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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ロゼ

♡とコメントありがとうございます

ロゼ

これからもよろしくお願いします

ロゼ

ではどぞ

背筋に寒いものが走る

最初に指先が震えて、足、末端から身体の中心が震えていく

この場にいる全員が迫ってくる存在の強大さを感じ取り、恐怖していた

💜

噂をすれば…

先輩の声もまた揺れている

だけどその口元には笑みが浮かんでいた

💙

(また、笑ってる)

先輩の目的は魔王を倒すこと。 魔王の方から現れたことを喜んでいるのだろうか

最初に見えたのはピンクの髪

ふわりふわりと風に舞っている

一見天使のような容姿だが彼から感じられる重苦しい空気は確かに『魔王』と形容できるものだった

青い瞳が僕達を見下ろしてる

💙

💖くん…!

緊迫した空気の中『伝説の剣』を持っている先輩を見て駆け寄ろうとした

だけど僕の♥️くんの前に🧡くんが立ち塞がる

🧡

先輩の邪魔はさせない……!

💙

🧡くん!ほんとに納得してるの!?💖くんは大事なクラスメイトでしょ!?

🧡

…みんなで帰れるならそうしたい。でも、その方法なんてもうないやろ!?

そう言って🧡くんは先輩の銃をこっちに向けている

💙

けど先輩とは違って手がガタガタと震えている

♥️

🧡くん退いて

🧡

………

🧡

ごめん無理

🧡

だってさ、💙ちゃんには♥️がおるやん?♥️には💙ちゃんがおるやん?……俺が今退いたら先輩には誰といなくなっちゃうじゃん?

🧡

そんなの絶対ダメやろ!?先輩は俺達を元の世界に帰すために戦っているのに!

怖くて怖くてたまらない

🧡くんの表情がそう物語っている

🧡くんの背後では先輩が魔王を見上げて彼女の方へ向かっていた

💜

♥️くんや💙ちゃんには君は倒せない。だから俺が

先輩は銃をアミュレットにしまい、両手で剣を持ち、切っ先を魔王に向けた

この剣で終わらせてあげるよ

♥️

やめてください先輩!あまりにも危険すぎます!

♥️くんの声にも反応せず魔王に向かっていく

魔王は人差し指を先輩に向けてその先にピンクの光を灯す

💖(魔王)

………

光が強くなると一斉に無数の矢が先輩へ向かった

💜

…!

矢が放たれた瞬間先輩は脇へ避けた

💜

くっ……!

奇跡的に避けたが、次もし当たったらとんでもない事になる

♥️

先輩!剣を返してください!

♥️

俺はあなたをタヒなせたくない!

💜

……ふっ……

僕は魔王の攻撃を避けたことに安堵したのかと思っていた

けどそれは違った

💜

ふふ…あっはははははっ!

💜

何を言ってるの♥️くん

💙

(ゾワッ

彼の顔には恐怖も焦りもない、余裕の笑みが浮かんでいた

💜

タヒんだらやり直せばいいでしょ?

💜

ここはそういう世界でしょ?

♥️

♥️

だからって、そんな……

💙

………

💙

何…を考えてるの…あの人…

魔王を『伝説の剣』で倒す

先輩の目的は本当にそれだけなのかな

たった1人で慣れない武器で戦う こんなに勝ち目がない戦いを先輩は望むのか

こちらを振り返った先輩の背後でまたピンクの光が灯る

🧡

💜先輩!

🧡くんの声で先輩は振り返る

そしてアミュレットから銃を取りだし魔王に向けた

だけどそれも遅く魔王の矢はすでに彼に追っていた

🧡

…!

♥️

🧡くん!このままじゃ先輩が危ないんだよ!俺もあの人に救われた!あの人が傷つくところなんて見たくないんだよ!

🧡

先輩が……危ない…

🧡

逃げましょう先輩!俺、やり直せても先輩が死ぬのは絶対見たくない!

💜

ハァーハァー…

💜

…そうだね俺も無闇にはタヒにたくないかな

先輩がそう呟いたその時

…ヒュッ!

先輩に向かって1本の矢が放たれた

逃げる余裕なんてなさそうだった

だが先輩の身体が急に傾く

🧡

先輩!

🧡くんが先輩に飛びつきその矢の軌道から先輩の身体を避けさせた

🧡

うっ……ああああああああぁぁっ!

🧡くんの足には1本の矢が刺さっていた

…ガラン。

🧡くんに飛びつかれた衝撃で先輩は剣を手放していた

💖(魔王)

……

魔王の瞳が僕達から足元の剣に移った

魔王はそのまま微動だにしなかった

そんな魔王の様子を見て♥️くんは少し怪訝な顔をした

♥️

♥️

今のうちに逃げよう!

💙

で、でも剣は…

♥️

…あとから回収するしかないよ!それより今は逃げなきゃ!

♥️くんは一瞬躊躇したがすぐに顔を上げて怪我をした🧡くんを抱えて足を進めた

僕もためらいがちに倒れたままだった先輩に手を伸ばす

💙

先輩も

💜

…ここまでか…

そう言って立ち上がった

全員が走り魔王とは少し距離が開いた

追ってこない魔王を見て安堵しつつも疑問が湧く

なんで追ってこないの?

その時だった

…ガギンッ!

♥️

え……?

背後で固いものがぶつかり合う音がして全員が身の危険を感じて振り返る

魔王が攻撃してきたのだと思っていただがこちらにピンクの矢は飛んでこない

ピンクの矢は魔王の足元に突き刺さっていた

そこは♥️くんの『伝説の剣』があった場所

💖(魔王)

…ガギンッ! ガギンッ! ガギンッ!

♥️

♥️

そんな…やめて!その剣は💛くんと一緒に手に入れたのに…!

魔王に走り出そうとした♥️くんの前に僕は咄嗟に飛び出す

あの剣は♥️くんにとって💛くんとの思い出のひとつ

それは僕でもわかっていた

💙

ダメだよ!

💙

今♥️くんが行っても殺されるだけだよ!

♥️

でも……でもっ!

♥️くんがそう叫んだ瞬間

…パキン。

その音が僕の耳にも聞こえてきた

♥️

ああっ……!

絶望的な声が耳元で響く

魔王の足元には無数の矢が突き刺さっていた

わずかに見えるのは剣の白い残骸

『伝説の剣』が折れた

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