TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ユウ

それで、一体何があったんだい?
確か君、中三の彩芽さんだよね。

彩芽

えぇ、そうですわ。
、、、先ほど言った通り、ワタクシの友人が行方不明になってしまいましたの。

ユウ

行方不明、、、
それ、何処で?

彩芽

校舎内で。
中庭に行って帰って来なかったのです。

ユウ

それは、、、
あ、いつから?

彩芽

昨日の昼休みからです。
学校をサボるような子じゃないのに、、、

ユウ

ふむふむ、、、わかった。
大体の見当はついたよ。

彩芽

本当ですの?!

ユウ

うん。とりあえず、、、

ユウ

中庭行こっか。

今は放課後だが 季節のせいかそこまで暗くはない 校舎を挟んだ校庭側からは 部活の賑やかな声が聞こえていた。

ユウ

こっち来て。

彩芽

は、はい!

ユウ

ほら、君も。
取材するんでしょ?

ユウ

うん。早くおいで。

彼女たちは中庭の奥の方へ 駆け出して行った

ユウ

よし、ついた。
多分君の友人は此処にいる。

彩芽

桜並木、、、?

ユウ

うん。
ちょっとこっちに来てみて。

彩芽

わかりましたわ。

彼女は手をこまねいて彩芽を呼ぶ その先には、朱色に染まった 一本の桜の木があった。

ユウ

これは朱色桜。
学校では突然変異で赤く染まった桜と
言われていたね。

彩芽

それは聞いたことがありますわ。
桜が名物のこの学校に起きた奇跡だと

ユウ

そうだね。ただ、、、

彼女は桜の裏に周る 自分も彩芽と共について行った

彩芽

これは、祭壇、、、?

ユウ

そうだよ。
この桜の悪霊達を鎮めるための祭壇。

彩芽

悪霊を鎮める?!

ユウ

うん。
あ、えっとねぇ、、、

ユウ

元々、これは普通の桜だったんだ。
でも、この街に集まる悪霊などを中に封印してるんだ。

ユウ

悪霊達の怒りによって桜の色は朱色に染まっちゃったんだけど。

でも、いつ出て来てもおかしくない。

ユウ

だからこの桜を学校のシンボルとして祭り上げることによって悪霊たちを鎮めていた。

ユウ

その中心である祭壇がこれ。

彩芽

そ、そんなことが、、、

ユウ

わかったのなら良いや。
多分お友達は悪霊に参られちゃったんだろうね

彩芽

そんな!どうすれば、、、

ユウ

大丈夫、神隠しのようなものだ。

ユウ

幽霊や悪霊。
それらが引き起こす出来事は、わからないからこそ価値が出る。
気づいてしまえばもう効力はないよ。

、、、幽霊の正体見たり枯れ尾花 と言った所か

彼女は祭壇の前に立ち 指を組み合わせて呟く

ユウ

化生の者か魔障の者か
、、、正体を表せ

彩芽

?!

周りがパァッと明るくなり 自分と彩芽は目を閉じた 目が覚めたときには、

陽菜

あれぇ、、、ここどこぉ?

彩芽

陽菜!

陽菜

わぁ?!アヤちゃん、どしたの〜?
びっくりしたよ〜

彩芽

貴方が、、、いなくなるからですよ!馬鹿者!

陽菜

馬鹿って酷くない?!
え?いなくなる?
私昼寝してただけだよ〜?

ユウ

疲れていたんだね。

陽菜

あれ、、、君誰?

ユウ

何処にでもいる、なんでも屋さ。

陽菜

なんでも屋?なんでぇ?

ユウ

まぁ、色々あってね。

陽菜

そっかぁ。まぁ、後でアヤちゃんに
聞けばいっかぁ。

彩芽

後で?
もしかしてまた寝るつもりですの?!

陽菜

そだよぉ?おやすみぃ〜

ユウ

、、、寝てしまったね。
彩芽さん。君も寝たらどうだい?
クマがひどいよ。

彩芽

、、、そうさせていただきますわ。

そういうと、彩芽は陽菜の横で 小さく寝息を立て始めた

ユウ

君たちは、目が覚めたら随分長い昼寝をしていたことに気づき急いで家に帰る。
寝ていた理由も忘れて。

ユウ

、、、そんなに不思議そうな顔をしないでくれ。
明日、二人に聞けばわかるよ。

ユウ

そうしたら、私のところへおいで。
教えるよ。私の特性について。

キーンコーンカーンコーン

、、、下校時刻の鐘が鳴った

立花

ハロハロ〜
作者の立花と申します。

立花

なんかキリいいとこまで書いてたら大分長くなりましたね。
すんません。

立花

この作品、一応ファンタジーですがこれはファンタジーなのか、、、?と思いつつ書いてます。

立花

此処ではちょっとした雑談と物語の小ネタを解説していきます。

立花

今回の解説は二つ。

立花

1 幽霊の正体見たり枯れ尾花とは?

ことわざの一種です。
このことわざは俳人である横井也有の俳文集『鶉衣』に収録されている文から派生したと言われています。

意味は、幽霊も正体を見てみればただの尾花(ススキ)かもしれない。
恐ろしいものも、正体はつまらないものであるという例えです。

立花

この作品では、
正体を見てしまえば怖くない=
正体を知ると力をなくす
と曲解して使っています。

立花


2 ユウが使っていた術について。

勘づいた方もいたかもしれませんが、あれはかの有名な狐の窓です。
本来は呪文を3回唱えなければいけないのですが一回にまとめさせてもらいました笑
まぁそれ以外は調べて下さいな、、、

立花

今回はこんくらいですかね!
次回も楽しみに!

立花

では、乙花!

この作品はいかがでしたか?

45

コメント

2

ユーザー

とても面白いお話しでした! また続きが読めるのを楽しみにしています! 事件が解決されて嬉しいです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