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15 - 双木詩乃の過去 後編

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2024年02月17日

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そして時が経ち私達は、友達のまま中学校へ入学した。

朝 登校

伊藤 凪(いとう なぎ)

詩乃ちゃんおはよう!もう私達も中学1年生だね!

双木 詩乃(ふたぎ しの)

おはよう!時が経つのって早いよね。中学校にも慣れてきたし凪ちゃんが居るから楽しいよ。

伊藤 凪(いとう なぎ)

ちょっと嬉しいこと言うじゃん!あ、今日小テストじゃない?最悪…勉強してきた?

双木 詩乃(ふたぎ しの)

してない

伊藤 凪(いとう なぎ)

嘘つけ!前も漢字の小テストあったけど満点だったじゃん!

双木 詩乃(ふたぎ しの)

少しだけだよ…勉強したのは。早く学校行こう、遅刻しちゃう!

伊藤 凪(いとう なぎ)

少しって…あっ!待て!

教室

双木 詩乃(ふたぎ しの)

次、移動教室だね。一緒に行こう!

伊藤 凪(いとう なぎ)

うん!

中学校に入ってから何日か経った。凪ちゃんも居たし学校は楽しかった。けれど、いつからか凪ちゃんとは疎遠になってしまった。

ある日の体育の時間 体育館

先生

よーし。2人1組を作ってくれ。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

(凪ちゃん誘おうかなぁ。)

双木 詩乃(ふたぎ しの)

(あ…もうペアできてるじゃん。どうしよう。)

凪ちゃんは、私以外の子とも仲が良い。それは知っている。だからその子と既に組んでいた。

伊藤 凪(いとう なぎ)

詩乃ちゃんごめんね。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

ううん大丈夫。お互い体育頑張ろうね。

伊藤 凪(いとう なぎ)

うん…。

教室 別の日の休み時間 

伊藤 凪(いとう なぎ)

そうだよねー。うんうん!

凪ちゃんと仲が良い子A

それでねー。

凪ちゃんと仲が良い子B

ちょっとーやめてよーwww

凪ちゃんと仲が良い子C

馬鹿じゃん2人とも!

双木 詩乃(ふたぎ しの)

凪ちゃんって小学生の頃も転校してきてみんなに囲まれてたよね。中学生になっても変わらないな。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

でも…なんだか寂しい。最近他の子と話したり行動したりする。昨日なんか一回も凪ちゃんと話してない。

中学校に入ると色んな子が居る。だから凪ちゃんはその子達と仲良くする。それから凪ちゃんとはもう遊ばなくなったし話さなくもなった。

休み時間別の子と仲良くする凪ちゃんを見て私は不安になった。1人になってしまった。

夕方 公園

双木 詩乃(ふたぎ しの)

はぁ……。いつも学校では1人きりだしなんか嫌だな。

学校は集団生活。だからこそ息苦しくなるときもある。1人で居る自分が何だか情けなくなる。

伊藤 凪(いとう なぎ)

あっ…詩乃ちゃん。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

な、凪ちゃん!どうしたの!?

ブランコに座って俯いている私に凪ちゃんが声を掛けてくれた。久しぶりだっただから嬉しく感じる。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

凪ちゃん私ね…話したい事いっぱいあるんだ。もしよければ話聞いてくれない?

伊藤 凪(いとう なぎ)

えっと、、、。

凪ちゃんと仲が良い子A

凪ー!早く!

凪ちゃんと仲が良い子B

凪ちゃん行こう!

凪ちゃんと仲が良い子C

伊藤早く行こうよ!

伊藤 凪(いとう なぎ)

ごめんね。私行かなきゃ。

またあのときのように話せるかもしれない希望を持った自分が何だか馬鹿馬鹿しく感じる。 凪ちゃんはあの3人に連れて行かれた。何か言いたがっていたが何を言いたいのかは最後まで分からなかった。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

な、凪ちゃん…。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

(そうだよね…凪ちゃんには大事な友達が居るもんね。)

詩乃の部屋

双木 詩乃(ふたぎ しの)

寝る前に、過去の事思い出しちゃった。最悪、、。でも今は違う。

双木 詩乃(ふたぎ しの)

私は「心の病院(こどものいばしょ)」で働いている。凪ちゃんの事は一旦置いといてもう寝なきゃ。明日も仕事頑張るぞ!

凪の部屋

伊藤 凪(いとう なぎ)

今週の土曜みんなで遊ぶの楽しみー!!

伊藤 凪(いとう なぎ)

このクマのキーホルダー、確か詩乃ちゃんに貰ったキーホルダーだよね。そういえば詩乃ちゃん行方不明になってるって聞いたなぁ。結構もう話してないし…心配だな。

伊藤 凪(いとう なぎ)

でも…今は…。ごめんね詩乃ちゃん。

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