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没?えぇ!?それだと私のは💩ですよ!?神ですね!神ですね!(自己解決☆)
まってこの作品好きすぎる…🥹フォロー失礼します!!
シロ
シロ
これは俺がまだ幼稚園の頃記憶
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白く、肩まで伸びた髪をたなびかせ走る女の子
ニコニコと笑うその子はいつも僕のそばにいた
小学校に上がる時、急にその子がいなくなった
親の転勤で、地元に戻ってしまったのだ。 出発日に僕らはずっと泣いていた
まだ小さいな子供だったが故に、大人の事情などわかるはずもなく、親たちを困らせた
別れ際、彼女が手を振る
涙をグッと堪え、震える手を誤魔化すように大きく腕を振る
彼女は笑っていた
俺はその時、悲しみと共に心に押し寄せた思いがよくわからなかった
今思えば、あれは多分恋心だろう
幼い子供ながらに、毎日一緒にいたあの子の笑顔に惚れ込んでしまった
僕は高校生になった
いまだに好きな人はできず、適当に人生を過ごしている
頭の片隅に彼女への想いを抱きながら
キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムが鳴り、眠たい目を擦る
先生
先生
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ぼやけた目をドアのほうへ向ける
先生
ガラガラ
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教室に響く明るい声
聞き馴染みのない関西弁は、クラスを盛り上げた
だが、俺の心はそれどころではなかった
白い髪、昔よく見た垂れ目、そして何より、、、その笑顔
容姿は違っていても、なぜかその笑顔にだけは見覚えがあった
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僕の甲高い声が教室中に響いた
昼休み
僕としょーちゃんは、屋上で一緒にお昼を食べていた
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10年ぶりくらいに会う君は僕よりちょっと背が大きくて、髪が短くなっていて、何よりすごく声が低くなっていた
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楽しそうに笑う彼
その笑顔は、幼い頃のままで
僕の心の片隅にある、恋心をくすぐる
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男の子に対して好きと思ってしまってる僕はどこがおかしいのだろうか
いむはうす
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頭の中に浮かぶ失恋という文字
その度にため息をつく
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自分で言っていてすごく惨めになってきた
知らぬ間に流れてきた涙はお湯の中に溶けて誰にも気づかれない
明日からしょーちゃんをどんな目で見ればいいかわからない
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彼がうちのクラスにきて数ヶ月経った
しょーちゃんはすごく優しいし、話も上手ですぐにクラスの人気者になった
僕の気持ちは変わることはなく、ただ奥底へと押しやることで抑えていた
彼に嫌われたくない一心だった
ある日、彼は学校に来なかった
昨日まで元気だったので僕は心配して家に行くことにした
ピンポーン
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僕の呼びかけに応えるように、ドアが開く
そこに立っていたのは
小さな男の子だった
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男の子
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男の子
男の子
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男の子
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ぼくが諦めて家を出ようとすると男の子がぼくの手を引いた
男の子
男の子
しょーちゃんと似た垂れ目で可愛らしいかおをしていた
ただ髪色は黒だった
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男の子
強引に手を引かれ、僕は中に入った
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有栖(弟)
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有栖(弟)
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彼の顔が暗くなる
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知らなかった
しょーちゃんの身の周りでそんなことがあったなんて
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彼は暗い雰囲気を明るくさせるために笑う
その笑顔はひきつっていて、痛々しかった
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彼の家族愛は小さい頃からあった
そんな彼に起こった「父親の死」はどれだけ彼を苦しめたのだろう
今はこうやって笑っている彼だが、心の底にはどんな気持ちが眠っているんだろう
それを想像するだけで、心が締め付けられるように痛くて俺は歯を食いしばった
いむはうす
しょーちゃんから、お父さんの話しを聞いて数ヶ月が経った
最近のしょーちゃんは、学校で笑ってはいるもののどこかボーッとしている時間が多く、僕は不思議に思っていた
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ピコン(通知音)
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しょーちゃんからだった
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僕は何か嫌な感じがして、急いで着替えて家を出た
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部屋は真っ暗で、何も見えない
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部屋の電気をつける
彼はソファにもたれ掛かるようにしてうつむいていた
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彼はずっとうつむいたままだった
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彼のズボンに、涙のシミができる
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そういいかけたとき、今まで下を向いていた彼がこちらを見た
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しょーちゃんの大きな声が家中に響く
こちらを向いたしょーちゃんの目には大粒の涙が溜まって溢れかえっていた
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しょーちゃんが初めて吐く弱音
父親が無くなってから彼にのしかかったプレッシャーは、計り知れないものだったのだろう
彼の目から溢れる涙は、母親への謝罪と共に、父親との別れの悲しみで溢れていた
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彼が涙ながらに叫ぶ言葉一つ一つが僕の心に深く突き刺さり、僕の心を痛めた
僕は泣き続ける彼を抱きしめた
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しょーちゃんが腑抜けた声を出したと同時に、僕は彼の手を握る
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涙ながらに言う君
僕らは、握っていた手をさらに強く握り、見つめ合う
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しょーちゃんが不安げに言う
大丈夫、僕がいる
病室
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お母さん
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彼がお母さんの元に駆け寄る
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彼の声が震える
お母さん
お母さん
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お母さん
お母さん
お母さん
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お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
しょーちゃんのお母さんは、くすくすと笑う
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
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お母さん
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しょーちゃんとお母さんは抱きしめ合う
お母さん
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お母さん
お母さん
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お母さん
お母さん
お母さん
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予想外の質問に変な声が出る
お母さん
お母さん
楽しそうにお母さんが笑う
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お母さん
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お母さん
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さっきまで闇に包まれていたしょーちゃんの瞳はあの頃の輝きを取り戻していた
作り笑いをやめ、楽しそうに笑う君
その笑顔はあの時に僕が惚れた笑顔そのもので、僕の恋心をくすぐる
でも今はしょーちゃんは彼氏だから
この恋心は隠さなくていい、心の奥にひそめなくてもいい
僕らは互いに、愛し合って、助け合って生きていく
世界中でたった2人になっても、それは続く
僕達の愛は不滅である
シロ
シロ
シロ
シロ