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翔空(とあ)⛄💙
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コメント
1件
ああ…読み終わったあと、しばらく動けなかったよ。 すれ違うだけだった二人の距離が、名前も知らないまま、こんな形で縮まるなんて……。駅のホームの「不自然なくらい空いた場所」って表現、すごく刺さった。毎日同じ時間にいる人がいなくなるって、そういうことなんだよね。手紙の「名前の分からない人へ」も、もう、涙止まらなかった……。 佐久間くんの優しさが、最後まで誰かのために動いてたのが、ほんとに尊くて苦しい。この闇の奥にある光を、ちゃんと受け取ったよ。翔空さん、素敵な物語をありがとう。
a b . side
駅で電車を待ってる俺の隣をまた人が通る
いい匂いがして、目がぱっちりとしていていつもを漫画を読んでいる、よくここで見かける子。
a b .
見かけはするがその人は俺が乗る電車には乗らない、
多分反対側の電車を使う人だから。
もう少し電車が来るの遅ければもっとあの子を見ていられたのに。
そう思いながらいつも通り電車に乗り座席に座る
s k m . side
いつもと同じ時間に駅のホームに行き、隣をすれ違う。
スタイルのいい高身長で頭が良さそうなよくここで見かける人。
s k m .
見つけたと思ったのにすぐ電車が来てしまい見えなくなる。
俺もあっちの方面に行く電車だったら良かったのになー、、
もう少し電車さん遅く来てってばーー
そう思いながらもうすぐ電車が来るであろうホームの方に視線を戻す
話したことすらないのにお互いがお互いを無意識に探し初めてもうすぐ一年が経ちそうになった。
a b . side
「次見かけたら話しかけようかな」
「名前くらい聞けるかも」
「このまま付き合ったりして」
まだ何も交わったことがないのに勝手に期待し始める。
でも、そんな未来なんて訪れるわけがなくて、
むしろ、
ずっとこの関係が続いていればよかったのに。
a b . side
最近あの子を見ることが減った、というかある日を境にその日以来見かけない。
a b .
そんな疑問を心に浮かべながら駅の改札を出る。
いつも何も貼ってない小さな掲示板に数枚紙が貼ってあった
もうすぐお祭りの季節だからかっと思いいつも通りスルーする
お祭りなんて興味ない。
でも本当は、俺にとってお祭りなんかよりも大事なことがその紙には書いてあったのに、
俺はそれに気づくことなんてなくそのまま歩き出した。
a b . side
いつも通りホームで電車を待っていると誰かが少し前にあった”電車の遅延の理由”について話していた。
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
f k z w .
r a u l .
これってもしかしてあの子のこと?
そうだとしたら俺、、
その話を聞いて俺の体は反射的に駅の掲示板に向かって走り出していた
そこにはさっきの人が話していた通り、目がパッチリとした子の写真とともに情報提供のお願いも書かれていた
その記事には混雑によって悪気のない誰かに押され転倒してしまったとか。
信憑性はまだ低いらしいが、
結局俺はあの子に話しかけることもできずに会うことすらなくなってしまった
a b .
そして後日、ニュースでこの事故の真相が放送された
アナウンサー
アナウンサー
s k m . side
ちょっと早すぎたかなー、、
今日こそはあの人に話しかけよう、
s k m .
と、その時、
ボトッ
w t n b .
そういってぬいぐるみを落とした男の子は線路に飛び込んだ
s k m .
s k m .
俺が叫んでももちろん手遅れで、男の子は線路に落ちたぬいぐるみを抱きしめながら一歩も歩こうとしない
これじゃ、あの子が、
s k m .
俺は読んでいた漫画を閉じて線路に飛び込んだ
w t n b .
s k m .
その時、
ビューン
電車が来た
俺はもう自分は助からないことを悟ってせめてこれだけでもと思い、男の子に託した
s k m .
w t n b .
s k m .
w t n b .
s k m .
知りたかったな、
w t n b .
w t n b .
s k m .
もうすぐ、来る、
s k m .
w t n b .
s k m .
w t n b .
s k m .
