mnドッペルゲンガー

言葉にしようとすると

どうしても詰まってしまう

情けないな、僕は

メンバー1人も助けられなくて僕は助けて貰ってる

せめて

行動しなきゃ

bn視点

急なdzさんからの呼び出し

しかも以前のmnの家に集合なんて

意味が分からない

この家はmnがまた偽物に会う可能性もあるから引っ越してもぬけの殻のはずなのに

2人も急に呼び出され混乱しているらしい

で、呼び出したドズさんは

黙って辛そうに顔をしかめている

急かすようにおらふくんが言う

それも当然だ

なんの説明もなしにここに来させられたのだから

ドズさんはさらに苦しそうな表情をする

俺だって察しが悪いわけじゃない

ただ事じゃないのは分かる

ドズさんは頷いてドアノブに手をかける

その時のドズさんは覚悟を決めたような表情をしていた

ドズさんによって少しずつ扉が開く

鍵開いてたんだ

皆、動揺を隠せていない

俺だってそうだ

こんなの普通入ってはいけない

せめてmnの許可がないと

ってそうだ、mnは？

ようやく開いたdzさんの口からは今まで聞いたこともない暗い冷たい返事だけが返ってきた

俺も、覚悟決めなきゃかな

扉の先は荒れ果てていた

電気は付かず

割れた食器が散らばり

ゴミも至る所に溜まっていて

壊れたゲーム機があったり

割れたりヒビの入ったmnのアクスタやアクキーも落ちていたり

見るに耐えなかった

qnﾁｬﾝが尋ねる

少し間を置いてdzさんが話し出す

ああ、そういうことか

なんで、なんで気づかなかったんだろう

おらふくんの言う通りだ

早くmnを見つけ出さないと

大丈夫

mnは無事のはずだ