君の光と僕の影

人の意識世界は何処にあるのか…

脳？

心臓？

じゃあ、これは意識世界の中

つまり、夢なのか？

だけれど、確かに彼女が目の前にいる

輪郭がぼやけているけど、確かに

“彼女”だ

耳元で突然のバイブ音が響く

束の間“彼女”は霧となり見えなくなる

夢か、、、

ゆっくり朝日と戦いながら目を開ける

眩しい朝日だ、、、

さて、今日も見舞い行こうか、、

今日は話せるといいな…

………………………………………… ………………………… …………… …… ‥

規則正しく響く機械音

明るく出迎える向日葵

何本もの管に繋がれる彼女

今日も起きていない…

ずっと近くに居るのに…

この世界には、白と黒がある

太陽があれば影がある

だけど、君という太陽がなければ

僕という影が存在しない

だから、目を覚まして…

不意に涙が出る…

涙が地面に落ちるのと

機械音が止まるのとは

ほぼ同時だった…

この世界から小さな太陽が一つ消えた