それから俺が電車に引かれるのも、痛みを感じたのも一瞬で 俺はこの世を旅立った
アナウンサー
そんな、、
男の子を守るために、、
「今日もいる」
ただそれだけで、いつの間にか”当たり前”になっていく
でも、その当たり前は、ある日突然終わることがある。
ニュースの中だけだと思っていた事故に、自分の日常が巻き込まれることがある。
少し前の俺は知る余地もなかった。
自分の知ってる”誰か”がその事故の対象になってしまうことが実際にあるということを
そしてその”対象”になってしまったとき、やっとその当たり前は当たり前じゃないことに気づく
名前も、声も、ちゃんと知らなかった。
それなのに、もう会えないと知った瞬間、世界から一部だけ切り取られたみたいに苦しくなる。
誰かが日常になるって、たぶんそういうことなんだと思う。
その時、
プルルル
電話がなった
a b .
警察
a b .
警察
a b .
警察
警察
a b .
a b .
警察
警察
警察
a b .
ブチッ
警察
a b .
a b .
警察
a b .
警察
警察
そこには幼稚園生くらいのまだ小さい可愛い男の子がいた
w t n b .
w t n b .
w t n b .
w t n b .
w t n b .
w t n b .
w t n b .
w t n b .
整った顔のしっかりしている男の子が僕に問うた
その部屋の机にはいつもあの子が読んでいた本がおいてあった
まあ本って言っても漫画だけど
警察
a b .
何故か俺は涙ぐみながら話していた
家についてから早速俺はその本をバックから取り出した
その時本の中から何かが落ちてきた
a b .
それはあの子から俺に宛てたものだった
s k m . side
明日こそは話しかけようと思い、俺は今手紙を書いている
s k m .
それからたくさん考え、、、
s k m .
よし!書けた!
a b . side
名前の分からない人へ! 今日はいきなり話しかけてしまってすみませんでした!! 迷惑だったらごめんなさい笑 いつも見かけるのでずっと話してみたいなって思ってたんですけど、恥ずかしがり屋で笑
でも電車も違う方向だし、なかなか話すチャンスないなって思って今日は早く来ちゃいました!!(^^) 僕も同じ方面の電車乗って毎日たくさん話したいな−とかいつも遠目で見ながら思ってたんですけどそうとは行かないですよね笑
でも今日は話せてよかったです!! (前から思ってたんですけど、たまに僕のこと見てるときあるので向こうも仲良くしたいのかなって、なんてね、笑) なのでこれからも、見かけたら話しかけてください! たくさん!
全然遠慮はいらないので、!! いい友達になれることを願って、 佐久間大介より
a b .
その言葉を噛みしめることくらいしかできなくて、、
その本をパラパラとめくっていくとページになにか書いてあったことに気づく
いつも同じ時間にいる人
、と書いてあった。
誰かは書いてないのに胸が締め付けられそうになった
「今日は早く来た」ってことは俺がもっと早く行ってれば、、
話せたし、佐久間くんは死なずに済んだっ、、
いやっ、そんな事考えるのなんてやめよ、絶対違う、
過去のことを後悔したって誰の得にもならない
でも今は後悔しないと佐久間くんに申し訳ない気がした。
ニュースで事故の一連の流れが判明し、
「自殺だろ」
「酔っ払いに押されたんだろ」
「事故らしい」
などというSNSの勝手な投稿は日に日にお悔やみの言葉や尊敬の言葉に書き換えられていった
毎朝なんとなく見ていたホームへ向かう。
人はいつも通り多くて、電車はいつ戻りくる。
世界は驚くほど何も変わっていない。
でも、佐久間くんがいつも経っていた場所だけが、不自然なくらい空いて見えた。
俺はそこから目を逸らせなかった
話したこともなかった。
名前も知らなかった。
そもそもなんで気になっていたのかもわからない
それなのに、
電車が来る音を聞いた瞬間、どうしようもなく苦しくなった。
俺は俯いたまま、ポケットの中の定期を強く握る。
佐久間くんが読んでいた本を持っている人を見かけるが当然違う人で、
a b .
その言葉は電車の音に掻き消えた。
扉が開く。
乗り込む人の流れの中で、俺は一瞬だけ、佐久間くんがそこに立っている気がした。
もちろん、そんなはずないのに。
俺は小さく笑って、初めてその場所から目を逸らす。
電車は静かに走り出した。
窓の外には、いつもと変わらない朝の景色が流れていた。
end♡