綾人side②
教室に着くと、騒々しいヤツが優衣に 話しかけて来た。
そいつは優衣の親友の赤木 琴音。
校内では有名なヤツで優衣の次に美人らしい…
こいつのどこが良いのか俺は 理解出来ない。
口は悪い、暴力的、それに男に 貢がせるだけ貢がせといて 必要なくなったらポイ。
同じクラスだからって俺に苦情が 来るほど…俺は迷惑している。
赤木は赤木で俺の事が 気に食わないらしい。
優衣に対しての過保護さに嫌悪感を 抱いてるんだとか、なんとか。
お互いにいがみ合ってるんだが…
こいつはどうもスキンシップが多い
優衣にベタベタ触るし…
女でも嫉妬する…
碧瀬 綾人
おい、優衣に触んな
なんとか『俺の』と言うのは グッと飲み込んだ。
花崎 優衣
2人とも、落ち着いて…?
優衣が困った顔をしているから 今回は見逃すか。
担任
碧瀬ーちょっと職員室来いー
赤木 琴音
あら、呼び出し?
ニヤニヤしながら聞いてくる赤木
碧瀬 綾人
チッ…
花崎 優衣
あや君、大丈夫…?
碧瀬 綾人
おう、平気
花崎 優衣
いってらっしゃい…!
そう言って可愛い笑顔で 送り出してくれた。
碧瀬 綾人
…っ…おう
赤木 琴音
ちょっとーなに甘い雰囲気出してんのよ
赤木 琴音
さっさと行きなさいよ
碧瀬 綾人
うるせーな…
赤木に対してイライラしつつ 教室を出て職員室に向かった。
この後、あんな事が起こるとは 微塵も思わずに…







