これは数十年前のある屋敷での話
私はハナ、メイドとしてユリお嬢様に仕えているものだ
そして私にも友達のメイドがいる
スミレ
ハナ
彼女はスミレ
私と同じくユリお嬢様に仕えているメイドである
ここには2人のメイドとお嬢様しかいないが賑やかで、楽しい生活を送っている
ユリ
ハナ
スミレ
ユリ
ユリ
ハナ
スミレ
ユリ
ユリ
ハナ
スミレ
ユリ
スミレ
ハナ
私達はメイドとお嬢様、という関係であるが3人とも仲が良く、本当の家族みたいに暮らしている
街でも評判になるほどの仲良しだ
今日も楽しくお嬢様達と1日を過ごしている
ユリ
スミレ
ハナ
ユリ
スミレ
ハナ
スミレ
ユリ
ハナ
3人
ユリ
スミレ
ハナ
3人
3人で見た目は変わらない美味しそうなたこ焼きを食べた
チーズの味が口いっぱいに広がってとても美味しい
と、いうことはユリ様かスミレだ
スミレ
ユリ
ユリ
ユリ様は可愛らしい笑顔でたこ焼きを食べている
ということはハズレはスミレだ
スミレ
スミレ
スミレ
ユリ
スミレ
スミレが泣きそうな目でこちらを見つめてくる
ハナ
スミレ
3人
ハナ
スミレ
ユリ
ハナ
スミレは本当にこの世の終わりみたいな顔をしていた
そんなにまずかったのかな? ジャム、唐辛子、りんごの欠片入りのたこ焼き
ユリ
スミレ
ハナ
私達は再びたこ焼きを選んで口の近くに運ぶ
3人
私達は一斉にたこ焼きを頬張った
ハナ
ユリ
スミレ
口に入れた瞬間タコとウインナーの味が口いっぱいに広がった
どうやら私は運が良かったようだ
2回連続でとても美味しいたこ焼きを食べることができた
あとはユリ様とスミレ…
ユリ
ん?ワサビは私が大量に入れたのだが…
ワサビだけじゃ普通だなと思ってたこ焼きがはみ出るくらいに入れた
今ユリ様が食べたたこ焼きはほぼワサビの味なはずだか…
ユリ
ハナ
ユリ
ハナ
私は若干引き気味に頷いた
今回のハズレはユリ様ということか
スミレ
ハナ
ユリ
スミレ
スミレ
スミレの顔は苦虫を噛み潰したような顔をしていた
ユリ
ハナ
ハズレより当たりの数が多いはずだがスミレはまたしてもハズレを引いてしまった
スミレ
スミレ
ユリ
スミレ
3人
スミレの今まで見たことがない顔に私とユリ様はツボってしまった笑
ユリ
スミレ
ハナ
そしてあと残った100個のたこ焼きがなくなるまで私達はロシアンルーレットを楽しんだ
結局、最後の最後までスミレはハズレを引き続づけた笑
スミレは死にそうな顔をしていた!
スミレ
ユリ
ハナ
そしてロシアンルーレットをした後、私達はカードゲームや人生ゲームをして遊んだ
時間はあっという間に過ぎてゆき、気がつけばもう日が暮れていた
ユリ
ハナ
スミレ
ハナ
ユリ
ユリ
スミレ
ハナ
ユリ
ユリ
そう言ってユリ様が立ち上がる
ユリ
スミレ
ハナ
ユリ
スミレ
ユリ
ハナ
ユリ
スミレ
ハナ
ん?うどん全種類作れるのにほかは作れないってなんなのだろう?
ユリ
ハナ
スミレ
ユリ様はキッチンへ向かい、私とスミレはランチルーム(食堂のような場所)に向かった
ランチルーム到着
スミレ
ハナ
私とスミレはユリ様の事が大好きで尊敬している
だからそんなユリ様の作るうどんは何よりも楽しみなのだ
しばらく話しているとユリ様がこちらに来た
ユリ
スミレ
ハナ
ハナ&スミレ
ユリ
ハナ
ユリ
スミレ
ハナ
私はユリ様が作ってくれた月見うどんに手を伸ばす
卵がシャンデリアの光に照らされ、光っている
卵を箸で割ると、まるで月のようなまん丸とした卵から黄身がとろ~りと出てきた
それを少し混ぜてうどんをすする
ハナ&スミレ
ハナ&スミレ
ユリ
ハナ&スミレ
ハナ
ハナ
ユリ様が作ってくれたうどんは私が今まで食べてきた中で一番美味しいうどんだ
流石ユリ様…
スミレ
ユリ
ハナ&スミレ
そして私達はうどんを食べ終え、お風呂に入って夜の仕度をして就寝時間になった
3人
ハナ
スミレ
ユリ
ユリ
ユリ
ハナ&スミレ
そうして私達は各部屋へいった
ハナの部屋
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
そうして私は眠りについた
私はこの時、この時間がずっと続いたらいいのにな、と考えていた
このあと、あんな事になるなんて考えてもいなかった
数時間後
あれ?なんか煙の匂いがする…
それに…
??
