飯でもお茶でも摂って休みなさい。

農家作業員は気前よく、ただ飯を食べさせてくれるそうで毛山は遠慮気味な表情を浮かべながらついていく事にした。

毛山ザクト

(よっしゃあ、飯代少し浮いたからラッキー。)

農家作業員

ここは昔、経営していた食堂だったんだが今は私達、共同生活している人達で食事するときに使っているんだ。

毛山ザクト

ほぇ〜。かなり綺麗で洒落てますね！

農家作業員

つい最近、修復してさらに綺麗になったんだよ。

あまりに綺麗な出来栄えに感動する毛山に対して農家作業員は笑みを浮かべながら軽く説明する。

農家作業員

おっと、もう料理が来るからそろそろ飯のお時間だな。

予想よりも早く、料理が出されるがあまりの豪快さに毛山はびっくりしていた。

毛山ザクト

かなり豪快な料理ですね！海鮮はどこから仕入れたのですか？

農家作業員

仲間と物々交換で仕入れたのを料理で使っているだけだよ。安心して食べなさい。

農作業員は説明するのが少し面倒臭そうな表情を表に出さず、空気で出すようにして、食事にありつくように促がす。

毛山ザクト

こんな料理めっちゃ久しぶりっすよ。

毛山は、料理のおいしさに感動しながら頬張るようにして口にした。

他の村人と思われる男女達は毛山をチラチラ見ている。中には珍しそうに眺めてくる者、そして余所者に対抗意識剥き出しに見てくる人さまざまだった。

毛山ザクト

(最初は良かったのに後から空気が濁るような雰囲気だな…)

毛山はそう思いながら他人と目が合わないようにご飯を口に流し込むようにした

農家作業員

米のおかわりは自由だからな。

農家作業員は親切にご飯のおかわりをさせてくれるみたいたが、空気的に遠慮せざる負えない状況になっている。別の人達が白い目の視線を浴びせてくるからだった。

毛山ザクト

お気遣い嬉しいのですが流石にガツガツ食べれないので。お気持ちだけもありがたく思います。

毛山はそう言って遠慮した。

農家作業員

この後は何かするのかい？

毛山ザクト

いえ、自然探索して旅館に戻ろうと考えております。

農家作業員

良ければ案内して旅館まで送ってやろうか？あんたが泊まっている旅館の叔母と知り合いなんだよ。

毛山ザクト

いえいえ、流石にそこまで申し訳ないです。僕、昔野球してたんで体力バリバリなんで自力で動けます！

農家作業員

そこはお兄さんに任せるとするよ。

毛山ザクト

ありがとうございます。そして食事もご馳走様でした。

毛山は食堂の雰囲気が急変していくのに耐えられずいち早く脱出して観光するフリをして野外へ出かけた。

毛山ザクト

飯の量、大したことなかったのにかなりお腹いっぱいになったわ…

iPhoneを見てみると職場の先輩からメッセージが届いていた。

毛山は少しさっきの件で自分が浮いているように見えて惨めだったのか職場の仲が良い先輩に電話してみることにした。

職場の先輩

通話
00:00

毛山ザクト

あっ先輩。今、俺、秘境の集落にいて現地の人が飯をご馳走してくれたんですが村人の雰囲気が悪くてさ〜。

職場の先輩

(通話中)
そこまでよく行く気になれたなぁ。その村、どんな感じ？

毛山ザクト

何か農家のベテランみたいな人と駐在のお巡りさんは良い人だったんですが村で自給自足してる人とか冷たい目で見てくるんですよ。

職場の先輩

まあ、集落なら仕方ないわ。とりあえず問題だけは起こすんじゃ無いぞ。

毛山ザクト

分かってますって！先輩。まあ、先輩とデートでも良いからこの村に来てみて下さいよ。仕事の日にたくさんお土産話にしますけど。
何かほんと感じ悪かったっすよ。全員、人生絶望まっしぐらみたいでさー。

職場の先輩

おいおい、よう分からん田舎で悪口は辞めておけ。どんな場所か分からんし危ないぞ。とりま休暇楽しんでな。

毛山ザクト

了解っす。

職場の先輩

通話
04:00

(通話終了)

住人

……

偶然、近くにいた住人と思われる者が毛山を睨みつけるような眼差しでずっと見ている。

毛山ザクト

(あ、やべ…先輩との通話で愚痴言ってたの聞かれてたかな…)

毛山は流石に気まずさを覚えた。

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