/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
悟
確かここら辺…
悟
…あ、
悟
や、ずいぶんしんどそうだね
悠樹
…なんで、来た
悟
さぁ？
悟
その様子だと元に戻ってるのかな？
悠樹
……悠蘭は
悟
悠蘭ならさっき止めたよ
悟
多分もう伊地知が高専に送ってるだろうな
悠樹
…そうか
悟
どうして体を渡した？
悠樹
…
悟
答えろ
悠樹
…悠蘭のためだ
悟
それが結果的に今回の事態を招いた
悟
なのにまだそんなことを言うのか
悠樹
俺が体を空け渡せば
悠樹
悠蘭だけは助けてくれると言った
悟
…は…？
悠樹
悠蘭は呪力が少なかった
悠樹
そのせいで、家族から嫌われるようになっていた
悠樹
だけど俺は、悠蘭のことが1番大切だった
悠樹
俺がどれだけ力を持っていようと、悠蘭だけは普通に接してくれた
悠樹
自分も苦しいのに、それでも笑って接してくれた
悠樹
だから俺は、許せなかったんだ
悠樹
そんな優しい悠蘭を壊そうとする奴らが
悠樹
だから願った
悠樹
祈ってしまった
悠樹
『悠蘭が、幸せに生きる』
悠樹
俺は、呪霊にそれを願った
悠樹
それと引き換えに、俺はそいつに体を渡した
悠樹
そうすれば、悠蘭は幸せになれるんだって
悠樹
俺は見れなくてもいい
悠樹
だから俺は体を渡す当日、悠蘭に俺の呪力をあげた
悠樹
全ては悠蘭を幸せにするためだ
悟
…幸せ、ねぇ
悟
本当にそんなものが存在すると思うのか？
悠樹
…思うわけないだろ
悠樹
だけど、存在したら？
悠樹
その可能性が1%でもあるなら
悠樹
…俺はそれに賭ける
悟
…そうかよ
悠樹
…悠蘭は、笑えてるか？
悟
嗚呼
悟
…すっごく、幸せそうだよ
悠樹
！
悠樹
なら、いいんだ
悟
けど
悟
お前がいないと、次に悠蘭が起きた時に悲しむ
悟
俺は嫌われるかもしれない
悟
だからお前を助けに来た
悠樹
…悠蘭に依存してるんだな
悟
そりゃそうだろ
悟
大切な、親友だ
悠樹
親友で済んでいるならいい
悟
束縛激しくない？
悠樹
変に執着されると汚れるだろ
悠樹
大切な妹だ
悟
お前がそれ言うか？
悠樹
安心しろ、少し死にそうなだけだ
悟
だからそれがダメなんだよ
悟
…歩けるか？
悠樹
これで歩けると思うか？
悟
完全にやられてるのかよ
悠樹
そりゃもちろん
悠樹
俺の妹は世界一強いからな
悟
お前何歳だよ
悠樹
もうすぐで19
悟
マジかよ
悟
…ん
悠樹
は？
悟
は？じゃねぇよ
悟
肩貸してやる
悠樹
言っておくが恩は返さないぞ
悟
返してもらわなくて結構
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