誰の声?
誰が私を起こしているの?
ハナ
スミレ
ハナ
スミレに起こされ、私は目を覚ました
スミレ
スミレ
ハナ
目を覚ますと、私の部屋の中は火に包まれていた
スミレ
スミレは涙目でいう
ハナ
私達は3階で寝ていて、ユリ様は2階で寝ている
下から火が来ているのだから間違いなく、ユリ様の部屋は私の部屋よりも火が回っているだろう
スミレ
私達は大好きな人を助けるために地面を蹴り、すごい速さでユリ様の部屋に向かっていった
ユリ様が無事でいてくれ…と願いながら
ハナ
スミレ
ハナ
案の定ユリ様の部屋は私の部屋よりも火が早く回っており、ユリ様は机の下に倒れている
ハナ
スミレ
ユリ
ユリ様は息が止まりかけている
急いで外に行かなければ私も、スミレも、ユリ様も危険な状態だ
私達は再び館の通路を駆け出した
スミレ
ドンッと急に後からスミレが押してきた
ハナ
私は躓きそうになったが、すぐに体制を立て直し、ユリ様を落とさないように気をつけた
その瞬間、どこからか、ガラガラという何かが崩れる音が聞こえた
ハナ
ハナ
スミレ
後ろを見ると、スミレが崩れてきた柱に潰されている
ハナ
ハナ
スミレ
スミレ
スミレ
ハナ
私はユリ様を優しく床に置いて柱をどかそうとする
スミレ
急にスミレが叫んだ
ハナ
ハナ
スミレ
スミレ
スミレのいった通り、足場のほとんどが火で埋め尽くされていた
ハナ
スミレ
スミレ
スミレ
ハナ
スミレ
こんなにスミレが怒っているのは見たことがない…
スミレの目には涙が浮かんでいた
私も目の前が涙で滲んでくる
ハナ
スミレ
スミレ
ハナ
ハナ
私はユリ様を抱きかかえ、スミレがいた所を去った
もう顔は涙でぐちゃぐちゃだろう
ハナ
スミレ
スミレ
スミレ
スミレ
スミレ
スミレ
スミレ
火がスミレを包み込む
スミレ
スミレ
スミレ
スミレ
そして炎は1人の少女を無情にも包み込んでいき、燃やしていった
一方ハナは…
ハナ
火の回りが速い、速くしないと…
ユリ
ハナ
ユリ様が目を覚まし、それに気を取られていたら
ハナ
瓦礫につまずいてユリ様を落としてしまった
ハナ
ユリ
ユリ様は2メートルくらい転がった
ハナ
ユリ
ハナ
ユリ
ハナ
ハナ
ユリ
そうユリ様は告げる
ハナ
ユリ
ハナ
ユリ
ハナ
ハナ
ハナ
ユリ
ハナ
ハナ
速くユリ様の元へ行きたいが、足がさっき転んだときにガラスが刺さり、思うように動けない
ユリ
ハナ
ユリ
その瞬間、燃え上がった炎がユリ様に絡みつく
ユリ
ハナ
ユリ
ハナ
ユリ
ユリ
そう告げたユリ様は炎に包まれていき、息を引き取った
ハナ
私はもう、生きる気力を無くしていた
ハナ
親友も、主も亡くしてしまったから
ハナ
そう言ってから私は燃え続けるユリ様の元へ行き、手を繋いだ
ハナ
激しい痛みが私を襲う
ハナ
私はユリ様に抱きつき、今までの感謝を伝えた
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
その言葉を告げた瞬間、ユリ様と同様に私にも炎が絡みつき、全てを燃やし尽くしていった
そして意識を手放した
コメント
4件
全員…逝ってしまってたんだね… めっちゃ幸せそうだったのに…何で火災なんか起きたんだ…あと何で全員居て館も生きてるんだ!?
ゑ!?!?!? 展開が衝撃的すぎる…… という事はメイドさんもメイドちゃんもお嬢様もみんな……亡くなってるという事!?!?!? え!?怖怖怖っ!? え……めちゃくちゃ続きが気になります!