ロゼ
ロゼ
ロゼ
背筋に寒いものが走る
最初に指先が震えて、足、末端から身体の中心が震えていく
この場にいる全員が迫ってくる存在の強大さを感じ取り、恐怖していた
💜
先輩の声もまた揺れている
だけどその口元には笑みが浮かんでいた
💙
先輩の目的は魔王を倒すこと。 魔王の方から現れたことを喜んでいるのだろうか
最初に見えたのはピンクの髪
ふわりふわりと風に舞っている
一見天使のような容姿だが彼から感じられる重苦しい空気は確かに『魔王』と形容できるものだった
青い瞳が僕達を見下ろしてる
💙
緊迫した空気の中『伝説の剣』を持っている先輩を見て駆け寄ろうとした
だけど僕の♥️くんの前に🧡くんが立ち塞がる
🧡
💙
🧡
そう言って🧡くんは先輩の銃をこっちに向けている
💙
けど先輩とは違って手がガタガタと震えている
♥️
🧡
🧡
🧡
🧡
怖くて怖くてたまらない
🧡くんの表情がそう物語っている
🧡くんの背後では先輩が魔王を見上げて彼女の方へ向かっていた
💜
先輩は銃をアミュレットにしまい、両手で剣を持ち、切っ先を魔王に向けた
この剣で終わらせてあげるよ
♥️
♥️くんの声にも反応せず魔王に向かっていく
魔王は人差し指を先輩に向けてその先にピンクの光を灯す
💖(魔王)
光が強くなると一斉に無数の矢が先輩へ向かった
💜
矢が放たれた瞬間先輩は脇へ避けた
💜
奇跡的に避けたが、次もし当たったらとんでもない事になる
♥️
♥️
💜
僕は魔王の攻撃を避けたことに安堵したのかと思っていた
けどそれは違った
💜
💜
💙
彼の顔には恐怖も焦りもない、余裕の笑みが浮かんでいた
💜
💜
♥️
♥️
💙
💙
魔王を『伝説の剣』で倒す
先輩の目的は本当にそれだけなのかな
たった1人で慣れない武器で戦う こんなに勝ち目がない戦いを先輩は望むのか
こちらを振り返った先輩の背後でまたピンクの光が灯る
🧡
🧡くんの声で先輩は振り返る
そしてアミュレットから銃を取りだし魔王に向けた
だけどそれも遅く魔王の矢はすでに彼に追っていた
🧡
♥️
🧡
🧡
💜
💜
先輩がそう呟いたその時
…ヒュッ!
先輩に向かって1本の矢が放たれた
逃げる余裕なんてなさそうだった
だが先輩の身体が急に傾く
🧡
🧡くんが先輩に飛びつきその矢の軌道から先輩の身体を避けさせた
🧡
🧡くんの足には1本の矢が刺さっていた
…ガラン。
🧡くんに飛びつかれた衝撃で先輩は剣を手放していた
💖(魔王)
魔王の瞳が僕達から足元の剣に移った
魔王はそのまま微動だにしなかった
そんな魔王の様子を見て♥️くんは少し怪訝な顔をした
♥️
♥️
💙
♥️
♥️くんは一瞬躊躇したがすぐに顔を上げて怪我をした🧡くんを抱えて足を進めた
僕もためらいがちに倒れたままだった先輩に手を伸ばす
💙
💜
そう言って立ち上がった
全員が走り魔王とは少し距離が開いた
追ってこない魔王を見て安堵しつつも疑問が湧く
なんで追ってこないの?
その時だった
…ガギンッ!
♥️
背後で固いものがぶつかり合う音がして全員が身の危険を感じて振り返る
魔王が攻撃してきたのだと思っていただがこちらにピンクの矢は飛んでこない
ピンクの矢は魔王の足元に突き刺さっていた
そこは♥️くんの『伝説の剣』があった場所
💖(魔王)
♥️
♥️
魔王に走り出そうとした♥️くんの前に僕は咄嗟に飛び出す
あの剣は♥️くんにとって💛くんとの思い出のひとつ
それは僕でもわかっていた
💙
💙
♥️
♥️くんがそう叫んだ瞬間
…パキン。
その音が僕の耳にも聞こえてきた
♥️
絶望的な声が耳元で響く
魔王の足元には無数の矢が突き刺さっていた
わずかに見えるのは剣の白い残骸
『伝説の剣』が折れた
コメント
23件
ごめん、! 1回もう消えようも思って外したままだった。。。今気づいた。。ほんとにごめん。。。
ちょ…は? 💗くん??何をしているの??? てかどうすれば💗くんを戻せるんだ…?
どうやったらさとみくんを元の姿に戻せるの? 伝説でも折れるんだww 続き待ってます!