神と修羅

贅沢は人の性格を堕落させる。 贅沢を通して魂は さまざまの邪悪で下劣な習慣に 染まってしまう。

––– イブン・ハルドゥーン

小鳥遊 夜彦が生まれたのは ごく普通の家庭でした。

“普通に誰でも神の力が使える” 世界で生まれました。

そんな彼には昔から 家が近所だった幼馴染み、 “虎走 久遠”という少女 がいました。

側から見れば羨まs... 失礼。楽しそうな日常なのに 彼はそんな毎日を退屈だと 思うようになりました。

屋上

するとスポンッと 可愛らしい音を立てて 手からイチゴがぎっしり詰まった イチゴクレープが出てきたのです。

と彼女は彼がまた変なことを 言っているとあまり深く 考えませんでした。

それから暫く経ち 卒業を控えた頃の 夕方の屋上で“それ”は 起こったのです。

幼少期に彼らは とある約束をしていました。

幼少期 公園

と、彼女はこの約束を 成長してもずっと 覚えていたのです。

そして彼は屋上から去り １人、彼女だけが残されました。

悲しみに暮れる彼女でしたが “ある人物”に助けを求めに 足を進めました。

保健室

この人は神崎 遥翔先生、 男性養護教諭でした。

彼女は彼への思いや日頃の悩みを 何度も相談してきた 信頼のある人物でした。